見出し画像

「アジア人初のオスカー女優」は日本人の梅木美代志さんなのでお忘れなきよう

ミシェル・ヨーさん「エブ・エブ」でアカデミー主演女優賞、おめでとうございます、と。

ミシェル・ヨーさんは、中国系マレーシア人。報道の中で、「アジア人初の主演女優賞」は正しいのですが、焦って「アジア人初の女優賞」という表現もあったので、ちょっと不安になった。

アジア人初のオスカー女優賞は、1958年度助演女優賞の日本人、ナンシー梅木、こと梅木美代志さんなので、お忘れなきよう。


2021年に、「ミナリ」でユン・ヨジョンが韓国人俳優として初のアカデミー賞(助演女優賞)を取った時、「アジア人俳優としてはミヨシ・ウメキ以来63年ぶり」と紹介されました。

だから、アジア人俳優としては3人目ですね。今回は、アジア系のキー・ホイ・クエンさんも「エブ・エブ」で助演男優賞ですね。私の記憶では、1985年にカンボジア人のハイン・S・ニョールさんが「キリング・フィールド」で助演男優賞を取りました。

(早川雪洲が、梅木がオスカーを取った同じ1958年に、「戦場にかける橋」で助演ノミネートされていたが、受賞しなかった。このとき早川が受賞していたら、助演の男優女優、両方が日本人になった。)

いずれにせよ、65年前に、アジア人初のオスカー俳優賞を取った梅木さんの偉業を、この機会に改めて思い起こしてほしいと思います。


<参考>


いいなと思ったら応援しよう!