守 薫子
私が考える「適材適所」についてまとめたものです。まとめ終わっていますが、必要に応じて変更することもあります。
自分の終わりについて考える 人生には必ず終わりがおとずれる。 いつかはわからないし、どのようにかもわからないが、必ず死ぬということだ。 どんな死に方がいいだろう?実現可能性を無視するならば、 自分がよいと思うタイミングに、薬を一粒呑み込めば、眠るようにして、必ず逝ける。 というものである。 まぁ、そんな便利な薬はないだろうから、この終わり方はあきらめるとして、これになるべく近い終わり方をしたいものだと思うのである。 そもそも、なぜそのような終わり方がよいかというと、い
私が司法書士だったときの話だ。 ある日不動産会社から連絡が入り、急遽面談をすることになった。 土地の売主がいるのだが、権利証が見当たらないそうだ。その場合、権利証に代えて本人確認情報というものを作成しなければならない。そのための面談だ。 急いで準備をしてその不動産会社に行くと、その売主の姿はまだなかった。 売主が現れるまでの間に不動産会社の担当者に売主について簡単に聞いておくことにした。どうやらいくつも土地を所有している地主らしく、しかも気難しい人らしい…。 しばらく
20代の頃、焼肉が大好きだった。 しかし焼肉屋で食べると、ちょっと多く食べるだけで結構お金がかかる。 お金が全然なかったというわけでもないのだが、私には奨学金という借金があったので、とにかく貯金を優先させたかったのだ。 家で食べるにしても、心ゆくまで食べるならばそれなりにお金がかかるだろう。 それに、食べ過ぎると太ってしまう。私は太りやすいのだ。 20代前半はこれまでの人生の中で一番太っていたし、太ることはやはり気にしていた。(太ればスーツが入らなくなる→買い直さなきゃいけ
これは、私がまだ司法書士の仕事をしていたときに、決済立会で会った不動産会社の社長さんが言っていた言葉だ。 人生100年時代とはそもそも何か? 2016年に発売された『LIFE SHIFT』(リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著 池村千秋 訳)という本がある。 ここから「人生100年時代」という言葉が生まれたようだ。 この本によれば、100年生きることを前提すると、今までにはなかった新しい人生のステージが生まれ、働く期間も長くなることになる。これまで考えられてい
自分の「終わり」について意識する 今から4年ほど前、ちょうど自分が40歳になる年に、ぽっかり時間ができたときがあった。そこで、それまでの人生、自分が考えていること、自分がやるべきこと、自分がやりたいことについてまとめてみたのだ。 その結果、自分にはもう、やり残したこともなく、どうしてもやりたいこともなく、私がどうしてもやらなければならないこともないことに気が付いた。 なんとなく、「もういつでも人生終わりでいいかな」という状況に自分があるということに気が付いたのだ。 こ
私が考える「適材適所」実現のイメージは、「適材」が「適所」を求め、それをやりやすくする「環境を整える」というものである。 「人」「所」「環境整備」の3つの要素から成るわけだが、「環境整備」の1つとして、学校教育の中で「自身を把握する」ために必要な力をつけられること、又はそのような機会が与えられることが必要であると考えている。 自身を把握するとは ①自身の長所と短所を知る ②自分は本当は何がしたいのかを知る ③自身の性質を知る ことであると考える。 ①の長所と短所とい
上記は、私が適材適所について真剣に考え始めたときに出会った言葉であるが、これがまさに「適材適所」の理想形だと感じた。 (ただし、上記の言葉の中に出てくる「所」は、私が定義した「所」とは違った意味であろう。その人にしか出来ない「仕事」とか、といういった意味を持つと思われる) 私が考える「適材適所」の実現においては、「人」が自ら「適所」に向かうようにする必要があるため、ある程度「所を転々とする」必要がある。 これまで適材適所について書いてきて、「自身を把握する」内容の一つで、
私が考える「適材適所」実現のイメージは、 「適材」が「適所」を求め、それをやりやすくする「環境」を整える というものである。 「人」は、「自分は何がしたいのか」「自分は何ができるのか」ということを自分で考え、自身を把握し、「所」は、「そこはどんな目的のために何をするのか」「そこはどんな(特長がある)ところなのか」を明確にする。 その上で、「人」が「適所」に出会い、「所」が「適材」を得るには、「人」「所」それぞれについての情報がなるべく明確に伝わる必要があり、その情報が表現
適材適所を実現するための環境整備の一つとして、 ①履歴書、求人票の項目見直し ということを挙げた。 それについて述べていきたい。 「人」が見える履歴書 適材適所を実現するにあたって、「人」が自身を把握する必要があることを述べた。 「人」が自身を把握したことを前提として、働くにあたってそのことを表現できるのは履歴書である。 自身を把握するために、 ・自身の長所と短所を知る ・自分は本当は何がしたいのかを知る ・自身の性質を知る を行ったことを前提として、その結果を表現する
私が考える「適材適所」の実現のイメージは 「適材」が「適所」を求め、それをやりやすくする「環境」を整える ということであり、その要素である「人」「所」「環境整備」のうち「人」「所」についてこれまで書いてきた。 ここからは、「環境整備」について書いていきたい。 環境整備 私が考える「適材適所」の実現にあたっては、「適材」が「適所」を求めることを容易にする環境を整える必要がある。 「人」が自身を把握し、「所」がどのような組織であるかを明確にできていることを前提とするなら
適材適所における組織、つまり「所」の役割についてここまで述べてきた。 「人」がそれぞれ自身を把握した上で、「所」が、その目的、そこからたてる目標、そしてどんな組織であるか(強みや理念)を明確にし、「人」がそれを知ることができれば、「人」は適所に行って、「適材」となり、「所」は適材を得て、「適所」となれるだろう。 「人」が自分にふさわしい「所」に行き、「所」がそこにふさわしい「人」を得られるようにするためには、どのような環境(仕組みや状況)があればよいだろうか? 次からはそ
適材適所における「所」の役割のうちの その組織は ・どのような所か?つまり、どんな強みがあり、どのような考え方を基本として(理念)持っているのか? を明確にする ということについて書いていきたい。 組織の「強み」を明確にする意義 人に得意不得意があるように組織にも得意不得意がある。 せっかくいろいろな組織があるのだからやはり人と同様にその得意、つまり「強み」を活かしたほうが、目的の達成に資するだろう。 人でもそうだが、強みを把握することで、目的を達成するにあたってど
組織の目標を 組織の目的を達成するためにおこなわなければならない具体的なこと。ただし、段階的な数値目標を除く。 と定義した。 組織の目標は、組織の目的から考えるものだから、当然、目的につながるものである必要がある。 しかしながら、目的が同じようなものでも、その目標は組織によって異なってくるだろう。 同じ山を登るのに、登り口が複数あるように、同じことを達成しようとしても人によってやり方が異なるからだ。 組織は人によってできているわけだから、やはり、やり方も組織によって異
適材適所における「所」(組織)の役割について その組織が ・何を目的としているのか? 目的を達成するために何をしなければならない(目標)のか? ・どのような所か?つまり、 どんな強みがあり、どのような考え方を基本として(理念)持っているのか? を明確にし、それを発信することと述べた。 ここからは1つ目の ・何を目的としているのか?目的を達成するために何をしなければならない(目標)のか? について書いていきたい。 目的と目標の定義 本題に入る前に、ここで使う「目
「適材適所について考える」において、私は「適材適所」を、辞書的な「その人の能力・性質によくあてはまる地位や任務を与えること」というものだけでなく、「各人が幸せを追求する環境づくりの1つ」と定義づけた。 そして、「適材適所が実現される1つの形」において、その実現のイメージを、「適材」が「適所」を求め、それをやりやすくする「環境」を整えることだとし、そのために必要な3つの要素が「人」「所」「環境整備」であることを述べた。 ここからは、そのうちの「所」の役割について書いていきた
適材適所における人の役割を、私は 各人が自分で考えることによって自分自身を把握し、「自分はどうしたいか?自分がどんなことができるか?自分はどういうものか?」を見きわめる。自分を見きわめることを前提として、自身にふさわしい「所」を求めること だとし、自分自身を把握することについて書いてみた。 自分自身を把握することができれば、自分にふさわしい場所がどこ(どのようなところ)であるか考えやすいからだ。 「所」とはなにか。 私が考える適材適所の実現において「所」とは、 生計