見出し画像

殿様商売

 自分は今まで、「殿様商売をしていたなー」、とつくずく思うことがあります。

 会計事務所、経営コンサルティング会社は、サービス内容が目に見えにくいため、例えば、事務所の見た目や社員の人数といった要素が信用に結びつくことが少なくないようです。

 あるいは、コンサルタントの着ているスーツの良し悪し、時計、乗っている車でさえもが信用を測る物差しとして捕らえられがちです。

 以前、友達の会計士が、「レクサスのLS600に乗っている」、と言うんですね。トヨタの最高級車で、1200万円するそうです。

 「社長達は、意外とそういうところをよく見ていて、こちらを判断するんだよね」、と言っていました。彼は自分の信用に結びつけるために、大金をはたいているんですね。

 これを聞いて、私は少し反省しました。

 自分は地味な車でも、クライアントの信用が取れる、とうぬぼれていたんですね。・・・これを、「殿様商売」と言います!!!

 あらゆる努力をする、ありとあらゆることを全部してもなおかつ、物が売れない時代ですよね。

 そんな時代にお高く留まって、「殿様商売」をやっていても、ビジネスとして成り立つはずがありません。

 レクサスLS600に乗っていることが、「殿様商売」なのではありません。車が信用に結びつく余地があるのに、十分気を使っていないこと自体が「殿様商売」なんです!

 信用の裏付けに少しでもなるのであれば、真っ先に気を配って対処する必要がありますよね。

 たいへん勉強させてもらいました。

 どうでしょうか、レクサスLS600は贅沢でしょうか、ビジネスのツールとしては価値がありますでしょうか?

分かりやすく経営に対する思いを伝えたい