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その43 ひらがな、カタカナの成り立ち

私たち日本人は、「漢字」「ひらがな」「カタカナ」の三種類の文字を使っています。
3種類の文字を使っている国は珍しいそうです。
「漢字」は皆さんご存じのとおり中国から伝わりました。
そして、「ひらがな」「カタカナ」は日本で作られました。

今回は、日本製(と言うのかな?)「ひらがな」「カタカナ」の成り立ちについてお話ししようと思います。


「ひらがなのなりたち」

日本にはもともと、文字というものがありませんでしたが、話し言葉としての日本語はありました。
そんな中、中国大陸から漢字が伝わってきました。
そこで、日本語を文字で書き表すため、日本の話し言葉を漢字にあてていきました。
漢字の音をかりて日本語の音を表記する万葉仮名というものが9世紀ごろから用いられるようになりました。
その後、草仮名(そうがな)といわれる、草書体にくずした万葉仮名が使われるようになり、その草仮名がさらに簡略化されてひらがなになりました。
(草書体についてはまた後日お話ししようと思います。)

当時の貴族社会では、男性が公的な場面で漢字を、ひらがなは主に私的な場面で、あるいは女性に使われる文字とされていました。
ひらがなは、主に手紙や和歌、物語、随筆などに使われ、女流文学が花開くきっかけになりました。(清少納言の『枕草子』(1001年ごろ)、紫式部の『源氏物語』(1008年ごろ))


「カタカナ」のなりたち

「カタカナ」も、ひらがなとほぼ同時期に万葉仮名から生まれました。
ひらがなが万葉仮名をくずしたものであるのに対して、「カタカナ」は万葉仮名の一部分を抜き出したものが起源とされています。
僧侶たちは、全て漢文で書かれていた経典に、読み方などのメモを行間に書き入れていました。
その際、狭い行間に書き入れやすいように、万葉仮名の一部だけが書かれるようになりました。
これが、「カタカナ」の始まりといわれています。

ひらがな、カタカナの成り立ちはいかがでしたか?
このように、先人が日本語を文字で書き表せるよう「ひらがな」「カタカナ」を作り出してくれたおかげで、毎日こうしてnoteを書くことができるのですね。

次回からは、「ひらがな」「カタカナ」一文字ずつの由来の漢字と変遷を書いていきたいと思います。

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