シェア
わたしは わたしの顔を知らなかった。 カタチのありようは 生きるうえで 気にかける対象では…
いま 与えられているもの。 いま すでにあるもの。 すべてが “いま”の先にも あるかどうか…
風に吹かれたクモは 足を滑らせ 慌てふためいた。 わたしはそれを見て かわいいと思った。 …
要素は変わらない けれど カタチや名前 役割すらも変わってゆく 組み合わさり 関わり 共にな…
いま、 目の前にいる人の いのちの背景を想う。 その人が 生きているということは、 今まで苦しみや辛いことがあっても それを乗り越えてきたということ。 だからこうして、 いま生きている。 そしてそれは、 いま目の前に見える その人だけではない。 その人が在るのは、 “いのち”が起こって以来 絶えず繋がってきた 無数のいのちが在ってこそ。 戦 飢え 病… 死を間近に感じざるを得ない 過酷な時代を生き抜いた 祖先たちの存在。 いのちの 背景を想像すること―。 それは
この肉体での この人生には 必ず来る 終わりがある それは確実に いまも刻一刻と 近づいている ふと この今のまま 終えることへの抵抗が からだをかすめた わたしは 何がしたかったのか ほんとうに 大切にしたいものは何なのか 与えられた奇跡 この尊い いのちを 蔑ろにしたくて 生まれたわけではないだろうと 光の眩さに 目を覆っている 場合ではないだろうと 後にも先にも 自分だけにしか味わえない この からだ この こころ この 人生を 思う存分 味わわなければ