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映画の感想とか

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映画についてのらりくらり書きます
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#映画レビュー

【コラム】『エイリアン:ロムルス』|映画と本のモンタージュ

映画チャンネルにて『エイリアン:ロムルス』のレビューと合わせて読みたい3冊を紹介しました。

【コラム】『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー 』|映画と本のモンタージュ

映画チャンネルにて、『ゴーストバスターズ/フローズン・サマー 』のコラムを書きました。 関連記事

【コラム】Netflix版『三体』|映画と本のモンタージュ

映画チャンネルにて映画と本のコラム 今回は中国発の世界的ベストセラー小説を原作としたNetflix版ドラマ『三体』』についてでございます。

【コラム】『Pearl パール』|映画と本のモンタージュ

映画チャンネル連載中【映画と本のモンタージュ】にて『Pearlパール』のコラムが公開されました。

『ナイトメア・アリー』|感想

『ナイトメア・アリー』を観た。    1938年、スタンという名の流れ者の男(ブラッドリー・クーパー)がたどり着いたカーニバルの見世物小屋で働き始め、巧みな話術と読心術の特技を発見して頭角を表し、一旗あげようと富裕層相手の降霊術まがいの詐欺に手を染め、調子に乗っちゃう話。  ギレルモ・デル・トロ監督最新作『ナイトメア・アリー』はウィリアム・リンゼイ・グレシャムが1947年に発表したノワール小説の古典が原作。スペイン内戦(『パンズ・ラビリンス』描かれていた)で共和国側の国際ボ

「え?!豚ですか?」国際線の機内上映向け映画だった『紅の豚』がジブリの“名作”になるまで|文春オンライン

本日テレビ放映!文春オンラインにて、『紅の豚』の制作ばなしを寄稿しました。

利己主義や虚栄心など抽象的で主語が大きいものが敵となっている問題|【ネタバレ】『ワンダーウーマン1984』感想

※この感想はネタバレを含みます 遡ること2016年。 『バットマンvsスーパーマン』を観た僕は「10点満点!」と叫びたくなる衝動に駆られていた。 本作の評価10点中、9点を占めるのは開始2時間4分後からの約10分間に集約される。 そう、ワンダーウーマン登場シーンなのです。 今ではワンダーウーマンのメインテーマとなった♫デンデンデデデンとアガる“Wonder Woman’s Wrath”という曲ですが、元は本作でスーパーマンがバットマンに「君の連れ?(Is she with

初見殺し!意味が分からないけど面白い/【ネタバレ】『テネット』感想

ご無沙汰です。 3月末以来久々の劇場鑑賞で今回はクリストファー・ノーランの『テネット』です。SNSの感想を拾ってみると「意味が分からないけど面白い!」という意味不明な面白い感想が多く見られたので興味深く鑑賞してきました。  さてこの『テネット』をいつものように雑にストーリーを説明しますと、ジョン・デイビッド・ワシントン演じる“名もなき男”が「TENET」という謎の組織にスカウトされ、どうやら未来人との戦争で人類は滅亡の崖っ淵だということを知ります。しかもその未来人の兵器は時

人間の暴力性を問う普遍的な物語/『ナイチンゲール』

1825年、イギリスの植民地であったオーストラリア、タスマニア。犯罪者の流刑地となっていたこの地で軽犯罪で囚人となった主人公クレアは現地を監督しているイギリス軍の将校ホーキンスに使えていたが、ある日ホーキンスとその部下たちにレイプされ、目の前で夫と子供を殺されてしまう。  復讐を誓ったクレアは銃を手にアボリジニのビリーとともにホーキンスたちを追うのであった。  映画の舞台となる19世紀のタスマニアはブラック・ウォーと呼ばれるイギリスと現地アボリジニの戦いの真っ最中。歴史では

※個人の感想であり効果・効能を示すものではありません /『ミッドサマー ディレクターズカット版』

公開から1ヶ月でディレクターズカット版を劇場公開。スコール! あのホルガにまた戻れるとは素晴らしきかなアノ世界。初見ではホラー要素が強めだと思っていたので自分のフィルターを途中で修正していくことに少し手間取ったのですが、さすがに二回目ともなると祭りへの心構えがしっかり持てたので高揚感しかなかったです。 ということでオリジナル版の感想は以前にあげていますのでこちらから。 さて、『ミッドサマー』オリジナル版公開から間髪入れずにディレクターズカット版が劇場公開されるというチ

ブラック企業の意識高い系社員に普通の仕事してて文句言われてる感じ /『アメリカン・ファクトリー 美国工厂』

労働ってなんだろう。 2020年のアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門受賞の『アメリカン・ファクトリー 美国工厂』  2008年にゼネラルモーターズ(GM)の工場が閉鎖されたアメリカ、オハイオ州のデイトンで2015年に中国企業として米国初進出したガラスメーカー“フーヤオ(福輝)”が旧GMの工場を再開させた。 当初アメリカ人の雇用を生むことで歓迎され、現地社長やマネージャーもアメリカ人を揃え、郷に入れば郷に従えとアメリカ式労働を尊重するが、徐々に中国式経営が幅をきかせていく。