🔰短歌大会に出てみて
土日に自由の利かない私は、まだ歌会や交流会などに出られていませんが、この一年で”短歌大会”に二回出席してきました(他に欠席したものもあります)。
前半では高名な歌人の方の講演があり、後半では詠草の一首一首について数人の評者さんから講評をいただき、その前後に優秀者が発表されるという流れでした。二回とも票は入りませんでしたが、良い勉強になりました。
ある短歌大会で隣にいらしたのは親世代より少し年上の気さくな女性。短歌を始めたきっかけから始まり、(女性として)仕事や家庭事情を抱えながら歌を続ける難しさを語ってくださいました。長い長いブランクを経てから、ある結社で活動されているようで、その日はたくさんのお友達と挨拶を交わしておられました。体調がすぐれないようで途中退席されましたが、最後にお菓子をいただき、「来年も来ます」「またお会いできたら」と言葉を交わしました。一人参加の心細さも吹き飛んで、温かい気持ちになりました。
※高崎でもらったしおり(本文とは関連ありません)
一度目の短歌大会では講評をぼんやり聞くだけだったので、二度目は各応募作へのコメントをすべて書き留めることにしました。「ここがわかりにくい」「ここを直した方がいい」と言われた歌であれば、自分ならどうしようかと考えてみたり。
それを百数十首分続けて、やっとわかってきました。《そうか、歌会や集まりに出られないなら、こういうことを続けていけばいいんだ。》短歌入門書には添削例がよく出てきますが、それまでは素人判断であまり重視していなかったのです。これからは、雑誌の選評も結社の歌会記も、一緒に参加しているつもりになって読んでみようと思います。