年上の天才肌に振り回される年齢差バディが、やがて真の『ゴールデンコンビ』になる物語を目撃してほしい
(※Blueskyのポストもコピペ沢山しているし、めちゃくちゃ敬称略)
Amazon primeで配信が始まった『ゴールデンコンビ』。
結論から先に言えば、堀内健(ホリケン)屋敷コンビの評判は真実だった。
まさにゴールデンコンビ、バディ物としてよかった、そういった評判を信じて正解だった。「バディ物」が好物な人間にとって最高の「物語」を見せてくれたと、より浸る為に今これを書いている。満足の為にやってるんだ、しかたないんだ
◆ ホリケンをおぶる屋敷「なんで俺なんですか?」
これだけでも "うまみ" を感じられるあなたは適性があります。
私自身、事前情報はチェックしていたが当初スルーするつもりでいた。元からコント版ドリームマッチは見たいと思ってはいたが(※実際は即興なので『大喜利』要素が強い。アマプラ豪華版『座王』を見る気持ちでもいいかもしれない。)
サブスクに加入するのは…まずい…
何がまずいってそれを言い出すと話が長くなるのでやめます。結論、加入。
◆ これはやがて本当の「ゴールデンコンビ」になる物語
最初に発表を見た時は、この2人は意外な組み合わせに感じた。屋敷が「ネプリーグ元AD」ということは知っているし、単にこの2人が共演するだけならそこまで意外ではないかもしれない。
しかし『ゴールデンコンビ』は即興大喜利コント大会。年齢で言えばホリケンと永野が近い年齢だが、キャリアもまったく違う。参加者の中でもホリケンにとって戦友的な存在も周りにいない為、尚のこと存在が異質に見えてくる。(平成初期生まれ人間だから、ホリケンが「ベテラン」という事実をいまいち実感持ててない自分もいるが)
それでも本人が語るように、ホリケンが出演するネプチューンの冠番組でADをやっていた屋敷を、今では同じ世界で共に戦う者として指名した構図はやはりドラマチックだ。
見かけた意見で「ネプチューンのツッコミは "鋭い関西弁" の名倉潤だから、ゴールデンコンビでホリケンが屋敷を選ぶのは理に適ってる」(うろ覚え)といった内容で、それもそうか、と納得した。
でも『ゴールデンコンビ』の 縦軸の物語 は、破天荒な天才的年上(ホリケン)・それに振り回される不憫おもしろ年下(屋敷)コンビ が、まったく噛み合ってない所からスタートする。
噛み合ってない同士の即席コンビ。ホリケン屋敷コンビの物語は、ままならない状態を踏まえた上での良さがあった。
とはいえ、ほんとに噛み合ってはないので、ストレートにお笑いとしての面白さをこのコンビに期待すると「うーん…?」になってしまうかもしれない。なると思う。正直よくこの物語が最後まで展開できたなと私は思った。ホリケンに関しては『校則大喜利』のヒット具合がとりわけ圧倒的で面白かったしで、自分だったら「落とすのは惜しい」という考えは働くとは思うが。
ホリケンが自分の手で屋敷の口を抑えるところは、なんかもう、すごい。
野原しんのすけみたいな相方(※54歳)に振り回されていると思いきや、寧ろホリケンこそが引っ張ってここまで導いてくれていたのだと気づかされる。
前述の通り、ホリケン屋敷コンビはうまく行かないことも多々ある。なかなかホリケンのノリに屋敷がついて行けない。ホリケンは我が道を行きまくってしまいブレーキが効かない、不安定。
ついでに『ゴールデンコンビ』によって、ネプチューン(堀内健・原田泰造・名倉潤)というトリオはバランス良かったんだなあ…といったことも間接的に実感する。
結成インタビュー動画で、ホリケンは屋敷を「強めのツッコミ」としても評価している為、まさに「若手名倉潤」想定の使命だったことも察せられるが(そういえばニューヨークも"関東と関西"で組んでいたんだった)、ホリケンワールドを成立させるにはまず【原田泰造】も必要になるということが間接的に証明された気がする。
あの、学校大喜利の時間でやっていた「くるっと一回転してウィンク」のノリとか、ああいうお気楽なノリを泰造が一緒になってノリノリでやっていれば、ぎこちない事にはなってなかったんじゃないか?と。屋敷は柄じゃないのもあってか、不慣れなもんで、見てるこっちがちょっと居た堪れなくなってしまう。開き直りが必要なところで力が入ってないから、ノブも「屋敷がんばれ」とガヤを飛ばしていたのでは。
溢れる追記:フローレンス、まじフローレンス(堀内&原田泰造)
ホリケン「僕がミルク、泰造がクルミってキャラで妖精ごっこする」
これが、これこそが、Wボケ『フローレンス』なのか…。
屋敷と一緒にやろうとした「土砂降りバーベキュー部」のノリとか、やっぱり【原田泰造】と一緒にやってこそのノリだったんだ。フローレンス、愛おしいコンビだ。
ホリケンは名倉潤加入に反対していたことを『堀内健康白書』でも明かしていた。しかし、いざ名倉潤に入ってもらったら、やっぱり必要だったと気づいた。その気づきは、『ゴールデンコンビ』エピソード1 冒頭の「自分だけでやると、こっち側ばっか楽しんじゃって、お客さんに伝わないんで」という言葉にも表れていると思う。
それにしても「僕がミルク、泰造がクルミってキャラで妖精ごっこ」って。なんだそれ。かわいすぎる。フローレンス、なんて愛おしいコンビなんだ。
しかしこれは、冷めた目を向けてしまったり、俯瞰で見てしまったらそれこそ終わりのノリだから、ホリケンとコンビ組むことになった屋敷はやはり大変だ。全力で『童心』をやらなきゃいけないのだから。
ちなみに、一口に童心と言っても、その中身には種類があると思う。ホリケンの場合は『イタズラ好きの子供』って感じもある。
※度重なる追記……
フローレンスは過去に「ツッコミなしコント」もやっているが、「原田泰造が形式上はツッコミ役」でやっているコントも某動画で確認した。そしてネタ以外の場でも泰造はホリケンと一緒になって楽しんでいた訳で、気質的に本人としても、ツッコミではないポジションを望んでいたのかもしれない。
実際、ネプチューンのコントを見てみるとやはり【ホリケン・泰造=Wボケ】【名倉潤=困惑ツッコミ】の構図になっていた。堀内健の考える面白さを、一緒になって楽しむ泰造。それに振り回されて困惑しツッコミを入れる名倉潤…(ロバートを思い出す構図だなぁ)
ホリケンが『ピーターパン』している隣で、『子供の遊びに付き合わなきゃいけないはずなのに、疲れるし柄じゃないしで、消極的になってる大人』が居るかのような違和感が屋敷にはあった。(でも、有りネタみたいに言わないでくださいよ!とか "俺"の言う通りにするぞ!?とか言っている時なんかは可愛げの塊だった)
ショートコントにせよ、屋敷がホリケンにツッコミをする場合は「ネタから降りる」が多発してまっていたのも、素人目に見ても難しさを感じる。
そういう意味では、ホリケン屋敷コンビは実際のところ未完成だったとも言えるかもしれない。結果的に【フローレンス】が【ネプチューン】になった意義も間接的に実感できるという、もし自分がネプチューンのファンだったらメチャクチャに気持ち悪い笑顔をしているところだった。危ない。
それでも「ついに!」という時は来る。その頃にはもう、ホリケン屋敷コンビの物語に夢中になっている人間(自分)はもはや感慨深い気持ちが溢れて熱くなっている。
しかもこの企画は、特定の場面以外は「面白くなかった組 に投票する」システム。「面白くなかった」というマイナス感情を理由にするならば「減点式」になると思うし、正直そうなると安定感が無かったホリケン屋敷コンビは危なかったと思う。
いや私はホリケン暴れ屋敷困惑ツッコミの図も面白いとは思ってるが… 澤部真栄田コンビめちゃくちゃ面白かったし、KAƵMAサーヤの方が~とか言われたら「それはそれでわかる」ってなるから…
(真栄田澤部コンビもまだまだ見ていたかった、という個人的本音もある)
だからあの日の客に感謝したい。あの日の客がホリケン屋敷コンビをギリギリまで見捨てなかったおかげで、あの2人の「物語」を最後まで見届けることができた。
まさかの『校則大喜利(再)』をやらなきゃいけなくなった時の屋敷の表情、応援する芸人のガヤ、あの場面で決して外さないホリケンの当て勘。そして「泣いてもいいけど、その倍笑おう!!」が絞り出せた屋敷。よかったなぁ……
もし早い段階で脱落していたら見ることは叶わなかった景色だ。なんとかホリケンワールドに寄せようとした感じがするのがまた味わい深い。
ホリケンが屋敷を「清潔感ある」って点を評価していたのも正解だった。ホリケンと一緒になることで屋敷は完全に「好青年」に映っていた。最終戦のネタも、白いワイシャツのおかげでより一層「変なカップルだけど、愛のある好青年」って感じがする。
それに、現実としてホリケンはもう54歳で、人気全盛の頃とは違っておじさんになっているのだから、おじさんが滅茶苦茶やっているのが何かとキツく見えてしまったら本当におしまいだ。「不快感を与えたくない」と言ってた通り、しっかり考えられている。
【ニューヨーク】も良くも悪くも嫌われがちになってしまう所はあるから(そうなるのも仕方ない面もある)、ホリケンと組み合わさることによって屋敷の見え方がグッとポジディブな物になった。
ホリケンと屋敷、視聴者から苦手意識を持たれかねない2人でもあるが、そんな2人が掛け合わさったら 相乗効果でかなり良い印象を持たれてて、本当『ゴールデンコンビ』ってこの2人の為にあったんじゃないかと思いそうになる。
・序盤の屋敷「めちゃくちゃ怖いっす。裏にもあんま居ないんですホリケンさんが!俺は会いたいのにホリケンさんに」
2003年に発売されたホリケンのエッセイ本『堀内健康白書』 p.50-51では、
と、ホリケン自身によって明かされていた。この事を知ってからは、ゴールデンコンビ序盤にあったホリケンが舞台裏にいない話も味わいが増す。一生懸命考えているから余裕が無かったのかもしれない。学校大喜利の時も、1人だけ下を向いている姿も見られた。一生懸命に考えているんだと思う。
他人のプロデュースは思いつくが、自分のことをプロデュースするのはすごい苦手だと語っていたホリケン自らが、屋敷を指名しているという『構図』にも、改めてドラマとロマンを感じる。
屋敷が序盤に「最強のツッコミになるぞ!」と言ってたけど、実際そうなれたかはさて置き、飄々とした師匠キャラが自身の見込んだ若者に特訓付き合わせているみたいな感じもあるから、つくづく味わい深い即席コンビだ。(屋敷は38だから真の若者ではないが、ホリケンが54だから…ギリギリ親子ぐらいの年齢差はまあ…)
ホリケン屋敷コンビって Get Overじゃないですか(錯乱)
ヒカルが佐為の言う通りに従って勝利していたように、屋敷はホリケンの言う通りにして勝ってきた。しかし、最後の最後で「負け」てしまうのも「そういう名作漫画あるよね」って考えに変換されるし、やっぱり主人公感に溢れている。
でもベースは「俺の言う通りにして」のスタンスでやっていたコンビだから、やっぱり主人公の新たなステージが必要、つまりホリケン屋敷コンビには『次』が必要なんだよな…(ぐるぐる目)
小声でお願いする風に「俺の言うとおりにして」と指示を出すホリケン、
『言われなくても最初からずっとアンタの言う通りにやってるんだよ!w』って感じの屋敷、周り関係なく屋敷から強めツッコミをビシッとやられて嬉しそうに笑うホリケン。もっとこのコンビを噛みしめたい…いったいどうすれば…
追記(あと本当しつこくなってしまうけど、ホリケンが最後しれっとヘラヘラ「抱かれてもいいって思っちゃったw」と言った瞬間ギュンッと警戒メーターが振り切れかけた。『普通の芸人(※)』だったら抱かれたいとかいう発言に対して「気持ち悪い」とかツッコミ入れる所だと思うが、少なくとも映像上では、ノブ「いいコンビでした」堀内「いいコンビだった!」 だけで終わって安心した安堵したホッとした。せっかく良い気分のまま終わろうとしていた所で台無しにされては嫌である為)
やっていることは確かに予算ある状態の大喜利バラエティ番組といった趣だが、私は有料配信だからって過激エログロやられてもと思ってしまう方だ。『仮面ライダーアマゾンズ』を見た時も グロ要素に対しては冷めた目で見ていた。(流れ弾アマゾンズ)(でもホリケンが登場時に「アーマーゾーン!」って昭和アマゾンやってたからギリ関係ある)
だから、私はそういう要素が控えめな物でもウケるという事が証明されたのはよかったと思っている。やるのは勝手だし、下ネタが駄目ってことでもない。あと厳密に言えば『ゴールデンコンビ』にも下ネタはちょっと存在する。
セット予算はあるだけの地上波バラエティ番組ってことは、「TVはオワコン」とか「今の芸人はつまらない」みたいな雑なことを言ってる奴に対する良いカウンター材料になり得るな、と私なんか思ってしまった。賞金と予算を減らせば似たようなことはできるし、実際やっている。(その金の部分が世知辛さではあるのだが)
考えてもみれば、お笑い=TVバラエティと思っている人間は多い。「新規がジャンルに入りやすくなる良い導線」も、今まであまり無かったかもしれない。私自身、お笑いの認識が小学生のままで止まり続けていた期間が長かったから、【劇場ライブ】どころか、M-1 2019を見る以前までは【千鳥】のことすら知らなかった。アニメ漫画ゲームその他実況配信だけで自分の世界は完結していたことだろう。(しかしだからと言ってお笑い=TVバラエティは雑語りだと断言していい。シンプルに間違っている為)
この世に面白いものならキリが無い程に溢れている。面白さは人によって千差万別だという前提で、『ゴールデンコンビ』よりも面白い物ならば探せば幾らでもあるだろう。
だから、面白いだけでは何かが足りない。面白いだけでは『外』にまで届かせるのは難しい。その何かが、この番組においては、ホリケン屋敷コンビになると思っている。そしてこれがTVではなくアマプラで配信されたことによって、間口はより広がる。
うっかりする所だったが、企画・演出を携わっている芦田太郎によるnote記事にも「お笑いファン+αを巻き込める番組に」という話が出てくる。
私が現Xを眺めてみた限りの話だが、「普段お笑い見ないけどよかった」といった感想は既に幾つか見ている。ホリケンと屋敷の好感度も爆上がりしているように見受けられる。「実は頼りになる年上」と「健気で可愛げある後輩」の構図になっているから道理。
アマプラのランキング1位がどれだけ凄いのかは正直なところ私は普段アマプラをろくに見てないので分からないが、成功していると言っていいと思われる。
まあ何より、ホリケン屋敷コンビの物語をこの世に生み出して世にお届けしてくれたのは『ゴールデンコンビ』だということもまた事実。これがTV番組だったらぶっちゃけ「残りにくい」わけで、アマプラでやってくれたおかげで 後追いでも見れるのは地味に大きいと思う。
これTVerの見逃し配信だったら視聴期限は大きく見積もっても長くはないぞ! 最低で1週間、長くても2,3週間かそこらですぐ視聴期限が来てしまうからな!
話題の移り変わりが速いネット社会だとしても、それはもったいない。
今お笑いバラエティに興味ない人でも、後から見ることもあるかもしれない。見たい時に見れるというのは大きい。実際デカイ。TVバラエティ、というかお笑い全般、基本的にあまりにも刹那。(これに関してはしつこ過ぎる程に旧Twitterで散々愚痴ってきたし、これ以上言うのはやめる)
おまえらが ゴールデンコンビだ
(おまえがナンバーワンだ画像略)
◆余談:ホリケン出演回アメトーク
『ゴールデンコンビ』の余韻がまだまだあるから、ホリケン出演回のアメトまだTVer見逃し配信中だったおかげで余韻に浸るのが補強されためちゃかわエピソード。番組の最後には真剣な言葉が語られ、予告では屋敷が。こんな所にゴールデンコンビが…(噛みしめすぎている)
・名倉潤の加入に反対していたホリケン
泰造『健は潤ちゃんに甘えている(かも)』
泰造からは気を遣うどころか「潤ちゃんに甘えている」と見られているホリケン。ネプチューンほんとかわいいトリオだ。
『ゴールデンコンビ』では明確に後輩相手だから、いくら屋敷が若手名倉潤ポジション想定だったとしても「潤ちゃんに甘えている」のと完全同じにはならなかった、それがこのコンビの持ち味であり良さなんだなと改めて思う。
◆まだまだ浸って『堀内健康白書』読んだりした
浸り過ぎて、ネプチューンにも浸りたい欲が発生している。たぶん無理だろうけど……物理的に……
それでも今ネプチューンが気になってきている。まだまだblueskyでもしつこく嚙みしめ続けている。浸るためにガソリンぶち撒けて、ついでにこのnoteも細かい追記と直しを繰り返して、もはや自分でも何書いてんのかよくわからなくなっている。
ホリケンのエッセイ本『堀内健康白書(2003)』も爆速で読んだ。
ホリケンが出演していた『あちこちオードリー』も見たりした。
ろくろを回してしまった(半端物)
泰造の方がホリケンよりも「ピーターパン」なのでは?説
なんかの共通点に気づいたりした
↓ 他、青空で浸り続けている人間のポストの一部コピペ。
・『MC芸人奇跡の一夜』ではホリケン筆頭に名倉を「ヨボヨボのおじいちゃん」的な扱いしていたけど、戦友が集まってワイワイやっているおかげか、段々とエンジン掛かっているように見えた印象はあった。
あの番組、ホリケン泰三の言い合い始まって、お互いの親に向かって文句を言う出すシーンとかも面白かったな…
フローレンス組が特に「仲いい」のは自他共に認める所だった様子で、まるで幼馴染みにしか見えない。フローレンス・ネプチューンやり始めてから現在30年以上も経っているわけで、幼馴染みに負けない年数を一緒に過ごしているとはいえ。まるで子供の頃から仲良い2人みたいな感じで出来るんだから本当にすごい。
・ホリケン屋敷コンビ、遥かに後輩の屋敷と組んだことで、同年齢の【原田泰造】や 1個上の【名倉潤】では得られない、「実は頼りがいもあって優しい年上」としての姿を出せたのが良かったんだよね…(ろくろを回しながら)
無茶苦茶やってる永遠の少年54歳児ピーターパンと思わせて、ちゃんと大人だった。かわいくて、カッコよくて、強くて優しい大人として映ってた。
そういう姿を見せることができたのは、ホリケンが見込んだ通り屋敷に「清潔感」もあり、不憫顔ムーブうますぎ芸人だったおかげもある(屋敷の筆頭のおもしろ不憫嘆きムーブと言えばM-1 2019の「最悪や!!」)。ホリケンの名采配。多くの視聴者があの『物語』に夢中になってる。
ただ、振り回されてる屋敷という構図は確かに面白いが、それだけではあの盛り上がり様にはなっていなかったのでは。「ここまで来て俺のせいで負けるかもしれん!!」と嘆く屋敷に、あそこで優しく励ましの言葉をかける芸人なら、他にも居ると思う。
屋敷から「なんでずっとその芸風でいられるんですか!?」と言われていた芸人が、大喜利強者の風格(強さ)も示し、
さらにあそこで、
「そんなこと言うなよぉ!(手で屋敷の口を覆って)そんなこと言っちゃダメ!」と、他では見られない保護者的ムーブを取ってくれたのが何よりもポイントというか。あそこが大きなターニングポイントだと確信しているし、
ホリケン屋敷コンビの盛り上がり様は、やっぱり「ネプチューン、煌びやかな売れ方をしただけの事ある」って話にもなると思う。
※「煌びやかな売れ方」
……ネプチューン3人共が「ワーキャー」を嫌がってたという話を見かけたが、元々の「ワーキャー」という言葉の使われ方などからして、絶対ワーキャーなんて言葉は真っ向から使いたくないという強い意志に基づき使用した表現。「ワーキャー」に限らず、もっと良い言い方が他にあれば私はそれを使う。
屋敷はまだギリ30代で「関西弁・強めツッコミ(関東と関西のコンビ芸人)」だから、ホリケンが『(あの頃の)名倉潤』を求めての指名だろうって意見を見かけた時かなり的を射ているのではと思ったし、本編見て浮かれてからしばらく経ち、グッとくると同時に複雑な気持ちにもなる。なった。まぁ本編はメチャ笑ったが。
でも「そういえば……」にもなってしまったからこそ、「ネプチューン」の良さとかをもっと知りたい気持ちもある。『MC芸人奇跡の一夜』のネプチューンほんとに輝いていた…
ネプチューンの事をもっと知りたい気持ちもあるけど、知るのが「怖い」もある。怖い。自分はよくない「過集中」もやらかしそうだしで、怖い。浅瀬でパチャパチャとしているぐらいが丁度いいのかもしれない…でもネプチューンって面白かわいいトリオだと改めて知ってしまったのもまた事実で……(地面に木の枝を突っつきながら)
◆『30分トーク』ニューヨーク&ホリケン回
・ホリケン、客審査員票において屋敷は「母性をくすぐるかな」と。
そんなことも言っていた…忘却していた…記憶力(ちから)カスだから…
「母性」については「あぁ?」の気持ちもあるが、仕方ない今は横に置く。
ホリケンの判断はあまりにも見事に結果を残した。その事実に震える。自分と絡めば、屋敷は『健気で可愛らしい後輩』にも映るってこと、最初から読めてたんだ?
まじか。それだけよく見ているってことか…。若い頃から、自分のプロデュースはすごく苦手だが他人がどういう風にやればいいのかはなんとなく思いつくと語っていただけあるってことなのか…。
・水ぶわぁぁぁかけて「行くぞ!!」するホリケン、かっこよすぎる
ゴールデンコンビの出演オファーしたスタッフ、出演を決めたホリケン、
双方ありがとう…ありがとう…
ホリケン屋敷コンビの味をまだまだ噛みしめていたいから、どこかでまた2人のセットを見たい。ネプチューンとニューヨークでも何かあってほしい(願望)
◆ 野田くるまの「ゴールデンコンビ優勝しました」報告動画
・野田「優勝したのにあんなこと言えるの大したもんだろ?」 それはまじでそう
・ゴールデンコンビは「体力お笑い」。
収録時間がエグかったことがオープンになった今、野田くるまが「体力」あるのは納得だけど、54歳のホリケンが「12時間収録」というエグ収録を乗り切れていた(ように見えた)のが改めて凄すぎる。もはや異常。
・ホリケン、収録に『バカでかいノート』持参してた!!
これは "一生懸命考える堀内健" ですわ。
屋敷がホリケンに耳打ちされて「有りネタみたいに言わないでくださいよ!笑」と言っていたのも、これで合点がいった感じ。
土田晃之が『ボキャブラ』時代にホリケンが「ティッシュペーパーをメモ帳にして必死に書いていた」エピソードを明かしていた頃から全く変わってなかったんだ。それで、ホリケンの中では「有りネタ」である物を屋敷に耳打ちして伝えていたと推測できる。
序盤に至っては、必死なあまり屋敷に伝える余裕が無かったという自分の想像もそこまで的外れではなさそう。
屋敷は『名倉潤ポジション』をやればいいのは分かってるとして、問題はホリケンが苦手な「自分のプロデュース」。持参した「バカでかいノート」の中から、やれそうなものが無いか探すのに大変だったりしたのかもしれない。
昔からずっと変わらず『一生懸命考える堀内健』か、いいな… 良い…
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◇やっぱり他のコンビも面白い
ちなみに、私も多分に漏れず「芸能人ゲスト…?」になったクチなんですが、片岡鶴太郎にだいぶ笑わせてもらい、最終戦では優勝コンビのネタでリアルに吹き出し笑ったので手のひら返しをしました。
船場(吉兆)刑事、バチクソ面白かった。
船場刑事だけで終わっても私は面白く見てたところだが、さらに最高の展開が繰り広げられる。KAƵMA「バカだ!!(歓喜)」好き。圧巻。「面白さ」における『ゴールデンコンビ』はこれだと思わされる凄さだった。(言われてるけど、くるま野田コンビも『最強系主人公』の漫画作品みたいだと思う。敗北を知る最強系主人公。)
敗者復活。セット、小道具、縄跳びオンリー。あれはあれでよかった。劇場ライブ配信を見ていると思えば安いアマプラ料金(30日無料体験可)
もちろん他のコンビそれそれの良さもあり、面白かった。
瞬間火力で言えば、真栄田澤部コンビも挙げたいところ。宇宙で自給自足を成し遂げた者とか、「アメリカは、負けないから」とか、面白かったなぁ。澤部ツッコミで完全にパワー系スリムクラブだった。でも何かと不気味だから「面白くなかった」に投票だと余計に不利か…。
平井堂前コンビ、安定したものをオールウェイズ出していた。お題『見た目は病院だけど…』の「決戦」とても好き。
津田永野コンビ、事前インタビューで「かき乱す」と言ってくれていたから、このコンビこそネタから降りて、トークじゃないけど何かするんじゃないかと思っていたけど、一発ネタのようにバッとやってバッと終わる内容に徹されていた。寧ろホリケンがお題無視ムーブをやっていたし、屋敷は初手からネタを降りていた。
◇ 余談:せいやの『感想』動画
配信ではかなり武田鉄矢モノマネばかりになっていたのは私も気になっていた。さすがに違う「プレーンなボケ」もやっていたようだ。未公開まとめ編集ゴールデンコンビ、とても見たい。
◇ 余談:野田氏と令ロの『クリスタルジム移転記念座談会』
リハの為に若手芸人16人集めてやってたの!? 未公開カット・裏側もめちゃくちゃ見たいし、そっちも見せて!?
ちなみに、現場の空気感的には、堂前平井コンビが「ラスボス枠」でいったい誰があそこを倒すんだ…状態だったとの事。たくさんの感想で『物語』と言われていた・自分もそのように表現したのはある意味正しかったと思う。
他人事として見ている側と、当事者としてネタ考えて戦わなきゃいけない人間の視点が異なるのは「そりゃそうだろう」で終わる話。
◇ 余談:ロングコートダディANN0
クリスタルジム移転記念座談会にて、兎が「気持ち悪いネタバレ」をしていたことが明かされていたロコディANN0も聞いた。
堂前は、本当は「同じボケを重ねて使うのは嫌い」なんだとか。それでもやることになったとは、やっぱり『ゴールデンコンビ』の収録は長丁場すぎたんだ…。でもあれだけセットと小道具を用意したコント大会をやるとなると、どうあがいても長丁場不可避になってしまう。
2日に分けて収録すると熱が分散されてしまうという意見もあるだろうけど、正直「学校大喜利」の時間は見てる側の自分は特にダレを感じていたし、野田氏も『クリスタルジム座談会』でさまぁ~ずモノマネやってる頃には疲れて思考がまとまってなかったという風に話していた。そんな悪コンディションになってしまうぐらいなら、現場の熱なんてあって無いようなもんでは…。ただ今回、最終戦のお題は相対的に「練ったコント」をやれていたと思うが、そのおかげか良い感じだったし、優勝コンビのネタ火力は高いレベルになっていた。
あと見かけた意見では「生放送で見たい」。私も一回ちょっと見てみたい
○ 余談に余談を重ねる あとがき
とっても素敵な表現と共に、このnoteをご紹介して頂けました。
「知らない人にこそ届いてほしい」と願って書いたものが、届いてくれた。嫌なニュースに気分が塞がってしまっていたのが、とても元気になれたと。私は本当に嬉しいです…ありがたい…「悪のインターネット」に毒されてきてしまった自分が、インターネットの「光」を感じることができる…
最初こそ「鉄は熱いうちに打て」最重視で、ただただ自分が「見た!よかった!」っていうだけの短くて薄い内容だったけど、さすがに虚無にまではならない内容に一応なんとかできた…と思います。『ホリケン軸で見るゴールデンコンビの振り返り』として、ニワカが出来る範囲でやったから、あとはネプチューン有識者にも託したいですね。ネプチューン有識者…頼む…私が見ることができる所で書いたりなんなり頼む…(それをblueskyの事実上DMから教えてもらえたら私は至上の喜びを感じ、その至上の喜びを表した舞いのポストをします)
他の人の感想もしつこく何度もパブサして見返した上で何度も継ぎ足し書いたので、そういう意味では決して私の力だけではないですが、しかしあってよかったインターネット環境。
もちろん大前提に『ゴールデンコンビ』という番組が、ホリケン屋敷コンビが、魅力的な「物語」を見せてくれたおかげであって、私は「届いてほしい所に届けた」までの事ではあるのですが。「届ける」ってものすごく難しい事なので、やっぱり嬉しいです。とっても嬉しいです。ありがとうゴールデンコンビ、ありがとうホリケン屋敷コンビ。あとbluesky。
みんなー!光のインターネットに触れることができたぞー! 光属性のホリケン屋敷コンビの光も浴びようなー!