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【演劇】ハムレット

 2023年3月6日(月)、三軒茶屋の世田谷パブリックシアターに、『ハムレット』のプレビュー公演を観に行きました。
 私は、これまで演劇を観るのは2~3年に一度ぐらいでしたが、ここ半年は色々と舞台を観ています。シェイクスピアの『ハムレット』を観るのも、今回が初めてでした。メモを残したいと思います。

■概要

(1)作、翻訳、構成・演出

・作:W.シェイクスピア
・翻訳:河合祥一郎
・構成・演出:野村萬斎

(2)簡単なあらすじ(パンフレットを多少加工しました)

 父である先王の亡霊から死の経緯を知らされたハムレットは、その死を仕組んだ叔父クローディアスへの復讐を誓い狂気を装う。この復讐計画により、ハムレットを慕うオフィーリアや、その兄レア―ティーズ、先王の王妃であったものの、クローディアスの王妃となった母親ガートルードをはじめ、彼の周りの人々は運命の歯車を狂わせていく。

■印象に残った点①:三人の若者

 インターネットの記事でも、三人の若者が多く取り上げられていました。具体的にいうと、ハムレット(野村裕基さん)、オフィーリア(藤間爽子さん)、レアーティーズ(岡本圭人さん)です。岡本さんは、ローゼンクランツの役も演じられていました。

(1)ハムレットについて

 青年ハムレットについて、私は、繊細で悩み深いイメージを持っていました。しかし、舞台を観て少し印象が変わりました。肉体を持った若い青年という印象が強くなったのです。例えば、以下の場面です。
・第三幕第四場、母親のガートルードを責める場面で、台詞は省略しますが、彼女を押し倒していました。
・第三幕第二場、オフィーリアを後ろから抱きしめ、卑猥な冗談を投げかけます。
・第四幕第一場、捕手をからかいながら、振り払う場面
 父親殺しの復讐を果たすという父母に対する「子ども」という面もありますが、「若い青年」「やんちゃな若者」としての要素も多分に含んだキャラクターのように思いました。

(2)オフィーリアについて

 オフィーリアの発狂は、これまでも聞いたことがあったり、絵画などで観たことがあったりしたのですが、今回、初めて舞台で観て、本当に良かったです。
 オフィーリアが、音程を外しつつ台詞を話したり、歌ったりする場面や、ガートルードの説明の背景で水中にいるような場面など、すごく繊細な感じが伝わって来ました。
 また、なぜオフィーリアが発狂したのか、そんなに違和感なく受け入れることが出来たように思います。

(3)第五幕第二場

 ハムレットとレア―ティーズが決闘する場面ですが、ここもクライマックスとして大変印象に残りました。

■印象に残った点②:伝統芸能

 野村萬斎さんは狂言師ですが、古典芸能の要素が舞台に組み込まれていました。父親の亡霊の姿や、掛け声、衣装など印象的でした。

■最後に

 もう少し、戯曲から台詞を引用したり、舞台の展開を追いながら丁寧に記載しないといけないのですが、あまり日数をおくと記憶が薄れてしまいそうなので、まとめます。あとで、戯曲や河合祥一郎さんの本なども、読んでみたいと思います。
 また、全く関係ないと言えば関係ないのですが、世田谷パブリックシアターでは、野村萬斎さん主演で『子午線の祀り』も過去に上演しています。こちらも、いつか観てみたい作品です。

以上です。

 


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