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画面の向こうのアフガニスタン/①カミース
ポピュラーな民族衣装
ペラーン・トンボン。シャルワース・カミーズ。はたまたカミースと複数の呼び名がある民族衣装ですが、前後の垂れがあるシャツとカボチャポンツめいたズボンで構成されるアフガニスタンで一般的な服になります。
本稿での呼称は、カタカナで現地語の発音を正確に再現することは不可能なのと長くなるので本来であればシャツ部分を指す「カミース」で統一させてもらいます。
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ムジャヒディンのシンボル
市民や民兵含めてポピュラーな服装であり、ソ連のアフガン侵攻での露出。世界各地からの義勇兵が着用して従軍、帰国してからの拡散(チェチェン等)を通じて、別稿で書こうと思っているパコールと共に聖戦士のアイコンとなっています。シリアとイラクのIS、ソマリアでも御当地化されたカミースが着用されています。
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着用時の注意点
ビロウな話ですが、アフガニスタンの文化では男性の立ちションベンがタブー視されています。座って用足するのが普通なので、立って用足することを想定していないためズボンにファスナーがありません。ウエストはズボン紐でしばってとめますが、それだとずれ落ちやすいのでベルトループはありませんがベルトを併用するのが安全です。
無地派?刺繍たっぷりのオシャレ派?
アフガニスタンで一般的なカミースは「単色」ですが、2010年代からは市井の人の中には胸元に刺繍やスパンコールが入ったおされなカミースを召している方も見られます。軍装面で見るとオシャレ派は皆無ですので、民兵で使用するのは避けた方が無難です。
入手の方法
パキスタン人の中古車屋さんが近くにあると見かけることもある服ですが、国内ショップの通販やミリタリーイベントで入手することも普通に可能です。実際に製品を購入した三店舗を紹介しますが、各ショップの強みとそうでないところを。
明日香縫製さん
単色や迷彩のレプリカカミースを販売しているショップさんです。
わたしも何着かお世話になりました。レプの価格は最安です。生地は半端じゃなく頑丈で、カラーも複数用意してくれています。ペイルグリーンは綺麗でした。またVショー等でパキスタン製カミースの販売もされています。
7年ほど前のレプリカを使った上でのレビューですが、生地が厚いので夏場は暑く、シルエットがこれじゃない感が強いです。特に袖は寸胴の筒で一発で明日香さんの製品とわかります。洋服屋に持ち込めば袖は詰められますが、費用がかかるので価格面の優位性が薄まります。なお、襟はスタンドカラーです。イベントで実物を見れるのでパキスタン製のをお求めするのが吉です。
http://sewing.aska-corps.com/
チキンストリートさん
アフガニスタンからの輸入品を通販しているショップさんで、市井の人が着ているようなカミースを入手できます。特色としてアフガニスタンでまま見られるワイシャツの襟のようなレギュラーカラーのカミースの取り扱いがあったりします。三店の中で生地が薄いので涼しいです。
生地が薄いのでサバゲーで使用するには耐久性が心配なのとここのところ商品新入荷がないので、品薄が懸念事項です。
http://chickenstreet.jp/84.html?view=SmartPhone
アフガニスタンバザールさん
都内吉祥寺で実店舗を構えているハザラ人経営のショップです。スタンドカラーのカミースを取り扱っていて、通販もやっています。生地の厚みは三店舗の中では中間で、サバゲでも安心して着用できます。店舗で実物を見ることができるのと安定供給が強みですが、店主がいないこともあるので来店前に電話するのが吉です。HPでもお願いで来店前の電話記載があります。主力商品の絨毯が倉庫に分散していたりすので、もってくるために事前に電話してほしいみたいのが本旨のようですが、店主がいないと店に入れないので郷に入ればの精神で電話しましょう。
https://www.afghanistanbazaar.com/