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灯台|Lighthouse

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すずきが訪れた日本の灯台の写真を記録しています。灯台を知るために灯台に関するコラムや記事なども書いています。 ※記事・写真の無断転載を禁じます This site record…
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2024年6月の記事一覧

出島の灯台|滋賀県大津市

出島の灯台|滋賀県大津市 2024年6月4日  琵琶湖の最狭部である今堅田付近は岩礁が多く、1875年(明治8年)に客船「満芽丸」の転覆事故で47名が亡くなったことから同年に船会社が設置した木造の私設灯台。  灯火は1918年(大正7年)までは灯油ランプ、以降は電灯に切り替わった。 1961年(昭和36年)9月の第二室戸台風により倒壊寸前の状態となったが、地元の保存活動により1973年(昭和48年)に復旧。1989年(平成元年)から点灯が再開した。 大津市の有形民俗文化財に指

旧草津港灯台|広島県広島市

旧草津港灯台|広島県広島市 2024年6月2日 1950年頃から草津港の防波堤にあった灯台。 同地はかつて港であったが、1971年(昭和46年)からの開発で草津、井口の海岸が埋め立てられて造成された。かつて草津港の防波堤にあった草津港灯台周辺は西部埋立第七公園となったが、旧灯台と防波堤の一部はそのまま公園内に残され保存されている。 広島電鉄宮島線草津南駅から徒歩3分ほど。

友ヶ島灯台|和歌山県和歌山市

友ヶ島灯台(A)|和歌山県和歌山市沖の島 2024年5月31日 1872年(明治5年)6月25日点灯。 設計はリチャード・H・ブラントンで花崗岩による石造り。江埼灯台に次いで国内8基めの洋式灯台となる。当時のレンズは3等不動レンズで1942年4月20日まで使用された。第二次大戦中に米艦載機の機銃掃射を浴び、現在当時のまま残されているのは石造の塔灯とチャンス・ブラザー商会製のレンズ台座のみとなっている。  友ヶ島は友ヶ島水道にある地の島、神島、沖ノ島、虎島の4つの島の総称で

笠磯灯標|広島県江田島市

笠磯灯標|広島県江田島市 2024年6月3日 1981年(昭和56年)1月12日に点灯。 三高港沖の浅瀬を示すために設置。

西五番之砠灯標|広島県呉市

西五番之砠灯標(D)|広島県呉市 2024年6月3日    1904年(明治37年)3月10日点灯の石造の灯標。保存ランクD。 広島湾の東にある倉橋島から北西方約200mに位置する岩礁上に建設された。明治後期に海軍の要請により建設された灯台・灯標のひとつ。 基礎部はコンクリート造、上部から花崗岩を積み上げ、内部はコンクリートを充填。最上部は鉄造の複合構造。 外装は黄地に黒横帯1本の“西方位標識”(西側が航行可能領域で東側に障害物があること標す)。 参考 ・第六管区海上保安部

中ノ瀬灯標|広島県江田島市

中ノ瀬灯標(C)|広島県江田島市 2024年6月3日  1903年(明治36年)4月1日点灯。保存ランクCに指定。 広島県江田島市西能美島の北北西方約800メートル、広島港、呉港、伊予灘を結ぶ航路上にある暗礁に建設された。  海軍兵学校、呉港の呉鎮守府、海軍造船部(後の呉海軍工廠)など海軍の拠点となっていた広島湾岸において海軍の要請により建設された灯台・灯標のひとつ。同時期に建てられた灯台・灯標には安芸白石灯標(明治34年)、屋形石灯標(明治36年)、小那沙美島灯台(明治3