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PENTAX *ist DL のフリしたカメラ



X(旧Twitter)やInstagramにペンタキシアンのフォロワーが増えてきたことによりPENTAXカメラを目にする機会が増えた。
みんなが持っているものを自分も欲しくなる、俗に言うバンドワゴン効果というものだ。
人間というものは単純な生き物である。

何が言いたいかというと、私も欲しくなってしまったのだ…PENTAXのカメラが。
あのゴリゴリ防塵防滴ボディは最高にクールだし、頭のとんがりコーンみたいなペンタプリズムは最高にキュートだし、なんて素晴らしいなカメラなんだ!所有しているだけで悦に浸れそうではないか。

そんな感じで誘惑に負けてしまい、某メ〇カリにてPENTAX *ist DLというカメラを4,000円で購入したのだが……

うわっ、なにこれマズそう
撮影機材: PENTAX *ist DL

黒猫の手によって無事、我が家にやって来たので、ワクワクしながら動作確認にしてみると、とんでもない色味の写真が生成された。さながら現代アートのようである。

うわっ、これもマズそう
撮影機材: PENTAX *ist DL

うーん…どう見てもCCDが逝ってるな。これが噂のCCD故障かと一周まわって感心した。話はよく耳にしていたが、まさか経験することになるとは。もはやこの子はPENTAX *ist DLではない。PENTAX *ist DLの皮を被った終わりカメラである。私はこの子を「終わりカメラ(仮)」と名付けた。
ちなみに、2025年最初のニューギアがこのPENTAX *ist DLなので、新年早々ハズレくじを引いたということになる。なんだか幸先が不安になってきた。

年賀状を書くグリーンの夫
撮影機材: PENTAX *ist DL
突然踊り出すピンクの夫
撮影機材: PENTAX *ist DL

流石にこれは使い物にならないので、返品出来るか問い合わせてみたところ、快く応じてくれた。しかし、これはこれでアーティスティックな写真が撮れるというか…誰かの心に刺さる写真が撮れるのでは?という出来心から、次の日の出掛けに持ち出してしまったのだった。

次の日の出掛けとは、城ヶ崎海岸と道中の廃墟に立ち寄った日のことである。この終わりカメラ(仮)で廃墟を撮影してみたら面白いことになるのでは?という冒険心が生まれてしまった。あまりの野心っぷりに驚いている、自分でも。

ということで、いざ出陣!

廃墟へと向う探索者一行
撮影機材:終わりカメラ(仮)

うん。終わってる。ホラーゲームかクトゥルフ神話TRPGの序盤みたいな写真だ。探索者一行はこれからとある廃墟で肝試しをするつもりだったが……帰れなくなるやつだ、コレは。

誰かが車に轢かれるバッドエンドルートがありそう
撮影機材:終わりカメラ(仮)

うわぁ、まだ廃墟に着いてないのにちゃんと怖い。なんだろう、この死亡フラグがビンビンな感じが憎めないんだよなあ。

終わりカメラ(仮)で撮られたことにより、死亡フラグがビンビンになる友人氏。被写体を儚く写したい時にオススメだ(?)

いやこっっっわ((((;゚Д゚))))!!!??


個人的にはニコニコ動画全盛期のフラッシュ動画とかRPGツクール系のホラー動画を彷彿とさせる。
この緑がかった感じとか空がピンクになるのとか…………

めちゃくちゃ廃墟に合ってますやん。


これは中々に面白い写りではないだろうか。アングラ系の作品撮りをしたい時とかに使えるのでは?手放すが惜しくなってきた気がする……(多分一種の気の迷い)。

ぼくなつの8月32日みたいだな
撮影機材:終わりカメラ(仮)

そんな感じで終わりカメラ(仮)に妙な愛着が湧いてしまったため、結局返品はせずに、今も尚、我が家でゴロゴロしている。なんだかんだ家が好きみたい。使い所は大分限られるが、今後も廃墟や荒廃した場所に行く際には持ち出してあげようと思う。

そんな筆者を見て慈悲の気持ちが芽生えたのか、ケイフニキがPENTAX K100Dを譲ってくれた。当たり前だけどこっちはちゃんと写る。なんやかんやあったが、これで私も無事、ペンタキシアンの仲間入りだ。次回はこの時のK100Dの写真を記事にするつもり。

死亡フラグがビンビンだった探索者一行は、なんとか全員揃って生還できた。
これで無事、正規ルートエンディングを迎えられそうだ。

終わりカメラ(仮)が使えそうなロケーションやテーマがあったら是非、教えて欲しい。皆様からのご意見ご要望をお待ちしております。
終わりちゃんはそれまで家でゆっくりしていってね(ゆっくりボイス)。



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