恐れている未来を今受け入れる
1週間ほど前のこと。
入浴中、ふと疑問が浮かんできた。
ああなったらどうしよう、
こうなったらどうしよう、
と恐れている未来を今、受け入れたらどうなるんだろう?
あんな病気になるんじゃないか。
こんな死に方をするんじゃないか。
お金がなくなったらどうしよう。
仕事を辞めたらどうなるんだろう。
結婚出来なかったら。
子供が出来なかったら。
親が寝たきりになったら。
成功できなかったら……
将来こうなるかもしれないという不安を感じているのは、
実は将来ではなくて、たった今だ。
将来の自分が感じている不安ではない。
たった今感じている不安を、たった今受け止める。
ああ、そうか不安なのだ。
…
…
すると、何故かほっとする。そして、気づく。
将来という形のないものを恐れていたのではなく、将来に対する疑いが不安を生み出し、その不安が自分を恐れさせていたのだと。
あんなことになったら対処できないのではないか、という不安。
そんなことになったら、きっと惨めに違いない、という不安。
それらは全て、そうなったら自分の幸せや安全は保証されないのでは、という疑いが根っこにある。
その不安を感じたくなくて見て見ぬ振りをすると、何かにつけて視界に入ってくる。その不安解消しようと頑張れば頑張るほど、不安は膨らみ心を圧迫し、存在感を増していく。回避しようとすること自体が、問題に焦点を当てていることに気づいていない。
不安に駆られた意識は、今自分が不安であるということを見ていない。
だから、今自分が安心できることに気づいていない。
こうなったらどうしよう、と思う代わりに、そうなってしまった自分を今受け入れてみる。自分の感情を抱きしめる。
すると、いつにまにか不安が消えている。
「こうなったらどうしよう」という不安は、「こうなって」しまったら消えてしまう。何故なら「こうなったらどうしよう」という不安は「こうなってしまった」不安ではないからだ。
不安は常に未来を先取りした、今の自分の意識が作り出していると分かる。
だったら、その不安を将来まで大事にとっておく必要はない。
今の自分が作り出している不安は、今受け入れるだけで消えるのだから。
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