見出し画像

失敗や弱さを武器にするストーリーマーケティング

本日はネットで見つけた記事より。

昨今ブランディングの核となっている"ストーリー"を活用したマーケティングについてのお話を。

今や人気アイドルでさえ、生活感あふれる話や失敗談など一見、イメージを損なうようなストーリーを取り入れてファンに親近感を与えようとしています。

なぜなら、今の時代は個々人の演出の仕方において、完璧に見せようとすればするほど、人はそこに違和感覚えてしまうから。

では、実際に人はどんな話に反応をするのでしょうか?

昨今のブランディングでは必ず用いられる手法にストーリーテリングというものがあります。これは、事実をただ単に伝えることではなく、人の想いが感じられる物語や、話をつくることを指します。
小説、映画、ゲーム、ドキュメンタリー、なんでもそうですが、人は話に共感するもの。事実や、コンセプト、機能といった単発の情報よりも、話として組み立てられているほうが、認知や共感が深いのです。

面白いストーリー、感動するストーリー、考えさせられるストーリー、すべてに共通すること、それは涙と笑いの両方があるということです。

例えば、恵まれない環境から山あり谷ありの努力でじぶんと新しい環境を切り開き、最後には思いもよらなかった大成功が待っていた、みたいな話は多くの人が好むストーリーと言えるでしょう。
つまり、あまりよくない状況が描かれてからの、よい状況への好転が、人の心を揺さぶるわけです。

ただ、これをじぶんごと化するとなった途端に、あまりよくない状況=じぶんの「弱さ」を出すことに多くの人が臆病になります。キレイなじぶんだけを(会社だけを)見せていたい、すごいと思わせたい、だからじぶんたちの弱さなんて見せたら大変な損失だ、みたいな思考に大抵は陥って、そこで止まってしまうのです。

基本的に人は、ストーリーに織り込まれる事柄が、「こんなにもうまくいった」「じぶんすごい!」という情報だけだと、その人や会社に対して悲しいかな、嫌悪感を持ちます。

嫌な自慢しいの奴とでも言うのでしょうか。結果、よく見せたいのに、これでは、逆効果となってしまいます。

人生、うまくいくことばかりではないのは、全人類共通の実感としてあるのに、そのうまくいっていないことは恥として隠す。まだ、昔であれば隠し通せたかもしれないですが、インターネットがあり、全人類ジャーナリストとなった今、隠すことのほうがイメージに弊害があることが多くなってきています。

とはいえ、お笑い芸人でもないのに、自分の弱みで惹きつけるなんて嫌だなと思う人も多いでしょう。ただこれは何も現在進行中のうまくいってないことや、問題をリアルタイムで開示して、自分を切り売りするということではまったくありません。

この自分の弱みこそ、ストーリーで伝えることが重要なのです。

続きは明日の投稿で。

いいなと思ったら応援しよう!