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THE 通報ライン 2021/01/08

日記

・朝、 4回くらい寝て起きてを繰り返してようやく目覚めた。だいたい月に1度こういう日があって、もうその時点で今日はそんなに良い日にはならないなと1日を諦める。

・今日、なにをしてたんだろう。全然記憶がない。覚えているのは、16時に昼寝(昼ではないけど)して、起きたら21時近くだったことだけだ。昼寝の前はなにをしていたんだろう。寝ている間の5時間と起きてから数時間、合わせて十数時間の記憶が全くないのは結構怖い。

・数時間の記憶が全くないの怖さを味わったけど、逆に数時間の自分の行動が完全にアーカイブ化されたり、人の記憶に残ったりするというのも結構怖い、というかソワソワするだろうなと思う。テレビに出ているタレントなんかは、1日に10時間番組の収録をしたら、その10時間の行動がまるまる映像に残るわけで、さらに、そこからカットされて何時間かは視聴者という不特定多数の元へと届けられる。自分の行動が何者かに監視されていることに恐怖を覚える人は結構いるだろうけど、タレントは仕事としてそれをやっていて、生放送なんかはライブで、自分の行動がどこの誰かも知らない奴らにじっと見つめられているのだから、よく気が狂わないなと感心する。

・なんとなく、公共の目に晒されている時間は生活から切り離されて存在するような気がしてしまうけど、タレントだった同じ24時間の中で暮らしているわけで、ブラウン管の中で(古いな)ヌルヌルローションをかけられている時間も、私がお風呂に入っているのと同じ時間の中に存在しているという事実。自分なら耐えられないな。人気タレントともなれば、人の目に触れていない時間のほうが少なくなるだろうし。

・アマプラで『誰かが、見ている』という、香取慎吾演じる主人公の日常が全世界に動画配信されているというシットコムがあった。あれだって、本当の意味で香取慎吾の1日の何時間かを「誰かが見ている」のだ。


・この、ガリガリ君の当たり棒を数十本偽造した人が逮捕されたというニュース。もちろん悪いことだし、逮捕も当然なんだけど、ちょっと「これで通報されるんだ」と思ってしまった。自分が赤城乳業の社員で、封筒から25本のあきらかに偽物の当たり棒が出てきたら、上司に相談はすれど警察に通報まではしない気がする。なんか、通報ラインみたいなものをギリギリ超えないくらいの犯罪じゃない? 自分の通報ラインが高すぎるだけかな。もっと世の人はどんどこ通報している?

・記事を読むと、「去年11月、赤城乳業から「同一人物から大量に当たり棒が届いている」と警察に相談があり」と書いてあるので、最初は犯罪の通報とかではなく「あのー困ってるんですけど、どうすれば良いですかね……」みたいな電話だったのかな。明らかに偽物の当たり棒を送ってきたやつにキャンペーンの景品を送るわけにはいかないし、かといって、偽造した当たり棒を平然と応募してくる人間だ。送らなかったら送らなかったでやばいクレームをよこして面倒なことになりそうではある。確かに警察への相談が最適解だ。でも、赤城乳業の人も逮捕にまで至るとは思っていなくて、案外びっくりしているとかもありそう……いや、ないか。


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