読書感想文:「君のお金は誰のため」田内学著
読みました。
これは経済の本なのか??
「いや、うん、これは経済の本なんだ。経済とは愛なのか?」と、エピローグを読み終えて思いました。
経済のテクニック的な部分ではなく本質をストーリーで教えてくれる良書で、フィクションとしても結構抜かりがないと思いました。すごい。
簡易的に書いているようで、これらをきちんと理解するには意外と時間がかかると思ったのでゆっくり付き合っていきたい本。
著者が伝えたいことは、お金を目的にすることは本質的ではないから、「年収」とかそういうのを目的に生きたり働いても、たぶんそんな幸せにはなれないよ、ということなのかなと受け取りました。なぜならお金そのものには価値がないから。それが紙きれであろうと、硬貨であろうと、電子マネーであろうと。本当に価値があるものは人の役に立つモノ、コト。お金持ちになってる人はそれらを実現して結果的にお金が集まってきた人。
気づき3つ
1)無駄に金を使うことはそんなに罪ではないけど、無駄に人材を使うことは社会への罪
システム受託仕事をしていると、これ僕たちはお金をもらえているからいいけど、このプロジェクト自体は将来成功するんだろうかと不安になることがあります。
2)現代では格差がかなり小さくなってきている
格差が広がってるという言葉もよく聞きますが、本書の主張はなるほどでした。
3)大事なのはお金そのものではなく、人類が長い年月をかけて培ってきた有形無形の資産(ドーナッツ、生産設備、サービス、制度など。)
てか、稼ぐ対象としてのお金ではなく、制度としてのお金も「人類が長い年月をかけて培ってきた有形無形の資産」に含まれる気がします。
共感したこと3つ
1)内側と外側という意識
日本の国内で完結する経済も大事だけど、外貨を稼がないと対外的な強さがないよなーとか、自分が豊かになるには自分の所属している内側の組織が豊かにならないといけないという意識を持っていました。
2)消費活動は未来への投票行動
僕は同じものでも好きな店から買うようにしています。Made in どこかをめっちゃ確認します。
3)
思いつかなかった😅なんかあるはず。
アクション
世界を変えていける一人の人間として希望を持って生きたい。
最近特に日本の政治、ひいてはこの国の将来に絶望しきっていたので。
お客様のプロジェクトに成功に妥協をしたくない。
←人材を無駄に使わないため。