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【日本保守党8】党員は高齢者ばかり? 「池内・飯山戦争」と「老人の右傾化」

(タイトル画像は「ニコニコ動画 国際政治チャンネル」より 敬称略)

*日本保守党界隈で起こった池内恵・東大教授と飯山陽・麗澤大客員教授の壮絶なバトル。これまでの経緯は、下の参考記事を参照ください。


今日(29日)になって、池内恵のポストがおとなしくなった。保守党員に「餌を与えない対応」に切り替えたのだという。まあ、よかった。


少しずつ正常化しているので、中東ニュースのためにフォローしている人たちは戻っておいで。。 高齢社会の深淵も時々一緒に覗こう…今後はグロい異常言論を紹介する時は警告入れてからにする(29日8:33)


「私だけが正しく、他の中東専門家は反日左翼で親ハマ〜ス」とかいった異常言論が、高齢者向け雑誌やYouTubeに載って一部感染者が出ていますが、ユーチューバーと信者は「大学教授」に因縁つけて勝った気になりたいだけの人たちである、とまともな人は理解したと判断し、餌を与えない対応に移行。
(29日8:37)


もっとも、飯山のほうは、まだ挑発をやめていない。


東大教授・池内恵氏の、自ら飯山陽への人格攻撃を開始し、反撃されると被害者ヅラする仕草は、自らイスラエルに対するテロ攻撃を開始し、反撃されると被害者ヅラをするハマスの仕草そのものだ。恥を知るがいい。ハマスに拉致され、それでもハマスを睨みつけるイスラエル人女性。私もこうでありたい。(29日11:12)


平和の到来を願いたいものですが、それはともかく。


今回の喧嘩、1つの面白い現象をあぶり出している。

上の池内のポストでも触れているが、池内に攻撃的ポストを送った日本保守党員、保守党シンパには、老人が多かったらしいことだ。

日本保守党員って、もしかして老人ばかり?


しかし、日本保守党の街頭演説に集まっていたのは、とくに老人という印象はなかった。(むしろ、左翼の集会とちがい、老人が少ないとみんな言っていた)

何より、「若者の保守化、右傾化」はさんざんマスコミで言われてきたが、「老人の右傾化」はあまり言われない。

日本保守党の出現と、池内・飯山論争は、「老人の右傾化」という日本の新現象をあぶり出したのだろうか。



まず、今回のバトルで、池内の「老人」保守党員にたいする反応を、実際のポストで振り返ってみよう。


「悲しい」というと「こいつ泣いたぞ」と囃し立てる67歳、みたいのが大量発生するのを見て、敬老精神は死に絶える日本であった(28日2:26)


端的にボケでは…(28日2:26)


リタイアしている年齢だそうだが、あのユーチューブを見て常軌を逸しているとわからないのであれば判断能力がない。(28日3:14)


かなりの爺さんだな…(28日3:17)


本当にひたすら老人がユーチューバーにかぶれて中傷しているんだよね。とにかくデータ取る。(28日3:21)


60代後半が結構多い。高齢社会のコスト(28日5:18)


こっちは将来にない老人の世話してるから(28日5:20)



この現象を見て、田中秀臣も以下のように投稿し、池内がリポストしていた。

ざっとした観察で、たぶん定年迎えた高齢層ほど、ネットの断片で「違った事実がみえた」とマトリックスの世界ぽいものに溺れてしまい、せっかくできた晩年の余裕を妙な使命感と中途半端な知識と匿名同士の貧相で偏狭な連帯感で、ムダな時間をネットですごしてる。散歩か読書でもした方がいいだろうに(27日4:31)


まあ、実際に定年を迎えた高齢者である私には、ほとんど「老人ヘイト」に聞こえるが・・


ちなみに、池内は以前から、高齢化社会の弊害を訴えていた。下は2018年のポスト(ツイート)。


いや、高齢化社会って、すごいよ。理屈では聞いていたけど、本当に高齢者が多数派・主流となると、もう人生後がない人たちが「全部いらん」といって社会をぶち壊し始めるんだ。確かにいらないんだよねお年寄りにとっては若い人のための制度とか30年後に必要となることへの今からの準備とか。(2018年5月10日2:49)



改めて確認しておくと、これまで「若者の保守化」はさんざんマスコミで言われてきた。

たとえば、一昨年の衆院選の結果を分析した、以下のTBS記事。


「10代と20代は圧倒的に自民党?!」「れいわを一番支持するのは東京の40代?」(TBSテレビ 2022年7月7日)


この記事では、

自民党の強さの秘訣は「若者からの圧倒的な支持」

であると同時に、

共産党と社民党は、30代以降で年齢が上がるにつれて、投票した人の割合が増えていくのも大きな特徴

としていた。

つまり、若いほど保守または右翼、年寄りほど左翼リベラル、という印象があったのだ。

朝日毎日など「リベラルメディア」の新聞やテレビを見て、影響を受けるのは年寄りだ、というのが、私のメディア感覚でもあった。

そうした年齢と思想の布置に、大きな変化が起こっているのだろうか。

世代を超えて、「保守化」が全般化してる? 

むかしは「若者は左、老人は右」で当たり前だった。それに先祖返りしてる?

それとも、日本保守党がとくに高齢者を惹きつけやすいのか。


これは、今後の政治状況や、広くマーケットやメディアのゆくえを占う意味でも、追究してみるべきテーマではなかろうか。

私も老人だが、実は自分をかえりみても、「右傾化」している自覚がある。

それについては、また改めて考察したい。



<参考 池内・飯山戦争 これまでの経緯>



<この記事の続報>



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