見出し画像

男木島灯台|香川県高松市男木島

旧退息所は現在、高松市管理の灯台資料館となっている。
灯台横にてキャンプ
朝の男木島灯台
備讃瀬戸航路
高松港から男木島までフェリーで約40分

男木島おぎしま灯台(A)|香川県高松市 2021年10月23日

 瀬戸内海、備讃瀬戸東航路に面し、高松港の沖合7kmほどに位置する男木島灯台は、1895年(明治28年)12月10日に点灯を開始した石造りの灯台。
日清戦争直後の海運助成策推進によって備讃瀬戸海域の海上交通が増加したことから建設された。

 建設には香川県産の御影石・庵治石が使用されており、石造灯台としては珍しい表面が滑らかに加工された「のみ切り仕上げ」が施され、その特徴的な構造はとても美しい。
また大きな特徴として灯塔が無塗装であることがあげられる。現在、明治期から現存する灯台で無塗装なのはほかに角島灯台と六連島灯台がある。

 灯器は6等レンズで、航路の狭い瀬戸内海では島の灯台と航路が近いため強い光を出す大型の灯台が必要なく、約12.4mと小型の灯台となっている。
1961年(昭和36年)LB灯器に変更。6等レンズは広島の宇品灯台に移設され現在も使用されている。、

 建設を監督したのは航路標識管理所技手の山本哉三郎。山本はブラントンの時代から灯台建設に関わり、ブラントン帰国後には豊後水道の孤島にある水ノ子灯台や、狭い岬の突端に建てられた初代塩屋崎灯台、海抜日本一(当時)の経ケ岬灯台など困難な立地での灯台建設を多く手がけた日本を代表する灯台技師。明治初期には多用された御影石の無塗装灯台はブラントン帰国後しばらくは作られていなかったが、男木島灯台の無塗装と「のみ切り仕上げ」には、かつてブラントンと共に灯台を建設した技手の山本が関わっていたとされる。

『燈光 大正6年11月号』より

 木下惠介監督の映画『喜びも悲しみも幾年月』(1957年)のロケ地として有名。現在は恋愛アドベンチャーゲーム『Summer Pockets』の舞台のモチーフとして女木島、直島とともに同ゲームファンの聖地とされている。

映画『喜びも悲しみも幾年月』に登場する男木島灯台

航路標識番号
[国際標識番号] 4067 [M5538]
位置 北緯34度26分01.5秒 東経134度03分38.5秒座標: 北緯34度26分01.5秒 東経134度03分38.5秒
所在地 香川県高松市男木町字洲鼻1064番地
塗色・構造 無塗装、塔形、石造(総御影石):庵治石
レンズ LB-30
灯質 単閃白光 毎10秒に1閃光 Fl10s
実効光度 白光100,000 cd
光達距離 12.5海里(約23km)
明弧 52度から280度まで
分弧-
 52度から73度まで緑色で
  アツサ岩及び中瀬、
 81度から92度まで赤色で
  オーソノ瀬を示す
塔高 12.4 m (地上 - 塔頂)
灯火標高 16 m (平均海面 - 灯火)
初点灯 1895年12月10日
管轄 海上保安庁第六管区海上保安本部
(高松海上保安部)

Wikipedia



いいなと思ったら応援しよう!

すずきたけし
最後までお読みいただきありがとうございました。 投げ銭でご支援いただけましたらとても幸せになれそうです。