カクシンハン・スタジオ企画「経験不問!演出家・木村龍之介によるシェイクスピア実演入門」参加者の声を紹介します!
去る7月24日に開催いたしました「経験不問!演出家・木村龍之介によるシェイクスピア実演入門」には老若男女非常に様々なバックグラウンドをお持ちの皆様が集まってくださり、スタジオでは1ヶ月かけて取り組んでいる授業をわずか1日(むしろ2時間半)で!というこの企画、当日の写真と合わせて参加者の皆様の感想をご紹介していきます!
今回参加できなかったけど、スタジオはどんな感じ?
シェイクスピアって難しいんじゃないかな・・・??
などが気になる方は、ぜひご覧ください。
▲第1部「夏の夜の夢」より
🎤 ワークショップに参加してみてどうでしたか?
限りある時間の中で、木村さんが情熱をもってたくさんのことを教えてくださったので、学びの多い濃い時間となりました。緊張せずに受講できたのも良かったです。
「きちんと読み解かないと」と変に構えていたのですが、前提となる時代背景やセリフの書かれ方を教えていただき、まず読んで感じることを大切にするという入り口があったので、緊張せず楽しく参加することができました。参加者が実際に読んで音として聞く→読み解く視点のレクチャー、というのも分かりやすかったです。
表現者としての心構え、テクニックが満載で、かつ前後編の内容もかなりの部分が独立していたので学びの量が非常に多かった。人数が多い中、自分が実践できる時間も十分与えて頂いたと思う。
🎤 ワークショップで気づいたこと、発見したことはありましたか?
自分は感情が伝わりにくいことが、コンプレックスのひとつでしたが、今回台詞を読んでみたら、段々と自分の中から熱量がでてきたのが面白かったです。シェイクスピアの言葉の力を借りて、自分の中に忘れていた感情を発見できたと思いました。
言葉が美しい人の言葉はずっと聞いていられるなと思いました。
シェイクスピア作品面白くて、もっと演じてみたいと思いました。今回たまたま男役で読んだのですが、時代や性別が違うから分からない、できない、ということではない、こういった演じ方は演劇の自由さだなと改めて思いました。実際に喋ると思ったよりセリフ量が多く、エネルギーが必要だなと感じました。
シェイクスピアの本は韻文と散文で出来ているということがとても面白かったです。
また、言葉の深さは17世紀だからこそではなく現代に生きる私達でも共感できるということ、共感したことでないと伝えることはできないということはとても感動するお話でした。
セリフに言葉の力が凝縮されていて、古典でありながら、自然にセリフが頭に入ってきた。
🎤 ワークショップで特に良かった点、講師や他の参加者の方の発言などで印象に残ったものはありましたか?
身一つで、言葉を武器に世界を変える。これ、醍醐味だなあって思いました。そういうこと意識して、話すことも大切だなあと思いました。
「夏の夜の夢」で、初めてセリフを読んだ、という方がいらっしゃいました。発せられる言葉の一つ一つからイメージがどんどん浮かんできて引き込まれました。 言葉の力や演じ方について考えさせられる印象的な出来事でした。
ブルータスとアントニーの演説と弔辞、この二つはどちらも市民を相手にしていてどちらも話術で人を動かしているのがポイントだと思っていました。今回は自分の中で、「2人の騙し方はこうだ」という考えが言語化出来たこと、また気がつかなかった部分などが知れたのが良かったです。
▲時間の都合上全員に・・・とはいきませんでしたが、実際にみなさんの前で参加者の方に立ってセリフを言っていただきました。
木村さんの「あなたが登場人物に持つ共感以上のものを観客に届けることはできない」という言葉。私は普段「事実」に基づいて表現を行う職業だが、実際には「どこがおもしろいか」の伝達もついてくる。つまり事実だけでなく感情表現も少なからず行う機会がある。感情や解釈をうまく伝えるには、自分とトピック(演劇でも登場人物=自分ではない)の間の共通点をいろいろな視点から分析し、ストックしておくことが大事なのだと強く思わされた。
いかがでしたでしょうか?
「これは本当に2時間半の単発ワークショップだったの!?」と思うぐらいの密度・濃度!しかしながら経験不問と銘打ってるので初学者・初心者も置いてきぼりにしない。これがカクシンハン・スタジオです。
ただやはり1日だけでは伝えきれない、積み重ねてというところはありますので、継続は力なり、そして日本の演劇界において「古典ができる俳優」を作るべくカクシンハン・スタジオは取り組んでおります。
今回のワークショップを通じてご興味を持った方、周りで興味がありそう、という方。カクシンハン・スタジオでは新しい方との出会いを求めております。ご応募、お待ちしております。