8.音楽の歌7首 ~全休符~

>>前回

2019年3月、8回目の投稿。自分の中の課題は、音楽しばりで詠むことと、家族全員を登場させることでした。(夫と母の歌は訳あって割愛します。)

↓ コーラスの演奏会の帰り道にて。

・ミサ曲の余韻をひとりホールから持ち出し暮れの天へと放つ

↓ 夜泣きがやまない4歳児に、少し前、そしてすごく昔のことを思い出しました。

・四年前の江戸子守唄なつかしく夜泣きなる唄いまなお続く (掲載外)
・蘇るいつかの父の子守唄 ゆりかごならぬカコ太郎の唄

↓ 娘が習い事で「花は咲く」の歌に合わせ踊った時のこと。

・「夢もあった」過去形の詞の響く中ダンスの子らは手に花咲かす
(掲載外)

最後に、私はママサークルで慰問演奏などをしているのですが、その際の実話。

・講堂の梁を見上げてつかの間の坂本九になる主婦楽団
・リピートをつけ間違えた自作譜はくり返されて迷い子となる
・全休符また全休符 わが譜から音が消えても終止線なく

〈塔 第66巻第3号(2019,3) 若葉集より 若月カコ〉ありがとうございました。>>次回

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いま、短歌づくりを今後も続けるか考えているところです。

結社も公募もとても勉強になりましたし、選ばれない歌に何が足りないか自分なりに気づくことができました。
ただ、実生活に余裕がなく、同じ趣味の人に会いたくても会えない、何よりスキルが上がらないという状況で、いつしか寂しくなってきました。一時は短歌のことを考えるたび涙目でした(笑)。

そこまでして続けるのもどうなんだろう、と思ったのです。
ただシンプルに鑑賞する、それなら音楽を聴くのと同じで、寂しいとは感じないはずです。そして良いものに出会った時は、それをネットで伝えればいい。

まだ結論は出ていませんが、作歌を休むことになっても、最終的にはこの趣味を素直に楽しめるようになりたいと思います。