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タイユフェールの誕生日
昨日(4月19日)は、作曲家タイユフェールの誕生日だった。
One of Les Six, and the composer of a dozen operas: Germaine Tailleferre was born #OTD in 1892. pic.twitter.com/XGAYyNj5fG
— Opera magazine (@operamagazine) April 19, 2023
生きていれば131歳。
1日遅れになったが、ひとこと言及しておきたい。
いわゆる「フランス6人組」の紅一点。
第二次大戦前、パリが本当の意味で芸術の中心だった時代の人だ。
「6人組」のメンバーは長生きした人が多く、タイユフェールも1983年・91歳まで生き、最後まで作曲を続けていた。
しかし、「6人組」は、戦後は過小評価された。
これは、私はブーレーズが悪いと思う。
「戦後になっても調性音楽を書いているような奴は反動だ」
みたいな思想で、フランスのみならず世界の楽壇に君臨した。
それでも、「前衛」の時代が終わるとともに、まず「6人組」の師匠格のサティが復活し、プーランクなどが再評価されている。
タイユフェールは、女性作曲家の系譜の中でも注目され、再評価が進んでいると思う。
20世紀の調性音楽が正しく評価され始めたのは、最近ではなかろうか。
ラフマニノフ再興の次は、「6人組」だと思う。
死ぬまでモダンかつ清澄な音楽を追い求めたタイユフェール。私もまだ知らない曲が多く、勉強中である。
6人組については改めて書きたいが、とりあえずタイユフェールの好きな曲を1曲だけあげて、供養としたい。
タイユフェール「ピアノトリオ」