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22歳はこんなもん

旅をしてきた。といっても、家から徒歩30分、1泊2000円のホテルに友人と2人で1日こもっただけ。しかしそれがめちゃめちゃに楽しかったので、日記にする!

まず14時半に集合し、ドンキで程々にお菓子を買って、歩いて宿に向かった。15時にチェックインして、コンビニをハシゴしてお酒とおつまみ、ご飯を買ったが、貧乏性の2人だったので派手な買い物ができず「足りなかったらまた買いに来よう」となった。どんな時も冷静さは忘れない私たち。といっても、セブンイレブンのちょっとお高い冷凍ビスケットを買い(これが激ウマで最強)、爽快辛口アサヒスーパードライと、今1番美味しい缶チューハイといっても過言ではない「檸檬堂」を買い、おつまみのホルモンを買い、シメのあっさり塩スープまで買ったので、満足感でホクホクだった。

汗をかいていたし、引きこもりをキメる気満々の私たちは、宿に戻って即お風呂に入った。コンビニで冷凍ピザも買ったので、お酒を飲みながら食べることにした。すると「今のうちに割ってた方がいいよね」と言った友人が、冷凍ピザに膝蹴りをかまして真っ二つにしてしまったのだ…ピザを…ヒザで…。未だかつて、ピザをヒザで割った人がいただろうか…?そんな…チューチューアイスみたいに…。その割に綺麗に半分に出来ていて、腹を抱えて笑った。

ちなみにピザの味は微妙だった!それから、お酒とおつまみを口に入れながら、その友人が私をはめた「あんさんぶるスターズ」のアニメを観る。(ラブライブ男子ver.的な二次元アイドル) 酔っていたからか、笑いどころなのかよく分からないところで永遠に笑っていた。そんなに笑えるアニメだったっけ…?

そしてここから、恐ろしい狂喜乱舞の時間が始まる…。その「あんスタ」のライブ映像を観よう、ということで、電気を消して暗闇の中でパソコンを凝視していたのだが、2次元のキラキラなアイドルたちが3Dで歌って踊っている様子にテンションがブチ上がり、私たちは気づけばそれぞれのベッドの上に仁王立ちしていた。なぜかコンビニからもらったうちわを、ペンライトのように握りしめて…。どんな時も冷静さを忘れないとはどの口が言ったことか、踊れもしないダンスを見よう見まねで踊りまくった。下手すぎて完全にフリースタイルだったし、友人はベッドから落ちた。その時だけは「22歳で、ベッドではしゃいで骨折とかダサすぎるぞ」と思った。唯一訪れた冷静な瞬間だった。なんと、このブチ上がりタイムは19時頃から23時まで続いた。体力ありすぎだろ…。

23時で止んだのは、友人が「さんまの向上委員会」が大好きだからだ。私もわりと好きで観ていたので、それまでアイドルに「ギャー!」とか「結婚してー!」と叫びながら暴れていたくせに、23時になった途端ベッドの上で大人しく向上委員会を観た。これが正しいベットの使い方です。

案の定飲み足りなかったので、追加のお酒を買いに行った。戻ってくるや否や、踊り狂う時間はもう一度やってくる…県外に住むもう1人の友人と私たち2人とで、ビデオ通話をつなぐ約束をしていたのだが、その目的が「一緒にパラパラを踊る」だったのだ。

3人で全力で踊った。パラパラを。……めちゃくちゃ楽しかった。1人だけ異様にキレの良かった私は、無理が祟って背中を痛めた。その後ろで友人は謎の舞を舞って、2つのベッドを飛び跳ねて行き来していた。高校の部活からの付き合いだが、あんなに飛び跳ねる友人を見たのは初めてだった。県外の友人が画面録画してくれていたものを後から見ると、真顔で踊る私と、その後ろでやたら跳んでいる友人、という地獄みたいな構図だった。画面録画なので、無音の4分間だった。

そして、深夜1時過ぎ。リズムゲームの1番上のレベル、エキスパートを難なくこなす友人に引いた。あんなに素早く指を動かしている友人を見るのも初めてだった。(次の日、友人には及ばないが、私も早速エキスパートをクリアしたことを報告すると「ここからは周りが引くレベルです」と出迎えられた)

そのあとは、アニメ「ゴールデンカムイ」に出てくるマッチョたちのムキムキシーンだけを観てはしゃいだり、惰性でボボボーボ・ボーボボを観た。ボボボーボ・ボーボボは、友人がずっと大好きで観ているらしいのだが、正直ひとつも分からなかった。でもその分からなさが面白かった。友人曰く「頭使ったら負け」らしい。前に「一度に観過ぎたら脳が溶ける」とも言っていたので、気をつけたい。(どうせ観ない)

あと、ロバートのYouTubeをたくさん観た。秋山がヒロシを寝かしつける20分くらいの動画があったのだが、12分まで見て、いきなり冷静になって消すなどした。「ヒロシの帽子が飛んでった」という動画を観た時には、3時をまわっていたと思う。

そして、大変なことに気づく。大量の空き缶を入れるゴミ袋がない…!2人ともお行儀よくマイバックを持参して買い物に行ったのが仇となり、部屋に設置されていたゴミ袋では足りなかったのだ。そこで私たちは、空き缶を全てぺしゃんこに潰して、ホテルの食器が包まれていた小さな袋に詰め込むことにした。バカだ…!でも偉い…!夜な夜な、空き缶を踏みつぶす音が部屋に響く。これが結構うまくいって、部屋にゴミを残さずに済んだ。友人は「SDGsだね」と言い、4時、私たちはやっと就寝した。 

買い物以外ではホテルから一歩も出ていないし、過ごし方そのものは完全にインドアなのだが、活動量が全然インドアではなかった。小学生も引くレベルのはしゃぎ方だった。それから、2人とも内定をもらっていたので、1時間に1回は「内定…よかったね…」「ほんとに…」としみじみしていたのが面白かった。就活を終えた開放感こそ、私たちを狂わせた正体だと思う。

そして翌朝10時にチェックアウトし、そのまま解散した。遊んだら即解散なところも最高だと思う。こんな状況なので遊び方は制限されてしまうが、とっても楽しい日を過ごすことができた。感染リスクを避けながらも、時にはリフレッシュしなきゃね。

#日記 #22歳 #狂喜乱舞 #備忘録

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