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『しゅくだいやる気ペン』の学習支援の有用性が学会発表されました。

2022年9月16日~18日に開催された第56回日本作業療法学会にて、「発達に特性のある児童へのICTツールを用いた学習支援に関する予備検討」と題して、『しゅくだいやる気ペン』の有用性が発表されました。

こんにちは、しゅくだいやる気ラボ研究員のタナカです。
2022年9月16日~18日に第56回日本作業療法学会が開催されました。この学会にて、「発達に特性のある児童へのICTツールを用いた学習支援に関する予備検討」と題して、『しゅくだいやる気ペン』の有用性について発表されました。
今日は、その発表内容について報告致します。
 まずは、作業療法士について
作業療法士は、医療リハビリ職の1つで、発達に特性のある児童への支援を日々提供しています。その支援の1つに学習面の困り事、例えば、「なかなか宿題にとりかかれない」「宿題することの意味が分からない」といった親子に取っての日常の困り事に専門知識を用いて対応しています。
 今回、日々作業療法士として、放課後デイサービス等で子ども達の支援をしている合同会社BASEともかなFLOW郡山 高島先生、大阪公立大学 中岡先生、白鳳短期大学 福永先生、京都橘大学 川﨑先生らは、学習面に困り事を抱えた子ども達に対して、『しゅくだいやる気ペン』を使って支援を試みてくれました。

 先生方は、ICTツール(しゅくだいやる気ペン)が外的動機づけ(外から受けるやる気)となり、子ども達が主体的に学習に取り組めるキッカケとなる可能性があると考え、支援の1つとしてICTツール(しゅくだいやる気ペン)に着目してくれました。
 試みに参加してくれたのは、様々な困り事を抱えた 平均8歳 11名の子ども達です。
3か月間、作業療法士と保護者で連携しながら自宅で『しゅくだいやる気ペン』を使ってもらいました。

 結果、自ら宿題に取り掛かるようになっただけでなく、宿題以外の教材に取り掛かる、塾や習い事に通うようになると言った変化を生みました。
家族との関わりにも変化がありました。『しゅくだいやる気ペン』で行った宿題の成果を保護者に見せるといった行為や『しゅくだいやる気ペン』を兄弟で共有して使うと言った変化が見られました。
学校生活にも変化が見られました。日常的に自宅で宿題をやる様になったことにより、学校の授業がわかるようになり、また休み時間に宿題をすることも無くなったので、休憩時間に友達と遊べるようになりました。嬉しいですね!! 毎日『しゅくだいやる気ペン』を使うことが楽しみになり、家での生活に楽しみが増え、『しゅくだいやる気ペン』の扱い方も丁寧になったそうです。

このような変化をもたらしたのは何故でしょか。
先生方の考察によると、『しゅくだいやる気ペン』の機能(光る、りんごが増える等)という”外的報酬”(外部から提供される楽しみ)が、日々宿題に取り組むという変化を生み出し、そのことが宿題を終わらせたという達成感という”内的報酬”(自分自信の内部から提供される喜び)を生み出し、学校や自宅での生活行動の変化を生み出したと考えています。

 『しゅくだいやる気ペン』は、幾層もの報酬が設定されているツールのため、子ども達にとって持続的な報酬となっているのではないか、と考えています。
今後は、客観的な評価のもと、障がい特性との関連性を含め研究を継続してくれるそうです。

今後も親子のコミュニケーションと学びへの意欲とのつながりを解明しながら、IoT文具のデータを通じて家庭学習の可能性を探求🔥してまいります。