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消費者は奴隷か
日本のお茶は輸出できない?
日本の消費者はどんどん奴隷になっていくのかもしれない
最近よく思う。
例えば、発がん性のあるグリホサートやネオニコチノイド系農薬は、EUでは使用禁止にかじをきったのに、日本は真逆の方向で基準値も緩められている、残留農薬基準値はEUの2500倍だそう。日本のお茶などは無農薬栽培でないとEUへは輸出できないというのに。
ネオニコチノイド系農薬は浸透性が高いので、野菜などの場合、皮をむいても取れないという。毎日欠かさず飲むお茶には、何と14回も散布されているとか、お茶の葉は洗って出荷するものでもないので、ちょっと、いや、かなり怖い。
なぜ残留基準値を緩めるのか
除草剤に使われるグリフォサートも最近許容値が上がっている。小麦で6倍、そばで150倍にしたというが、海外産に頼っているため、この値でないと輸入できないという事情らしい。だが、アメリカやカナダの小麦がEUに拒絶されてしまったので、何とか余剰分を日本に売り込むために、基準を緩めさせてて押し付けたのだという説もある。
日本のパンなどは国産小麦使用のものからは検出されていないのだから、アメリカやカナダもグリフォサートを使用しないで小麦をつくってくれないものだろうか。国内産小麦は高いと思っていたが、この4月の17.3%の輸入小麦粉の値上げで両方の値段も近づいてきた。品種により値段の差はあるが、1kgの袋なら60~70円ぐらい。自衛という意味で家庭で使うなら高くないが加工品製造業などには、まだまだ大きな差なのだろう。国内自給率も13%というから賄えっこないのだが……。
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何かおかしくない?
どうすればいいのか
食べ物なんだから、安全性、健康が第一でしょう?
でも、こんな不景気な世の中だから
世界的に食糧難も懸念されているぐらいなのだから
安くて、物が入ってくるだけでもありがたいと思え、ということなのか。
健康を大切にしない、何かおかしいこんな世の中の動きに消費者は何を思っているのか。「国が決めた基準値をしっかり守った安全な作物です」と、農家さんは言う。「健康被害なんてデマです、安心してお召し上がりください」、そんな言葉をまっすぐ信じられない私が変わっているのか。
畑でなく、身の回りを見てみよう。農薬でなくても、頂き物のお菓子の缶の裏には、細かい字で内容物の表示が10行にもわたって書かれてある。これ、全部添加物、ここ何十年かでものすごい数に添加物が増えている。売っている人は安全と言うけれども、添加物の専門家は危険だと言っている。こういうプリミティブな食品に漏れなくセットで、添加物やら、農薬やらを私たちが日々取り込んでいるのだが。
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一番心配なのは若い人たち
私の伯母はこの夏100歳になったが、あの人が若いころは食べ物にはついてこなかった危ない農薬や、えたいの知れない添加物を若い人たちが今、気にもせずに摂取している。
姪でも、息子でも、こういう話をするとすごく煙たそうな顔をする
彼らはおいしいもの一直線で、気にするとしたら太ることぐらいだ
面倒くさくなくて、見た目が良くて、おいしくてという素直すぎる価値観
それが分かっているからこそ、私は警告したいのだ。
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ある若者が一人暮らしでインスタントラーメンばかり食べていたそうだ。お金もためたかったし、仕事で疲れて帰るから手のかかることはできない。かといって、独身だから休日に食材を手作りするところまではいかず、それで1年過ごして体を壊し、初めて食生活の大切さに気付いたとのこと。
大病にならなくて良かったけれど、みんながこういうプロセスを経ないと分からないとしたらすごく残念だ。そして、きちんと野菜やタンパク質を取っていたとしても、セットで付いてくる目に見えないものにもどうか用心してほしい。
世の中の基準がどんどんおかしくなっていくけれども、この農薬や添加物などの食品汚染の問題も答えが出るのは何十年も先だと思う。例えば、アメリカではネオニコチノイドと認知症の因果関係が研究途上にあるというが、この農薬の使用拡大が始まったのは1990年代だから。
どうか煙たがらず
耳を傾け、目をこらして
自分の食べるものに関心を持ってほしい
あなたが大切だから。
2022.11.28
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