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清水灯台|静岡県静岡市

清水灯台(A)|静岡県静岡市 2022年4月24日

日本で最初の鉄筋コンクリート造灯台。
1899年(明治32年)に外国貿易港に指定された清水港は、お茶やミカンの輸出が盛んなってきたことから当時の清水町長である土谷松太郎の尽力により1912年(明治45年)に建てられた。初点灯は同年3月1日。以来、現役灯台として現在も稼働している。

『燈光 大正5年11月号』より

 同敷地内には明治末期の木造平屋建ての退息所と大正時代に建築された事務棟が残っていたが1968年(昭和43年)に敷地分割し財務局へ返却。

「灯台施設調査員会」による歴史的・文化財的の調査によりAランクと位置付けられ、2009年(平成21年)には経済産業省「近代化産業遺産」に指定。2010年(平成22年)に「土木学会推奨遺産」として認定される。

日本新三景のひとつ三保の松原にあることから、風見鶏は羽衣伝説にちなみ羽衣をまとった天女となっている。(1995年に無人化されたが最後の灯台職員の娘がデザインしたもの)

※灯台のランク「A~D」は明治期に建造された灯台を①歴史的・文化財的な視点、②土木・建築史的視点、③生活文化史的視点から『灯台施設調査委員会』(1985~1987)が判定・分類したランク。

参考=
『燈光』2005年6・7月号 公益法人燈光会
『明治期灯台の保全』 財団法人日本航路標識協会
『ライトハウス すくっと明治の灯台64基 1870-1912』バナナブックス
清水灯台点灯100周年記念事業 清水海上保安部

航路標識番号
[国際標識番号] 2473 [M6248]
位置 北緯35度00分38秒 東経138度31分50秒座標: 北緯35度00分38秒 東経138度31分50秒
所在地 静岡県静岡市清水区三保
塗色・構造 白色 塔形 コンクリート造
レンズ 第6等フレネル式
灯質 群閃白光 毎20秒に2閃光
実効光度 50,000 cd
光達距離 14海里(約26km)
明弧 175度から17度まで
塔高 17.73 m (地上 - 塔頂)
灯火標高 21.00 m (平均海面 - 灯火)
初点灯 1912年(明治45年)3月1日
管轄 海上保安庁
第三管区海上保安本部
清水海上保安部


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