木々林 2024/03/02
日記
・あ〜〜。書くものとか読むものとかあるのに、明日早起きしなきゃの日だ〜〜〜。
・しかし、ちゃんと書くもの書いて、読むもの読んだ。コンピュータのような精緻さでミッションをこなす。それが私。
・あ、あと爪も切った。
・木がたくさんある場所へ行った。1年ぶりだ。
・帰りによく行っていた百貨店に寄った。いや、正確に言えばそこは数年前に潰れて別の商業施設が入ったのでもう百貨店ではないのだけど、つい昔の名前で呼んでしまう。店舗そのものは変わらなくても、中は大幅にリニューアルされてショッピングフロアはホームセンターになり、地下の食料品売り場はスーパーマーケットになり、全くの別世界だ。
・あぁ、私の知らない間にすっかりしょうもない空間になってしまったな……と懐古していたのだけど、よくよく考えてみたら去年も一度立ち寄ってたはずなんだよな。完全に記憶から抹消されていた。というか、去年はリニューアルされたことに気づいてすらいなかった気がする。懐古する資格なかった。
・『アメリカンフィクション』を観た。
・何年も新作を出せずにいるアフリカ系アメリカ人の小説家、モンク。彼はラップやドラッグ、ギャングなどステレオタイプな"黒い"小説が世で持て囃されている状況や、自分の作品がアフリカ系のアメリカ文学として括られることにうんざりしていた。そんなある日、アルツハイマー病の症状が出始めた母と自由奔放な弟を遺して、家族で一番のしっかり者だった姉が亡くなってしまう。母親の介護費用や仕事への不安が募る中、自棄っぱちになった彼は偽名を使い、おふざけで売れ線のアフリカ系アメリカ人の小説を書いてみるが、それがまさかの大ヒット。映画化や名誉ある賞へのノミネートなど、どんどんと話が大きくなっていくが……というおはなし。
・冗談で書いた小説が本気で受け止められて大事件に!というコメディ作品ではあるけど、予想していたようなドタバタ劇という感じではなく、親の介護や大人になってそれぞれ自立した家族の話など、生活の哀歓にクローズアップした話だった。アフリカ系の人々が送る生活に限らない、誰の身にも起きる出来事を描くことで、作中で語られる"アフリカ系らしい作品"に疑問を投げかけている。そういうわけで、実はこの物語は主人公がアフリカ系でなくても成立する話なんだよな……と思う。アフリカ系の人が主人公でないと語れないストーリーではあるけど、主人公がアフリカ系である必然性もまたないというパラドックス。
・ドラッグとか裏社会とか暴力とか、そういう話になると人はすぐに「これこそがアメリカ社会の現実だ」とか「リアルを描いている」とか言ってしまうのだけど、もちろんそれだけが唯一絶対の現実でもリアルでもないわけで。親の介護費用の工面だって、怒らせちゃった彼女から連絡が来ないことだってリアル。スラム街も、高級住宅街も、建売が並ぶ住宅街も同時並行で存在するのが現実の懐深いところだ。改めて、雑に「REALだぜ」とか言うのやめとこという気持ちになる。
・あ〜〜早起き〜〜〜〜。できないことはないけど、圧倒的に睡眠時間が足りないことが確定している〜〜〜〜〜。
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