迷子になった！っぽい中国旅行👉たった５角のバス代が無い…

康師傅の半生ラーメンに背中を押され、春節の２～３日前くらいに、一人広州へと旅立ちました。

旅立つと言いましても、

曲阜バスターミナル　⇒　済南バスターミナル　⇒　済南遥墻空港　⇒

広州白雲空港　⇒　確か広州駅（電車の駅）の近辺のどこかで待ち合わせ

という、ミスタータクラマカンには、

「全然チョロいやん。そんなん旅行って言わへんで」

と言われそうな、比較的優しいルートでした。

ミスタータクラマカンです。

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曲阜バスターミナルまでは、いつものチャリンコタクシーで送ってもらい、そこからバスに乗って済南バスターミナルまで２時間ほどかけて、無事到着。

で、済南バスターミナルでふと思ったのが、

………もう留学して一年半になるし、タクシーで空港まで行けんことも無いけど、タクシー乗ったら中国語使わへんからアカンやろ。中国語の練習の為にも、やっぱり、済南の市バスを乗り継いで行っとかな。

と、誰にも全く気づかれない「カッコ」をつけて、「超いけてる感じ」になりながら、バスで行こうとしていました。

黙ってタクシーに乗っておけばよかったのに…

でも、若気の至りって、時には良いですよね。

リミティングビリーフ「ゼロ」。

と、この記事を書きながら、グーグルマップで空港の周りの地図を見てみたのですが、（ちょっと小さくてすみません）

おいおい周り村しかないんかい！今すでに2020年で、もうすぐ2021年やぞ！

（この縮尺で、ざっくり4km×5kmくらいありました）

そして、人に聞きながら、バスターミナルで買った地図を見ながら、バス停を探し、歩き始めました。

歩いて探す事約二十分。

（飛行機の時間大丈夫ですか？）

バス停はいくつか見つかったのですが、どうも空港まで直接行ってくれるバスは無い？様でしたので、空港の方向に向かうバスを探しました。

………よ～分からんけど、多分これっぽい？かな？

これ乗って、とりあえずなんちゃらっちゅう所まで行って、そっからなんかに乗り継いだら行けるやろ～。

（乗り継ぐ「なんか」は、間違いなく空港に連れて行ってくれるんですか？いや、そもそもその「なんか」って、有るんですか？）

と、今の私に輪をかけたテキトーさで、とりあえず乗るバスを決めました。

で、バス幾らするんやろ～と、街中のバスを見ると、

「5角」

と書かれていて、「おつりは出ません」ともありました。

あくまで私の体験上の話ですが、当時の公営バスの運賃支払い方法は、大きく分けて二種類ありました。

一つは、北京であった、乗務員がバスに同乗していて、バスに乗り込んだお客さんをいちいちつかまえて、（自分から払いに来る人もいます）お金を受け取った後、小さな領収書を一枚ちぎって渡す方法。

………これを書いて思い出したのですが、当時北京の公営バスって、日本の市バスよりもう少し大きめのバスを、黒い蛇腹のようなもの（幌　（ほろ）って言うんですね、初めて知りました）で、二両つなげて走っていました。

良くあんなバス運転できたなぁ～。しかも今から24年前の北京で。逆に、今と比べて車が少なかったのが幸いしたかもしれません。

もう一つは、一両のバスで、前から乗車して、運転手の横にある運賃箱に運賃を入れる方法。乗務員が居ないワンマン　/　ワンウーマン　カーは、このタイプです。

最初見た時、「お～！進んでるやん！」と思ったのですが、その運賃箱は、日本のそれとは異なり、運賃を自動で回収せず、「コンビニに置いてある募金箱」と同じことが分かり、がっかりしたことがありました。

で、済南のバスは、運賃箱に運賃を入れるタイプでした。

普段の生活で、1.5元や、3.5元等の、0.5元が良く登場していたので、5角は持っていてもよさそうだったのですが、その時はたまたま5角を持ち合わせていませんでした。

当時収入を得ていたら、おつりが無くてもバスに乗っていたと思うのですが、学生で収入が無く、しかも金銭感覚が現地化していたので、

（確か、0.5元で、粟のおかゆが食べられたと思います）

１元を両替しないと気が済まず、近くのタバコ屋さんのおばちゃんに両替をたのんだら、

「無い」の一言。

まあ、これは軽いごあいさつやろ～。

と、隣の店に頼んでも、

「無い」の一言。

ここまではまだ想定内やで。

で更に別の近くのタバコ屋さんに頼んでも、

「無い」の一言。

………いやいや、済南は山東省の省都って、一応知ってますよ。でも、街汚いし、どんよりしてるし、レベルは曲阜とそんなめちゃくちゃ変わらへんやん。ホンマに5角無いの？みんなそんな金持ちなん？

と、怒りのエネルギーがこみ上げてきて、

何でどの店も5角無いねん～！！　無いはずないやろ～！！

と、その店の前で大声で喚きたおしました。

（ところで、飛行機の時間大丈夫？）

【お礼】

私が記事を書き続けられるのも、今こうして貴重なお時間を割かれてこの　記事を読んで下さっているあなたのお陰です。本当に有難う御座います！

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その2　たった５角のバス代が無い…
その3　二人組美女との奇跡の出会い
その4　金持ちしか持てない携帯電話
その5　愛の終着駅への旅立ち

人生いつも土壇場で踏ん張ってばかりいるプロフィールです（笑）

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