第61回宣伝会議賞コピ写①
個人メモに留めておく予定でしたがトライしてもエラーがこないことには成長が遅い。
ということで
コピー写経晒し上げスタイルでいきます!
①泣く子と育つ。
ターゲット:
0〜5ヶ月頃、言葉が通じない時期のプレママ、プレパパ。育休中や専業など社会との接点少なめ
育児に大きな不安あり
コンセプト:
孤独への共感
顧客インサイト:
心細さの解消、気分転換、他者への相談
詳細分析:
「泣く子は育つ」(たくさん泣く子は丈夫な証拠、大きく育つ)をベースにしているため、潜在的に「いつか大丈夫になる日がくる」を感じる。
しかしターゲットは不安の渦中。前向きな励ましの言葉や「寄り添います」アピールは届かない。そこで「泣く子と育つ。」
わからない、しんどい、逃げたい、愛しい。アカチャンホンポには同じような状況に置かれている仲間がいるという安心感が得られる。
最後の句点は親の決意と泣きたくなるような孤独感がありつつ、静かなエールも感じる。
この子の人生は私にかかっている、しっかりしなきゃ。崖を背に踏ん張る親の足元で、何の足しにもならないかもしれないけれどそれを支えようとする石ころのような存在。
「支えます!」ほど無責任でなく、「がんばれ」ほど他人事でもないやさしさを感じる。
「ひとりじゃないよ」の距離感。
②愛犬を亡くした人に、
いつまでペットフードの広告を出し続けるんですか。
ターゲット:
DMを打つ人、顧客離れの理由がわからない。
数打ちゃ当たる精神を持つ
コンセプト:
顧客の心が離れる瞬間の擬似体験
顧客インサイト:
顧客離れの解消
ニーズのあるところにメッセージが届く
詳細分析:
顧客は「ターゲット絞るなんて手間なことするより広範囲に撒きまくる方が打率が上がる」と考えており、それが顧客離れに繋がっていることに無自覚。それを自覚させ、ターゲティングの必要性を理解していただく一言がほしい。
「届かない」が0だということは容易に想像できる一方、なかなか想像しにくい「届いてしまったが故にマイナス」をイメージしやすい。
「無神経に心の傷を抉るような相手に今後頼りたいと思いますか?」という強いメッセージ性がありながらも、攻撃ではなく憐憫なのがより響く。
挟まれた読点からは悲しみと静かな怒りが感じられ、もう戻ってこない顧客の背中が見える。
「今すぐこの姿勢を変えないとやばい」という焦りを起こさせ、「どうすればいいんですか」と縋りたくなるような、顧客の心を熟知している感が出ている。
③SE:ガタンゴトン、ガタンゴトン……(列車の音)
男:国境の長いトンネルを抜けると雪国であった……
SE:ピコン!(メッセージ着信音)
男:……冬物アウター20%オフ。
NA:一人ひとりに合わせてクーポンを最適化。最先端のテクノロジーで企業のマーケティングを支援する、Braze。
ターゲット:
いくつか依頼先を検討しているがどこも似たり寄ったりで、抜きん出たサービスを欲している広告主
コンセプト:
最先端
顧客インサイト:
最も購買欲が上がる瞬間を逃さない
詳細分析:
列車の音で「なんだろう?」と興味を持たせて聞き手の注意を集める。
川端康成の「雪国」をモチーフとした美しく耳をすませたくなるような導入。
昭和の列車内をイメージした直後のスマホ音という意外性で展開が読めなくなり、聞き手はよりCMに集中する。
「冬物アウター20%オフ。」は服屋か?という予想と絶妙にリアル且つお得感のある割引への興味が「はやく社名を」という期待に繋がる。
「マーケティングかい」という意外な展開で、聞き手は無意識にCMを脳内で反芻させ答え合わせをする。→強く記憶に残る
歴史風情のある文学から最先端技術へ繋がる展開が気持ち良く、最後まで意外性が絶えないため良い意味で聞き手を振り回す。
「雪国」という多くのファンがついているコンテンツを使うことにより話題にも出やすい。
思ったより長くなってしまったので続きはまた今度。
言葉で整理するのって大事ですね。
手書きだとなお整理がつくんだろうけど継続しやすさが1番なので、noteで不定期写経をしていこうかなと思います。マガジンもつくりました。
本当はとても恥ずかしい。というより、失礼にあたるのではとビクビクしております。
「解釈違うんじゃ?」というのがあればビシバシ突っ込んでいただけると嬉しいです。