タンゴ(演奏)とフラメンコ(舞踊)のコラボ
実は春頃、桐朋出の友人(中学同級生)ピアニストから「ピアソラ の リベルタンゴ を連弾で弾くので、友情出演で踊らない?」と話をもらい、思い切って引き受けました。(フラメンコ発表会1週間前が実は本番でした。)
伝統的・正統派フラメンコでなく、ネオ・フラメンコ? or モダン・フラメンコ? or 創作フラメンコ?
曲はタンゴ(とはいえ、伝統的のでなくタンゴ界の革命的曲。「リベル」は「自由な」という意味。)で、踊りはフラメンコ(あくまで "エッセンス")。つまり、前衛的タンゴと前衛的フラメンコを融合 させて、これまた前例の無い試みやっちゃった…とでも言いましょうか…。
振り付け考案時点で既に清水舞台ものでしたが、2人の演奏音源何度も聴きながら動いてるうち自然に湧いてきました(結局1日で出来た)。楽譜も見ながら起承転結の構成あぶり出し、知ってる限りの合いそうな振りを繋げ……今思うと、聴覚に訴えるストーリーをより視覚化して色を添える…というポジション???(元来のフラメンコもそうなのかも。)
フラメンコ Live でよく、ミュージシャン達の隣でダンサー何人かも並んで椅子に座り、出番待ちの間も手拍子(パルマ)でパーカッションとして参加してるのですが、その要素も前半取り入れました。(パルマだけのレッスンもあるくらい本当は音の変化とかリズムとか難しい。)
なまじピアニストの気持ちがわかるだけに、結構神経使いました。気持ちを合わせ、気分を乗せつつ邪魔にならず、走らず引っ張らず、強弱変化にも対応…と…。(「2+1」でなく、なるべく「3人で1つ」になるように…。)
靴は、鋲の付いたフラメンコシューズは床を傷つけるので、ヒール付きバレエシューズ使用。どちらにしろ、足踏み鳴らすサパテアードはタンゴのリズムに取り入れるのは難しく、そこは断念。
↓ 動画から拾い上げた厳選静止画を数枚…。
(ポーズ優先でセンターが多いですが、実際は所狭しと縦横無尽に動き回りました。)
「世界観出てた!超カッコイイ!!」…となかなかの評判で木に登った私…。(絵の先生にまで感激されました。先生はちなみにアフリカン・ダンスされてるとか。)
…考えてみれば、元々こういうのやりたかったんだよな…ていうか、こういうの狙ってフラメンコ習ってる所あったのかもな…音楽のこともわかってる私ならではでもあるし、色んなジャンルの音楽仲間繋がりもあることだし、コッチ系ひとつ伸ばしてみるかな…等々…おぼろ気ながら思い始めてる私であります。デビュー戦のきっかけをくれた友人に感謝!
(しかし…ラテン系リズムはなんとも血が騒ぐ…。前世ジプシーだったんじゃなかろうか…。)