だてまき

親兄弟が短命だったので、60歳からの自分は全くの想定外。在宅ワーク20年目、現在息子と同居中です。 毎日が人の話を聞き取る仕事なので語ることからは全く遠のいているんですが、そんな自分をnoteに広げてみようかなと思っています。

だてまき

親兄弟が短命だったので、60歳からの自分は全くの想定外。在宅ワーク20年目、現在息子と同居中です。 毎日が人の話を聞き取る仕事なので語ることからは全く遠のいているんですが、そんな自分をnoteに広げてみようかなと思っています。

最近の記事

激動の暮れに

『死は存在しない』(田坂広志 著)  この本は、2022年12月、私の激動の日々を支えてくれた    作者が支えてくれたのか    作者のいうゼロ・ポイント・フィールドが支えてくれたのか……      麻鳥asatoriさんの紹介文を読んだ12月11日の朝    すぐにKindle版を購入して読み始めた  読む準備はできていた  いつもは週末に来る仕事が、たまたまなかったからだ。    5日に、入院生活3年目の親族の容体が悪くなり、6日に見舞った後、私の体調にちょっ

    • 兄自慢

      武勇伝 こんな場所で自慢話をするのはいかがなものか…… でも、やっぱり、兄の自慢はさせてほしい もうすぐ兄の誕生日が来る 亡くなってから22回目の誕生日が  兄の武勇伝は数々あるが、まずは、中学3年で家庭教師をしていたこと。いやいや、バイトではなく、クラスの女の子に勉強を教えていただけだが。昭和40年ごろはほとんど塾なんてなかったので、兄はお小遣いで参考書をそろえて独学していた。試験前などに頼られると教室で友達に教えているが、学校の時間内では終わらずに家まで教えに行

      • 心を洗われる3分の名曲 その3

        歌劇「リナルド」から第2幕  第4場 アリア 『私を泣かせて下さい』 サッカー選手の工藤壮人さんが10月21日に亡くなって 「工藤ちゃんを送る」という記事を書きました。 YouTubeに「Shindows Pictures」さんという方が 工藤ちゃんの追討のムービーをつくってくださいました。 この方は、J1リーグに参入のチームを決めるプレーオフ決定戦などの煽り動画の製作(ボランティア)でJリーグファンの中では特に有名な方。その素晴らしい映像と言葉と音楽は、いつも私た

        • 君子の交わり

          ママ友 子どもの小学校のママ友で、すごく気が合って仲良しになり 学校やPTAの不満などを共有していた友がいた。 40代になってもこんなに親しくなれるんだ びっくりしながら、少女時代のように楽しいおしゃべりを重ねた 子どもが高校に行き、大学生になってからも マックや、ミスドや、時には公園で、ずっとそれは続いていた。 けんかをしたとは思っていない だけど、ちょっと私が傷付いたことがあった それは、ある話題が原因だと分かっている。 今で言うならば、Twitter

          コロナを憎む

          急な面会 どっぷり疲れてショックを受けた このコロナ禍、声を出せない弱い人に一番しわ寄せが行っているのだ それを痛感させられた一日だった。  コロナが始まった2020年からずっと入院している親族を今日見舞いに行った。見舞いというより、今回は危ないかもと思い、「何かあれば連絡します」という看護師さんの言葉を遮って、特別に面会をお願いしたのだ。意識がなくなってしまってからより、顔を見て分かるうちに会いたかった。  実際に会ってみて、まだまだ顔色は良かったが、会いに来る時期

          コロナを憎む

          消費者は奴隷か

          日本のお茶は輸出できない? 日本の消費者はどんどん奴隷になっていくのかもしれない 最近よく思う。  例えば、発がん性のあるグリホサートやネオニコチノイド系農薬は、EUでは使用禁止にかじをきったのに、日本は真逆の方向で基準値も緩められている、残留農薬基準値はEUの2500倍だそう。日本のお茶などは無農薬栽培でないとEUへは輸出できないというのに。  ネオニコチノイド系農薬は浸透性が高いので、野菜などの場合、皮をむいても取れないという。毎日欠かさず飲むお茶には、何と14回

          消費者は奴隷か

           豆大福 ―「好き」にこだわる 1―

          甘いものを求めて 好きなことを聞かれたら まずは、「食べること」と言う、われながら外れのない答えだ。 胃腸が健康で、食も通らぬ恋患いにもかかっていないことを まずもって、天に感謝すべきかもしれない。 過食もせず、日々の運動も順調にこなせているから たまに食べる甘いものに罪悪感も湧かない。 透き通った気持ちで「甘いものが好き」と答えられるのは ありがたいことだ。 コロナ禍だから 買い物はネットスーパーの一択だったのが この夏に和菓子のおいしいお店を見つけた

           豆大福 ―「好き」にこだわる 1―

          バーレッスンが続いている

          毎日30分 去年の10月、YouTubeにこんな動画を見つけて始めたレッスン 毎日続けようと思ったけれども 1年も続いたなんて、ちょっと自慢したくなる。 途中、発熱で2日 神経痛らしきもの(肋骨)で1週間 そのときはさすがに中断したけれど、毎日30分が1年を超えた。 子どもを産んでから全く運動をしなくなった私にはすごいことなのだ。 多分、筋トレだったら続かなかっただろう マラソンとか、自分をいじめる系なら絶対に無理だった。 バーレッスンの魅力 バーレッス

          バーレッスンが続いている

          好きなもの

          「好き」の奥にあるもの 好きなもの、好きな場所、好きなこと、好きな人…… 「好き」という言葉がつくと 全てのものが特別なものに変わっていく 「好き」の中には、いろいろなものが隠れている 不思議な力や、魅力や、秘密などが埋まっている。 「好きこそものの上手なれ」、千利休は茶道の上達の早道として挙げた。 好きだと、少々のことは苦にならなくなる 「好き」は、人に振りかける魔法の粉なのだろうか 「あばたもえくぼ」とはよく言った 好きだと欠点すら美しく見えてしまうと

          好きなもの

          工藤ちゃんを送る

          最初に出たのは悲鳴だった 工藤ちゃんが亡くなった。 危ないかもしれないとは思って ネットニュースには気を付けていたけれど 同じ水頭症で、意識不明になり、ICUで治療して それでも回復して今、元気でいるという人のヤフコメを見て 希望も一方では持っていた。 だから、そろそろ寝ようと、パソコンを閉じる前に ちらっと見たニュースの「逝去」の文字に 思わず「キャーッ」と、声が出てしまった。 それはあってはいけない現実だった 「なぜ」という思いがどんどん広がっていっ

          工藤ちゃんを送る

          ハンカチ

          使わなくなって久しい コロナが上陸してから 外食や、サッカー観戦や、ショッピングなどもすっかりしなくなって ハンカチを使うこともなくなってしまった。 それに、よく考えてみると ハンカチを一番よく使っていたのは10代後半から20代、かと思う。 喫茶店で長居をする折りに 友人がテーブルの上にふと置いたハンカチに目が行ったり 身だしなみの必須アイテムとしていつも身に付けていたころだ。 ピアノの先生の、1枚1,000円もするスイス製のハンカチに魅了されて 高額なレ

          形見

          母から娘へ 「おふくろは、おまえがかわいくてしょうがないんだよ」 昔、兄が独り言のように言った。 友だちも同じように言う。 「あなたのお母さんは、あなたをちゃんと愛していたよね」 そう、私の周りには、昔から母の代弁者が何人もいたのだ。 誰に言われずとも、私が一番感じている。 思い出すと、今でも胸がいっぱいになる。 その母が亡くなるときに 小さな宝石箱にぎっしり入った指輪やネックレスをくれた 自分の姉妹にあげる形見の宝石を別の箱に分けた、その直後のこと。

          昔取った杵柄

          失いかけたとき、大切になる 兄が20代でがんを患ってから 食事療法、東洋医学などに傾倒して 結婚までに首を突っ込んだ時期がありました。 それは自分のためというより、自分も含めた家族のため 「隗より始めよ」、という気持ちからでした。 失いかけたとき、より大切に思うのが健康で 貪欲に健康の秘訣を追い求めては 自分の体に改善を試みたり、鍼灸を学んだり ついでに資格まで取ってしまうというところまで行きました。 しかし、それも兄が治癒していくとともに薄まっていき

          昔取った杵柄

          『パルモア病院日記  ―三宅廉と2万人の赤ん坊たち ― 』

                                     中平 邦彦 著 哲学者の顔  初めての出産から数カ月後のある夜、たまたま見たNHKのドキュメント番組で三宅先生を知った。小児科医だが、赤ん坊が産湯に漬かる写真をうれしそうに一眼レフで撮っている。どう見ても孫の写真を撮るおじいさんの顔だ。写真は、新生児の朱染めの手形と共に一人一人にあげるのだという、月に何十人もの子どもを取り上げる神戸のパルモア病院での話だった。  見終わってから不思議な親しみに包まれて、何のためらいも

          『パルモア病院日記  ―三宅廉と2万人の赤ん坊たち ― 』

          冬に挑む

          捨てられないもの この連休で押し入れ下段の 何年も手付かずになっていた収納箱の中を整理した 整理?  そう、初めは確かに整理だった スペースが全くなくなったので、要らないものは捨てようと 使っていないバッグだとか、ハンカチ、ポーチだとかを見つけては眺め 結局は捨てられないと、また元のところに戻したりしていた。 ところが、乱雑に束ねられた年賀状や手紙をぱらぱら見るうちに 「そうだ、あの手紙はどうしたっけ?」となり いつの間にか部屋中、他部屋にも及ぶ大捜索にな

          冬に挑む

          親子の付き合い

          泥沼化? 自死したという某芸能人は 母親とは弁護士経由でしか話ができなかったという 私の知り合いにも カウンセラーが同席しないと母親と会話ができない人がいる 愛憎は表裏というが わが子だからこその思いや、親だからこその期待が 行きすぎたり、誤解し合ったりで こんな結果になってしまうのだろうか。 母とは仲のいい私だったから 屈折した親子関係は、さぞ苦しいだろうと想像する。 ありがとうと言える関係 母は何度か死に損なったことがあり 7歳のときには1年ほど

          親子の付き合い