自分自身を把握する
私が考える「適材適所を実現する方法」においては、「人」「所」そして、環境を整えるために「国」それぞれの役割がある。
その中の「人」の役割を私は、
各人が自分で考えることによって自分自身を把握し、「自分はどうしたいか?自分がどんなことができるか?自分はどういうものか?」を見きわめる。自分を見きわめることを前提として、自身にふさわしい「所」を求める。
ことであるとした。
自分で考えるということについて、「自分で考える」ために及び
「自分で考える」ために~その2~においてまとめたが、今回は
「自分自身を把握する」ということについて書いていく。
自分自身を把握するために
自分自身を把握するとは、具体的に何をするということか?
その目的を「適材適所を実現する方法」における「人」の役割を果たすためとすると、
・自身の長所と短所を知る
・自分は本当は何がしたいのかを知る
・自身の性質を知る
ということである。
自身の長所と短所を知ることについて
自身の長所と短所を知るということについてだが、
前提として次のように言葉の定義をしたい。
➀長所、得意、強み
これらは、すべて同一の意味であり、さらに、
「スキル」的な意味合いでとらえる。
対外的に結果を出せる(あるいはそう思える)ものである。
➁短所、苦手(不得意)、弱み
これらは、すべて同一の意味であり、さらに、
「スキル」的な意味合いでとらえる。
対外的に結果を出せない(あるいはそう思える)ものである。
ここでいう長所と短所というものは、主観的な見方で考えてよい。
「○○で何位」「○○賞をもらった」などは、対外的に結果を出したと言えるものだし、また、今は対外的な結果を示せていないが、やっていて苦ではない、もっとうまくやりたいと思えることであれば、対外的に結果を出せる可能性が高いといえるからである。
なぜ長所と短所を知る必要があるのか
長所と短所を知ることができれば、
得意分野を知り、それを伸ばすことができる。
苦手分野については、(それを得意とする他の人に任せるなどして)避けるか克服するかなど対処を選べる。
克服は必須ではない。
知ることで対処が可能になるということだ。
人は協力しながら生きてきた。
それぞれに違う能力があるが、それは内に秘められたままではわからない。
それぞれの能力を自分でも把握していなければ
人に知らせることもできない。
自身の長所と短所を把握して、お互いにそれを知らせることができれば、
人はより協力して生きていけるし、全体的によりよい状態を作っていけるはずだ。
自分は本当は何がしたいのかを知ることについて
自分が本当にしたいことでなければ、
人は情熱をもって事にあたることができない。
情熱をもって事にあたることができれば、結果もついてきやすい。
自分が本当は何がしたいのか考えたことがあるだろうか?
これまでの人生を振り返れば、
「これがやりたい!」と思うものが必ずあったはずだ。
現在、本当にやりたかったことをやっている人以外は、おそらくいろんな事情からそれを諦めたり、周囲に遠慮して一歩踏み出せなかったり、今まで得てきたものを失いたくなくて真剣に考えてこなかっただろう。
考える時間もとれない、そんな人が多いのではないだろうか?
現在の自分に満足していて、何も悩むことがないならばそれでいいと思う。
しかし、もしも現状に満足できていなかったり、本当は他にやりたいことがあったと思うならば、少しだけでも考えてみてほしいと願う。
「自分は本当は何がしたいのか」を。
自分が本当にやりたいことをやるならば、
情熱をもって事にあたることができる。
結果に向かって積極的に努力し、スキルの向上もはかれる。
そのこと自体が人生の満足度を上げてくれるはずだ。
自身の性質を知ることについて
自身の性質を知る、と書いてみたが、それは抜粋中の「あなたが特定の行動を取る理由を理解」するためである。
もっと言えば、その行動をとってしまう理由をこれまでの人生の中から探し出す、ということである。
もともと備わっている性格も当然あるのだが、自身の行動の理由となる自身の性質というのはおそらく大半は、人生の中でしてきたあらゆる体験から後天的に得られたものと考えている。(これは私が子どもを育ててきて、その成長をこれまで見てきた経験からたどりついた考えなので、科学的な根拠があるわけではない)
本当にやりたいことも見つかり、そのための環境など準備も整えたのに踏み出せない。その理由とは何なのか?
自身の性質を知ることはその理由を知る一助となり、一歩を踏み出す足枷となるものを取っ払ってくれるだろう。
以上の3点
・自身の長所と短所を知る
・自分は本当は何がしたいのかを知る
・自身の性質を知る
をおこなうにあたっての具体的な作業については、次の項で書いていきたいと思う。
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