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作文だけじゃない! 「ブンブンどりむ」に出会うとすべての学びが楽しくなる

お話をうかがったのは…

立花典子先生

「どりむ社」は1984年の創業以来、作文教育をはじめとする教育関連事業一筋で子どもの学びを応援してきました。今回は、その「どりむ社」で、教育事業部部長、作文技術指導研究会統括責任者を務め、数々の作文コンクールで審査員もされている、立花典子さんにお話をうかがいました。
立花さんは、どりむ社入社以来30年間、目まぐるしく変化する教育界のなかで、「書く力」こそが子どもたちの豊かな未来を創っていくという創業者の信念のもと、丁寧で愛のある作文指導を続けてこられました。
そんな立花さんだからこそ知っている、 ご家庭でできる作文力アップのコツをおうかがいしました。


やる気ペンチームの「ブンブンどりむ」太鼓判ポイント

1.国語だけじゃなくすべての教科の成績アップにつながる
2.記述力を求められる最新の入試への対応力が身につく
3.親子のコミュニケーションを豊かにしてくれる


先輩やる木族ナカイ(以下ナカイ) ミムラくんは、子どものとき作文って得意だった?

見習いやる木族ミムラ(以下ミムラ) うーん。苦手ではなかったですが、めんどくさいって思ってましたね。高学年ぐらいになると、こうやって書いたらいい評価をもらえるのかな? 先生はこういうの好きなのかな? というのがわかってきて、それを書いていたという感じです。

ナカイ なるほど、大人ウケを狙ってたわけだ。打算的な子どもだね。

ミムラ ちょっと! そんな悪意ある言い方しないでくださいよ~!

ナカイ さてと、気を取り直して。今日のゲストは、どりむ社の立花典子先生をお呼びしていますよ。

ミムラ どりむ社さんって、30年以上一貫して作文指導に注力されている会社なんですよね。

「記述力」は、学びの「仕上げ」ではなく「入り口」にこそ大切

立花先生(以下、立花) ナカイさん、ミムラさん、こんにちは。

ナカイ・ミムラ 立花さん、ようこそ!

立花 立ち聞きしてしまってごめんなさいね。ミムラさんは作文があまり好きではなかったみたいですね。でも、ミムラさんに限ったことじゃなく、作文が苦手、書くのが嫌い、めんどくさいという思いを抱いている子、そしてそのまま大人になった方は多いんですよね。今日、ここでお伝えすることが、少しでも作文への印象を変えられるといいのですが。

ミムラ ここ数年、入試に記述式問題が導入されるということがニュースになったりして「書く力」に世の中の注目が集まっています。やはり、そうした新しい入試の対策のために「ブンブンどりむ」を始める方が増えているんでしょうか?

立花 そうですね。 受験勉強の「最後の仕上げ」として「ブンブンどりむ」を始めるご家庭は、たしかに増えてきています。でも、切羽詰まってから始めるのは、お子さんにとってすこし酷だなあと私は思うんですよね。

立花 記述力というのは、短期間で身につくようなものではないんです。低学年のうちからじっくり、余裕を持って、心やからだの成長と同じように、日々積み重ねていくものなんです。もちろん、何年生からはじめても遅すぎることはなくて、誰でも作文力を身につけることができると私たちは信じていますが、手っ取り早い方法は無いということはお伝えしないといけないなと思います。だから、時間的にも心にも余裕を持って取り組める低学年からはじめていただくのが、おすすめなんです。

ナカイ 「しゅくだいやる気ペン」の開発のきっかけも、書くことが苦手な自分の子どもに使ってもらえたらいいなという思いがありました。でもおっしゃるように、苦手意識を持ってしまってからそれを変えていくのは本当に大変ですよね。まっさらな心で作文に向き合って、先生たちにたくさんほめてもらえる。「ブンブンどりむ」でそういう経験を積めるのはとても理想的だと思います。

プロ直伝! 子どもがやる気になるほめ方とは?

ミムラ 「ブンブンどりむ」の添削コメントを見せていただいて、丁寧さに驚きました。言葉どおり、「真っ赤」になるくらい書き込んでありますよね。でもその赤字は出来ていないことを指摘しているのではなくて「この表現に感動したよ」「書き出しの一文に引き込まれたよ」とすごくお子さんをほめていました。

 立花 そうですね。ほめて自信をつけてあげるということを「ブンブンどりむ」は大切にしています。一方で、保護者の方からは「ほめるのは親でもできるから 、間違いを指摘してほしい」というリクエストがあったりします。せっかくなら、効率よく書く力をのばしてやりたいという親御さんの気持ちは理解できるのですが、間違いを指摘するよりも、ポイントを押さえて上手にほめることの方が、むしろ、難しいものです。

 立花 親だからこそ、愛情があるからこそ、もっとうまく書かせたい気持ちが上回り、つい出来ていないところに目がいってしまって、心からほめることができず、子どもたちのやる気を奪ってしまうケースを私は幾度となく見てきました。

ミムラ たしかに、こんなにたくさんの「ほめポイント」を見つけることができるのは、やはり、プロならではの視点があるのかなと思いました。おうちでもできそうなほめ方のコツがあればぜひ教えてください。

立花 保護者の方の失敗例として一番多いのは「全体としての出来を見てしまう」ということでしょうか。そうではなくて、一文や単語など、細かいところに目を向け、キラリと光っているところを見つけてあげることです。「この言葉を選んだのがすごい」「会話文にリアリティがある」「自分の意見が言えている」と、細部に目を向ければ、「ほめポイント」はたくさん見つかると思いますよ。

ミムラ 細部の光に目を向ける、か。ナカイさん! わたしの仕事も細部には光が宿っているはずです!(ドヤ顔)

ナカイ そ、そうかもしれないね……。(ほめてほしい圧がすごいな)

語彙力、表現力を磨くのは、体験+親の声かけ

立花 作文コンクールでも、最終審査に残るような作品には、「キラリと光るもの」が必ずあります。いくら上手に書けていても「大人が書かせた作文」というのは審査員にはすぐにわかるんですよね。子どもならではの「光」がないからです。その点、低学年の子が伸び伸びと自由に書いた作文というのはそれぞれに光る部分があって、みんな本当におもしろいんです。学年が上がるにつれて「評価されるためのノウハウ」を覚えてしまい、そういう子どもの文章のいいところが失われていくのは残念ですよね。

ナカイ 子どものいいところを大切にしながら、書く力を伸ばしてあげるために、親にはどういうことができるでしょうか。

立花 やはり、いろいろな体験をさせてあげるということが大事だと思います。でも、こういうことを言うとかならず親御さんから「体験する時間がないんです」「忙しいから旅行なんか行けないんです」という言葉が返ってきます。

ナカイ 僕もこの夏休みに子どもをどこかに連れて行かなければ……と今思ってしまいました。

立花 表現力や語彙力を身につけるために、特別な体験をしなければいけないわけではありません。リビングでテレビを見ている時に「ニュースでこういうことを言っているけどお母さんはこう思うんだよね。あなたはどう思う?」と話し合う時間を持ってみる。子どもの好きなゲームがあったら「そのゲームはどんなところがおもしろいの?」と聞いてみる。自分の好きなものに興味を持ってもらえたら、子どもは一生懸命、説明しようとするんですよね。それが語彙力や表現力につながっていくんです。コミュニケーションが密に取れているご家庭のお子さんというのは、総じて作文力があると言えると思います。

「おうちのかたへ」の数行に込められた思い

ミムラ 「ブンブンどりむ」の体験キットに申し込むと、1年生から6年生まで6コース分のテキストが届くことに驚きました。

立花 お子さんが、自分の目で見てコースを選んでほしいんです。保護者の方は「うちの子は3年生だけど作文が苦手だから1年生コースからはじめたほうがいいな」と考えたりするんですが、お子さんにもプライドがある。下の学年のコースをやるのは恥ずかしい、勝手に決めないでほしいと思うかもしれない。

立花 それぞれのコースには対応学年の目安はありますが、教科書に準拠しているわけではありません。だから、学年に関係なく、自分がやりたいと思ったコースを選べる設計にしています。簡単すぎても難しすぎても子どもは興味が持てないですよね。だから、自分に合った難易度を自分で確かめて取り組めるよう、全コースの体験キットをお送りしています。

ミムラ 低学年を対象としたコース(1~3年生)のテキストには「おうちのかたへ」という項目があって、お子さんへのアドバイスの仕方がとても簡潔に短く書かれていますよね。文字数にしても50字程度でしょうか。

 立花 低学年のお子さんがはじめて「ブンブンどりむ」に取り組むとき、やはり保護者の方の協力は欠かせません。でも、「お母さん、何を書けばいいの?」と子どもに訊ねられたときに「こうやって書くのよ」と答えそのものを言ってしまう方も多いんです。だから「おうちのかたへ」では、アドバイスの仕方についての解説をしています。

 立花 でも、その解説が何百字も書いてあったら、しんどいですよね。いくらわかりやすく丁寧でも、保護者の方を苦しめることになるのではないかと思います。仕事や家事にお忙しいなかで、子どもの学習を見るのは大変なことです。わたしたちはプロとして、短い言葉で本当に必要なことだけを伝えることで保護者の助けになりたいと思っています。

ミムラ 自分の頭で考えるためのアドバイスは、作文の勉強に限らず、どんな教科にも通じていると感じます。先ほど受験の話が出ましたが、作文を通して自分の意見を持つことや、それを表現することに低学年のうちから親しんでおくと、学習の難易度が上がっていっても主体的に学んでいくことができるのではと思いました。

作文力は夢を叶えるためにある

立花 どりむ社は、自分の言葉で自分の思いを表現する力を子どもの中に育てたいという思いで、創業当時からずっと変わらずに作文指導を続けてきました。なぜなら、それが子どもたちの夢を叶える力になると信じているからなんです。

立花 文科省が「創造力、表現力が大切だ」などと言い、入試に記述式問題を取り入れる方向になりましたが、書く力が大切なことはもうずっと前からわかっていたと思うんです。でも記述式にすると採点が大変だなどと、大人の都合で後回しにしてきたんですね。その結果、今の子どもたちの記述力はかなり悲観的な状況にあると言えます。

立花 でも、もちろん希望はあります。それは、子どもたちは表現する力を誰でも持っている。適切なサポートさえあれば、いつからでも、誰でも、書く力を開花させることができるということです。だからわたしたちも信念を持って、伝え続けていきたいなと思います。

ナカイ 机に向かうまでのやる気サポートを「しゅくだいやる気ペン」が。机に向かってからのやる気サポートを「ブンブンどりむ」が。そんなふうに一緒に子どもの学びを支えていけたら素敵だなあと思いました。

立花 ほんとに、そうですね。

ミムラ では、最後にナカイさん、締めの言葉をお願いします。

ナカイ それでは、大変僭越ながら……。「ブンブンどりむ」にやる木族の太鼓判、押させていただきます!

立花 ありがとうございます。

(続く……)

取材・執筆 岡田寛子

「しゅくだいやる気ペン」ってなに?

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