That's life

何ヶ月か前。映画「ジョーカー」の続編「ジョーカー2」が今日10月11日に公開されるという事で、「このお金は絶対ジョーカー2用に残しておこう！」と使わずにいた1万円を今日使い切ってしまった。公開日当日に0円になった「ジョーカー2用」と書かれた茶封筒を力強く握りくしゃくしゃにして情け無さと共に生ゴミ臭のするゴミ箱に捨ててやった。この1万円で僕は夢を見ていた。まずは当日(今日)朝6:00に起床して母の作ってくれた、いつもの、安定の、最強の、冷凍唐揚げ入りおにぎりを1つペロッと食べてどうせ「やっとジョーカー2が見れる、やっとジョーカー2が見れる！」と数日前から騒いでいるだろうから(実際は10月4日に海外では公開されており、それを見た人達が粗品の1人賛否の否ぐらい批評していたから当初より興味は薄れていた。)前作の「ジョーカー」を見て「やっぱり最高やな！」と興奮してから自宅から約8kmある大型商業施設の中にある映画館に直行して(この間昔通っていてすぐに退学した高校があり、いつもなら当時を思い出して中々気持ちが昂って無いと通れないのだが、ジョーカー2に心を奪われている想定なので余裕で通っているという事にしといてくれ。)いつもより10分早く到着して汚く何も整備されていない駐輪場に自転車を止めてすぐに中に入り2階にある映画館に直行する。そして今日1日で頑張って稼いだ1万円を全て「ジョーカー2の日」という名目で使う為に映画館で食べれる物は全て購入して両手パンパンにした状態で席に着く。そしたらすぐにトイレに直行。(この日は何かと直行する事が多い予定だ。)おしっこorうんちどちらでも洋式トイレで済まして(僕はある時から他人が1人でも横にいる状態で立っておしっこをする事が出来なくなってしまった。その日を境に必ず外でトイレをする時は、個室に入ってするという事を心掛けている。異常な自意識は此処でも発揮されていた。)席に直行。そして上映開始。多分泣いたり、泣いたり、泣いたりの繰り返しだろう。そして終了。涙を拭いてお腹もパンパンにしてすぐにその映画館の横にあるフードコートで5歳ぐらいからずっと食べている麺は豚骨の様なストレート麺だが、味は濃厚味噌という一見合わなそうなラーメンと餃子6個を頼み、その間Xで「ジョーカー2」でエゴサをして絶賛されているpostだけを頭に入れて「そうそう！！そこ良かったよな！」と1人で気分をまた上げてそのタイミングで呼び出し機が鳴るので急いで(柔らかい麺はクルド人ぐらい嫌いだから)取りに行き、自分の席に到着。そして勢い良く口に入れて何も考えずに貪り食う。そしてすぐに完食してお腹をもっとパンパンにした状態で大型商業施設を出る。そのまま近くの某古本屋に行き残りのお金を使いまくっても良いが多分そんな気力は無くそのまま帰るだろう。その後は少し坂になっている帰り道をとんでも無く遅いスピードで風景と脳内で「ジョーカー2」を楽しみながら帰宅。そのまま夕食に向かう。(まだ夕食まで時間があったら即寝る)そして家族に「ジョーカー2」の感想と前作との比較などを思う存分話し(これは家族が聞いてなくても同様)気分良くして風呂入って歯磨きして布団の中に入ってシコって寝る。1日終了。こんなに色々「ジョーカー2」の為に考えていたのに、ここ数ヶ月、ちょっとしたお菓子、ラーメン、ファミチキ、ラーメン、本、野球用シャトルマシーン、ラーメン、欲にお金を使い最後の残金はお馴染み菊水の生ラーメンで締めくくった。無様。

あの頃の僕は自分の分身みたい奴を作りたくていつもその相手は「ジョーカー」だった。
無理して笑って、
無理して皆んなを笑わして、
違いと言ったらタバコが吸えないぐらい。

けど今も変わらない。
明日までに終わらそうとしてたレポートも一切やってないし、
だからもう良い。

またいつか「ジョーカー」を真似して
無理に筋肉を使う僕が
現れるのだろう。

文学とお笑いだけが僕を肯定し続けてくれ。