【Netflix】「花嫁のママ」ブルック・シールズ復活! 人気世界1位! 天皇陛下必見!
【概略】
花嫁のママ Mother of the Bride
2024 | 年齢制限:10+ | 1時間 30分 | ラブロマンス
愛娘の結婚式に出席するため常夏の島にやって来た母親。だが、花婿の父親は、なんと何十年も会っていない元彼だった!
出演:ブルック・シールズ、ミランダ・コスグローヴ、ベンジャミン・ブラット
予告編
【評価】
これは嬉しい。
還暦目前のブルック・シールズ(5月31日で59歳)が、コメディエンヌとして戻ってきた。主演作「花嫁のママ」が、5月9日にNetflixで世界公開され、大ヒットしている。
見始めた最初は、「この顔を維持するのにいくらかかっているのか」ばかりが気になるが、次第に彼女の力の抜けた演技が心地よくなる。
他愛のないラブコメとはいえ、舞台となるタイ・プーケット島ののんびりした空気感とともに、おばさんになったブルック・シールズの復活のためにあつらえられたような映画。(Netflixでは2021年の「クリスマス・キャッスル」につづく主演作)
彼女は表情に乏しいダイコンと言われたことがあったが、不当な評価だ。この映画でも、長年のキャリアできたえられた演技力が花開いている。太眉も健在。
ベンジャミン・ブラット(彼もうれしい復活)とのケミストリーもばっちりの快作だ。
5月15日のNetflix人気ランキングで、世界1位、日本でも6位に入っている。
ブルック・シールズといえば、われわれの世代(いま60代)には格別の思い入れがある。
なんといっても、われわれには、浩宮時代の天皇が彼女の大ファンだったことで知られる。オックスフォード大留学中、かれのベッドルームの壁には、ブルック・シールズの大きなポスターが貼ってあった。(プロポーズしたという噂さえあった)
要するに、大柄な女性がお好みだ。これは、同じく小男のわたしも同じ趣味だからよくわかる。遺伝子がそういう選択をうながしている。
だから、というわけではないが、名門プリンストン大学に進学した彼女は、当時は「高嶺の花」的女優の代表だった。
「結婚するまで処女でいたい」と10代のときにエッセーで書いて、1980年代に「世界一有名な処女」と言われた。
それが、こんなずっこけた役が似合うようになった。
長らく低迷して、一度は消えていた(うつ病とも言われた)。ここに来て復活する姿を見られるとは。
おたがい、顔にしわを増やして生きてきた甲斐があるというもの。天皇陛下とも喜び合いたい(皇居でもNetflixは見られるのだろうか)。
テニス選手のアガシと結婚していたことを皮肉るようなシーンや、若いときのヒット作「青い珊瑚礁」になぞらえたようなシーンなど、どこまで意図的かはわからないが、ブルック・シールズの古くからのファンをニヤニヤさせてくれる。
プーケットは、この映画で、観光客がふえるのではなかろうか。
でも、この映画は、タイの文化や民族性に媚びる気がない。ファラン(白人)どものやりたい放題がむしろいさぎよい。
「タイとインドを混同してる?」というエンディングまで、いい加減なようで、すごく考えられているのかも、と思わせる、いいコメディだった。
<参考>
Netflix世界人気4位(TV番組、5/15)↓
Netflix世界人気6位(TV番組、5/15)↓
ブルック・シールズの1993年作品「ストーカー異常性愛」↓