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就活のヒントをくれたのは6歳の女の子

小さい子供が苦手

小さい子と関わるのが苦手で、あまり関心もなかったので、幼い子供と話したり遊んだりすることは避けて生きてきました。

同世代の同性となら、話題を見つけるのも容易いですが、5、6歳の女の子となると、何も話して良いか全く分かりません。

私が大学生の頃、実家の近所に30代の若夫婦が引っ越してきました。娘が2人いて、まだ3歳と6歳でした。私の両親はその娘2人が可愛いと、その子たち2人をきっかけに家族ぐるみで仲良くなりました。


初めて6歳の女の子と話して。

数ヶ月もすると、お互いの家に入って食事をしたりと、私自身も大学のレポートを言い訳に自分の部屋に篭っているのも難しくなっていきました。

一度、そのご近所さんの家に親と共に入れてもらうことになりました。親は親同士で話しているので、私は特にやることもなく、ボーッとスマートフォンを触っていました。

すると、女の子の方からやってきて、「あそぼー」と言ってくれました。呆気に取られていましたが、私は「良いよー。何して遊ぶー?」と聞き返しました。

すると、未完成の模型のようなものを持ってきてきました。何の模型かというと昆虫の模型で、まさか昆虫の模型を持ってくるとは思っていなかったので、少し驚きでした。

6歳の女の子に言われるがまま、支持された通りに組み付けて行きました。

夢中で組み付けて行く姿を見て、本当に昆虫が好きなんだなーと感心しました。

とりわけ、学生時代というのは就職が迫っているので自分の好きなことについて、悩む時期で、余計に好きなことに夢中になれることが「凄いなー」と感じました。

無事、昆虫の模型が完成し、6歳の女の子と少しだけ仲良くなってその日は帰宅しました。


好きなことって何だろう?


それから何日かして、自分の「好きなこと」について考えました。自分より10歳以上年下の女の子が、私よりも明確に「好きなこと」を持っていて、考えさせられるものがありました。まさに、夢中になっている姿が私にそれを突きつけるようでした。

その頃の私は、「好きなこと」に対して、理由が必要だと考えていました。しかし、その少女が、理屈で好き嫌いを判断しているようには思えません。理屈がなくても、好きなことは好きなことだし、夢中にもなれる。もっと自由に「自分の好きなこと」に対する考えを広げていこうと思うようになりました。

好きなことというのは、もっと直感的で野生的な嗅覚で感じているものではないかなと自分の考えを改めました。

そして、それを教えてくれたのは6歳の女の子でした。それから、自宅近くの道で出会っても話しかけたり、話しかけてくれるようになりました。あの出来事をきっかけに子供嫌いだった自分の性格も少しだけ改善したようでした。


本日はここまで。今日も穏やかな一日を!

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