読売新聞がすべてを呑み込む?
三品純氏が、noteで「『読売新聞』が左巻き新聞記者たちの駆け込み寺になる時代はすぐそこだ!」という記事を書いていた。
毎日新聞本社の地下に、「朝日新聞に転職できますように」という七夕の短冊が飾られていたことを紹介しつつ、その朝日新聞もいよいよ経営危機で、不動産などの「新聞以外」の事業に傾斜している。
いっぽう、読売は今も紙の新聞に固執し、最近は論調もリベラル化している。
だから、左翼偏向記事が書きたくて書きたくて仕方ない朝日・毎日の記者たちは、みんな読売に駆け込んで、「読売一強」時代が来るかもしれない、という趣旨だ。
そういえば、今朝の「三枝玄太郎チャンネル」でも紹介していたが、昨日は都知事選中盤の世論調査が、各紙で記事になっていた。
それによると、「毎日新聞、東京新聞、TBS、東京MXテレビ、フジテレビ、共同通信」が合同で世論調査をおこない、産経新聞も共同からそれを買って載せている。
いっぽう、読売新聞は、日テレと独自で世論調査をしている。
つまり、「毎日、東京、産経」は、もう独自に世論調査をおこなう力がないということだ。
それでも毎日や東京は、自社だけで世論調査をしたかのような記事を載せていた(毎日は最後まで読むと合同調査であることが分かるが、東京は最後まで読んでも分からない)。
世論調査ひとつとっても、読売と読売以外で差がついているのが分かる。
とくに毎日は、創価学会に見捨てられた、とか、若手社員がどんどん辞めている、という噂を聞く。
あくまで噂レベルだが、創価学会は読売とくっついた、という話もあった。
まあ、創価学会自体が生き残れるのか、それも分からないが、毎日新聞がますます追い込まれているのは間違いないようだ。
毎日新聞社、24年3月期決算は2期連続の赤字 最終利益も赤字転落(RTB 6月29日)
それと同時に、「読売一強」の印象が強まる。
うちのポストに投げ入れられるチラシも、派手なのはいつも読売だ。
朝日や東京、日経、神奈川新聞のチラシもたまに入るが、こんなに派手ではない。毎日と産経のチラシが入ったことはない。
読売の「築地開発」が、築地に本社を置く朝日への「王手」になるのだろうか。
築地開発が読売・三井不動産主導で進められている以上、小池都知事との関係も浅からぬものがあるだろう。
上の世論調査で、読売独自調査のほうが「小池有利」の結果を出していることと、それが関係あるかどうか。
新聞はインバウンドに関係ないが、築地で不動産を持てばインバウンド需要の恩恵にあずかれる。
ここまで来たら、毎日・産経の二弱は、「身売り先」を模索している段階かもしれない。
毎日新聞は、かつて東京日々新聞、時事新報などを吸収して大きくなってきた。今度は、自分たちが吸収される番である。
毎日は1970年代に一度潰れ、いちおう再建したが、潰れる原因になった西山事件を(ジャーナリズム論としての評価は別として)反省せず、また潰れることになる。
読売新聞は、他社を吸収するメリットはない。まあ、朝日が頭を下げてきたら考えないでもないだろうが、毎日や産経は相手にしないだろう。
わたしは、東京・中日新聞が毎日を吸収すればいいのではないかと思う。中日新聞が全国紙になれるから。それは、大阪毎日新聞が東京日々新聞を買収したのに似ている。
毎日新聞が潰れれば、朝日に読者が流れるから、朝日にメリットがある。
産経は、読売がリベラル化しているならなおさら、独自の右路線で生き残ってほしい。
だが、打つ手はあるのだろうか。
産経の読者は、毎日の読者よりも、購読紙に忠誠度が高いはずで、それは有利な点だ。
読売だって、関東大震災で潰れかけたところを、正力松太郎が建て直したわけである。
正力のような強力な助っ人が(カネを携えて)現れれば、毎日や産経にだって活路がないわけではない。
昔ちょっと噂があった、孫正義とかが、動かないだろうか。
(まあ、新聞業界自体が、いずれ、ねえ・・)
三菱重工業は28日、新聞を印刷する輪転機の新規製造をやめると発表した。(共同 6月29日)
まあ各社がんばっていただきたいものである(棒
<参考>
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