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リノベ日記-8 「RE-The Renovation Will Not Be Televised」

[Day 10] 掃除中に思う事 2013年5月13日月曜日

物件の外を掃除しているとどうしても頭の中で、環境犯罪学の一つ"割れ窓理論"を思い浮かべてしまう。長い事人の手が入ってなかったため、空き家か、もしくはそれ以上に廃墟のように思われていたようで、掃除していて信じられないゴミに出くわす。

オリーブオイルの缶、炊飯器の釜、明らかに物件の花壇に植えられている木以外の小枝が寄せ集められたり。誰も怒らないのを良い事に、小さな粗大ゴミが投げ捨てられていて、人のモラルの低下を直接見るようで悲しくなる。

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ビルの道を挟んだ向かいには都内有数の高級高層マンションのエントランスがデザインを持って綺麗に構えている。掃除をしていると、方やこちらはまるで見捨てられたような感覚に陥ってしまう。実際、日照は高層マンション郡に遮られ、暗くなったその区間は再開発の波に飲まれる以外の解決法を持たないかのようだ。

ふつふつと怒りに似た感情が少し出てくる。ここを再生させて見返したいと。再開発では出来ないアプローチがあるんだということを。余り普段見せない感情に自分でもびっくりしながら一人小枝を掃いていく。


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