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エゴン・シーレ展に行ってきました
上野でエゴン・シーレを観てきました。
1月末から開催されていながら結局期間終了(4/9)目前の今になりましたが、上野公園の🌸も拝めてちょうど良かったです。
先生とご一緒…の話も出たものの予定が合わず別々に…となりましたが、「以下の点をよく観ておくように」と言われ、メモを持って終始気にかけながら鑑賞しました。
①矩形(くけい)の中の構図の取り方
②効果的な補色の割合
(シーレは「メイン色:補色」の割合が「9.5:0.5」くらい)
③描かずして描くようなタッチのドローイングの線、そして全部描かず余白を残して止めることによる緊張感
( → 浮世絵の影響も受けてるからでは?と昨日解説見て思いました。)
④マティエール=質感…の工夫
(不透明な絵の具を盛った所と透け感のある所との対比)
余談ですが、13年前のちょうど今頃、私はウィーンに飛び、3ヶ月単身滞在してジャズピアノの特訓を集中的に受けたことがあります(ジャズなのにウィーンという…)。練習の合間には1人でよく気晴らし観光に出かけてました(今思えば贅沢な…)。レオポルド美術館も行ったのを覚えてます。
観光局のパンフレットで美術館の存在を知り、昔、兄が好きだったのを思い出し「ふ~ん…エゴン・シーレってウィーンの人だったんだ…どれどれ…」と。
その頃はまさか自分も "描く" 側になるとは思ってなかったので、「アートに触れて清々しい気分になり、また音楽の勉強に打ち込めた」という思い出の方が主。
でも今のこの視点で鑑賞するとまたえらい生々しくリアルというか…エピソードも親近感を感じるというか…およそ100年くらい前だけど背景が手に取るように想像できるというか…。
時系列(年代順)に整理され、師のように慕って影響受けたクリムト含め、シーレをとりまくオーストリア同時代作家数人の作品も展示されてる箇所もあり、シーレの「時代や人生経験の推移により変遷していく画風」がとてもわかりやすい構成になっていました。彼の画家人生を一通り追体験させてもらった気分。
詳細自体は、この方↓が非常に的確に描写されてて、私は「ぐぅの音」も出ず…。
もちろん先生に言われてた上の①~④の点に関しても「なるほど」と目を凝らして覗き込み…とても勉強になりました。盗める部分は積極的に盗ませていただこうと思います。笑
それにしても、スペイン風邪にご夫婦共々罹患され、28歳で他界…とは知りませんでした。奥さんなんてお腹に赤ちゃんが…。やっと幸せ掴んでこれから益々…という時に…。もしその出来事が無かったら、30代・40代にはどんな画風になってたんだろう???
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