「危うし!」2022 rd.15 オランダGP F1問わず語り #15
笑って何が悪い。
トラブルで不幸な結果といえど、誰かがケガをしたわけではない。それは、極限のせめぎあいの狭間で感興を隠せず、思わず面に出てしまうほどの激しい争いであった証左であろう。
予選
・見事なユウキ
Q1,Q3と見事なラップをユウキが披露する。やはりユウキは速いドライバーだ。ノムさん曰く、エースピッチャーとホームランバッターは育てられないとのことだが、速いドライバーも然り。あとは強くなるだけだ。
・僅差の争い
僅差の争いを演じたのは、ルクレールとフェルスタッペン。見ごたえあるタイムアタックを演出した。
決勝
・戦略が分かれる
スタートを無難に決めたフェルスタッペンとルクレール。ルクレールがアンダーカットを狙うが、すかさずフェルスタッペンが反応する。
戦略が分かれたのはフロントローの両者ではなく、4,6番手スタートだったメルセデスだった。
セカンドスティント、ハードタイヤを選択したハミルトンとラッセルは目を見張るペースで追い上げを開始する。まずは、ペレス防衛相をパス。その後も着実なペースで、先頭のフェルスタッペンとのつばぜり合いを演じる。
このまま、何もなければ、フェルスタッペンは優勝のために10秒以上のビハインドを覆し、メルセデスの2台をトラック上でパスしなければならない。不可能ではないが、簡単ではない。メルセデスにしてやられたか。
・レースが動く
ユウキのマシンにトラブルが発生。トラック横に停車することになりバーチャルセーフティカー!
ハミルトン、ラッセルが築いた目に見えぬマージンが消えてしまう。
この笑顔。
・またも動く
ボッタスがトラック上にマシンを停めたため、セーフティカー!
メルセデスワンツー体制だったが、リーダーのハミルトンはステイアウト。ラッセルは、ドライバーズコールでソフトタイヤに交換。当然、マックス、ルクレールもソフト。
ハミルトンが窮地に立たされる。
為すすべなくパスされる哀れなハミルトン。やはり、レッドブル、フェラーリには競争力で劣ると見ているのか、同一ストラテジで戦いを挑むことが出来なかった。
抜け目ないラッセルは、2番手でフィニッシュする。
金曜日のデータ収集とアロンソのデータからフェルスタッペンを追い詰める戦略をとったメルセデスは、見事としか言いようがないだろう。
しかし、これもレース。イーブンに持ち込まれたらメルセデスに勝ち目が残されているはずもなく、フェルスタッペンの強さが際立つ結果となった。
三つ巴の争いが待たれる。