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【アニメ映画感想】機動戦士ガンダムGQuuuuuuX/ジークアクス

初見の方は必ず自己紹介をご確認下さい。

(全5,555文字)
おはようございます。
毎週金曜日は、アニメ記事を投稿している、かけうどんです。

今日はアニメ映画『機動戦士ガンダムGQuuuuuuX(ジークアクス)』の感想をお届けしたいと思います。

映画本編をご覧になられていない方は、出来る限りネタバレ無しで映画館に行かれる事をオススメします。

このため、記事前半はネタバレ無しの範囲で書けることを、記事後半では映画の内容に少々触れることを書きたいと思います。

また、作品本来の純粋な面白さや分かりやすさを重視して、「○○監督がぁー」とか、「声優がぁー」と言った、マニア向けのディープな話には一切触れません。

ただし、ガンダム世界内のちょっとした用語などは説明なしに使用しているところもあるため、あらかじめご了承ください。

過去のアニメ関連記事はこちらのマガジンにまとめてます。


はじめに

もはや『ガンダムって何?』みたいな説明は不要かと思います(笑)

難しいことは良く分からないけど、とりあえずロボットアニメですよね?そんな感じの方から、私のようにガンダムと共に育ち、ガンダムと共に生きて来たファンの方まで、その幅は広いかも知れません。

なので野暮な説明に文字数は割きません。

一応、公式サイトのURLと、PV動画のリンクなど貼っておきます。

よろしければ、米津玄師さんの素敵な主題歌を聴きながら記事をどうぞ。

公式サイト

本予告

主題歌

1.ネタバレなしの範囲で感想

あくまでも、個人的な感想です。

(1)作画

全体的に絵は綺麗ですね。今作ガンダムの世界観を上手く映像で説明している場面が多くあるように感じました。

(2)メカデザイン

ガンダムと言えば、MS(=モビルスーツ)が主役的な位置づけでもあります。
なので、特にメカがすごくイイ点は高く評価したいです。マシンのデザインにも個人的な好き嫌いはあるかも知れませんが、機動兵器としてのMSの重量感や存在感を上手く絵で表現してると思いました。

(3)キャラデザイン

全力で略!(ネタバレになるため、この項目では詳しく書けません。)

ただ、「新しいガンダム?なんかキャラの絵がちょっと好きじゃないからなぁ…」と仰るファースト世代の方は、つべこべ言わずに見に行くことをお勧めします(笑)

映画館に行って観れば、何故そう言ってるのかはすぐ分かります(笑笑)

(4)サウンド

ここも詳しく書けません(笑)
是非、映画館で直接お楽しみください(笑笑)

(5)その他

パンフレットは私は3千円の方を買いました。安い方の冊子にプラスして、設定画やインタビューの詳しい記事などが追加された冊子が付いてきます。
強くすすめるか?と問われると、そこまででもないですが、好きな人は3千円の方を買ってもよろしいのではないでしょうか。

(6)小括

なんだか、ほぼネタバレに繋がるからここでは書けません的なコメントしか残せていないような気が…(汗)

ただ、これだけは言えます。是非、劇場に足を運んで直接ご覧ください。

ファースト世代の方で、『平成やアナザーガンダムはスキじゃない!』とか、『インサイドストーリーは認めない』、『初代、Z、ZZ、逆シャア、UCだけが本家だ!その他はガンダムじゃない!』みたいな方だと、ちょっと…アレかも知れません。

ガンダムと名の付くアニメが世に出ると、よく聞くくだりに「これ、ガンダムじゃなくて良かったんじゃない?」と仰る方も少なくありません。

本作は込み入った事情で、それらのどちら側の意見や考え方にも、ネタバレなしにコメントできません。

ぼく個人的な意見としては、頭を一回リセットして、真っ白な心で見てみると、面白いんじゃないか。それはあらゆるガンダム作品に対して言えることだとも思います。

明確に言えることがあるとすればですが、私のように昭和世代でファーストガンダムに直接触れて育った世代の方には、一部刺さるんじゃないかと思います。

【注意】ここから先はネタバレが含まれます。


2.ややネタバレありの部分に踏み込んだ感想

(1)全般

「一体、何を見せられてるんだ!?」
そんなコメントが鼻水と一緒に出て来そうな序盤(笑)
(昼行灯さんの感想お借りしてスミマセン…….)

一言でいうと、ifの世界をプレイして楽しめる、『ギレンの野望』で、ジオン軍勝利パターンを映画化した感じ(笑笑)

「ホワイトベースのクルーは?アムロはどこいった?」は、野暮な質問です。

ガンダムファンであれば、誰もが『ギレンの野望』でジオン勝利エンディングを何度も見たはず。また、ドムの開発をマッハで終わらせてWB隊をランバ・ラルが撃破してガンダムを強奪してくるシナリオを追求したはずです(笑)

話が大幅にズレましたね。
すみません。

ファーストガンダムの内容が今も脳裏に焼き付いている私は、一年戦争パート、シャアがサイド7でガンダムを強奪するあたりの細やかなセリフ回し、BGMや効果音に至るまで、全てが「上手くファーストガンダムを今風にリメイクしてるな」と言うのが正直な感想でした。

映画序盤のキャラは、ほぼファーストガンダムのキャラを今風にアップデートして映像化してますね。なんでジーンが待機だったのかは、シャア本人がガンダムを奪うには、サイド7に潜入する必要があったからかなとか。
(途中まで、「シャア」と言わずに「少佐」で通してたところがちょっとヤキモキしつつも、ニヤニヤして見てました)

1年戦争終盤以降、要は、ジークアクス本編に係るストーリー展開から、キャラデザインの雰囲気が一気に変わります。

シャアの絵は、ファーストガンダムそのものだったのが、主人公マチュやシュウジ、ニャアン、ジャンク屋カネバン有限公司の社員たちなど、線や色が大きく変わります。

キャラデザイン、すなわち、キャラの絵はアニメ作品の生命線とも言えます。なので、今回のガンダムの登場人物の絵がちょっと苦手と言われる往年のファンは少なくないかもです。

ですが、この映画に限っては、前半の1年戦争部分を見るだけでも価値はあるかと思います。そして、古い固定概念は綺麗さっぱり捨て去って、パラレルワールドのガンダムストーリーを純粋に楽しめばいいんじゃないか。個人的にはそう思うところです。

こう言ってしまうと、ぼくが新しいキャラデザインを好きじゃないみたいに聞こえるかもですが、自分でファンアートを描いてみて思ったのが、これはこれでいいんじゃないか?と思えました。

(2)物語の中核となる要素?

ファーストガンダムの時間軸にありつつも、展開が全く異なるパラレルワールドの話ですから、そこには初代ガンダムで確立されたはずの世界観や設定はそのまま生きています。

これからの展開で最も大きな焦点の一つになるであろう、ニュータイプ論や、サイコミュが原因と思しきシャアが消えた謎の現象など。(この辺はUCとも少々かぶる?)これからのストーリー展開の中でそれらもまた、解き明かされていくことになるのかな?と思いますが、ここで、疑問がなくもありませんよね。

できれば、初代ガンダムと余り大きく解釈を変えないで欲しいと思うファン。どちらかと言うと、こっちの方が多いのかな?とか。

でも、新しいことをやろうと思うと、「なんだ、また同じか」と言われたくもないなど、そうなると違う解釈や展開になっていくことも考えられなくもありません。

ぼく個人としては、余りにも突拍子もなくかけ離れた展開にならなければ、それはそれでいいかなとユルく考えています。

(ただ、ガンダムの口が開いて荷電粒子砲で『薙ぎ払え!どうした!それでも…(略)』みたいなのは、ちょっと勘弁かも(笑)←すでにジークアクスをチェックしてたジャンク屋で『(MSなのに)歯がある…』と言うセリフが知れっと入ってます。しかもデザイン的に、思い切り口を開きそうなデザインですし…汗)

★刻が見える/向こう側
序盤でシャアが消えた時に「誰だお前は」、「向こう側から来たのか」、「刻が見える」などと言ってます。

また、シュウジがマチュと初めて会うシーンでは、「キミも向こう側が見えた?」とも言ってもいます。

既に海外向けPVには英語訳がついてて、まんま、キラキラは4後の世界のことと結論付けてる表現にもなってます。

映画を観てる間、ほとんどまばたきしてないんじゃ?と言うくらい、結構真剣に画面を見てましたが、めちゃ細かい描写を1回の視聴で見極められるほど、ぼくも若くありません(笑)

一瞬しか見れませんでしたが、コロニー内部の駅などは日本的ニュアンスが強く、4後の世界を連想するキーワードがたくさん散りばめられている…など、あっち側に関連する要素が伏線として敷いてある感はしました。

色んな予想や考察が飛び交っていますが、僕個人的な考えになるものの、キラキラ=ニュータイプ覚醒した人にだけ見える世界。時間に関係してる。人が生きている・生きていないに関わらず交わえる世界。こんなボヤっとした感覚です。

既に語り尽くされた部分のことでもありますし、ここはあえて細かくこうだ!と言い切らない方が、実は良いのかも知れませんね。

(3)時代設定とこれからの展開予想

映画中半以降は、1年戦争終結後の
UC0085年とされてます。

おっと、あと3年もしたらZガンダム時代ジャマイカ。

この話、早い話が、マチュはハマーン・カーンだった、みたいなオチは…

(そんな訳ゃないよね…笑)

バカ話はともかく、映画作品では時代設定が1年戦争が終わったあと、しかもグリプス戦役前あたりになる訳です。
(テレビ放送では、既にZ時代になってると言うことも…)

地球連邦軍内でのティターンズ台頭がジオン残党狩りと言う名目だったことを考えると、ジオン勝利パターンのこの時代背景だとティターンズは登場するのか?

まあ、地球連邦の硬直化した組織構造ではジオンに勝利はできん!と結局ティターンズが出てきて、反発したエゥーゴも出てくるのはあるかも知れません。じゃあアクシズはどうなるねん。(アクシズ=結構重要な位置づけにある小惑星)
パラレルワールドならではの解釈がそこに入ってきて、面白い展開になりそうではあります。

そういったことを考えてますと、Z、ZZ、逆シャア、ユニコーンへと繋がる時代の流れを、どう変化させるのか?はとても興味深いところではあります。ただ単に、一年戦争の部分だけ好きにやりました!みたいなものでもないでしょう。

史実では最終的にシャアはアクシズを地球に落とそうとしたわけですが、今のストーリーではその必然性はない…とまでは言い切れないにしても、ご本人が行方不明のままですから、シンプルに「シャアはまた出てくるの?」と言う疑問がまずどうなるかでしょうか。

疑問①:TVアニメ内では、UC0085からいつまでを描くのか。
疑問②:シャアはまた出てくるのか。

(4)その他/ろぼっとのデザイン

この映画、MSが良いです。デザイン、動き、いろんな表現など。メカ好きにはたまらないでしょう。

ザクと言うMSは今まで色んな解釈のもとに様々なデザインが存在していますが、最適解なんてものはなく、どうでも良い話。丸い頭に一つ目があれば何でもザクに…。そんな訳はないか(汗)

でも、赤く塗られたザクに心躍らせない初代ガンダム世代はいないのは確かだと思います(笑)

ホントにどうでも良い話なのですが、ぼくが過去に描いた『ザクを本物の兵器にするとしたらこんなデザインになるんじゃないか?』みたいな絵がこれです(笑)

アナログ画です

上半身がマッシブで、太ももがぶっとく、ひざ下がスッキリしている。今回の映画で出てくるザクのシルエットが、自分が思い描いていたデザインと少し似てて、ちょっと嬉しかったです(笑)

あと、オマケのオマケですが、こんな絵もあります。上のザクを進化させたデザインです。あくまでも個人で描いてるものです。(無断転載などはご遠慮ください)


こちらはデジタルイラストです
フレームを描きたくてカウル部分にあたる外装部品は外した状態

MSは陸戦兵器だと映画の中で明確に言ってるセリフがあったような…

過酷な宇宙空間で人間が活動するには、様々な制約がありまくります。MSは一種の人間の機能拡張用ツールのような気がします。なので、陸戦兵器もありですが、宇宙開発には欠かせないツールにもなるような気もします。

戦争が終わって、余剰のMSを民間に払い下げ、それを使って元パイロット(軍人)が模擬戦マッチをやる。どこかで聞いたような…(ぼ、ボトムズ!?)

ボトムズはアニメも面白いですが、朝日ソノラマ文庫の『青の騎士ベルゼルガ物語』がぼくは好きです。

最後に…

ファンアート再掲載
かけうどん画
手描きです

いつになく長い記事になってしまいましたが、好きなアニメである機動戦士ガンダムの最新作、しかも内容がファースト世代にはドストライクで刺さるものだっただけに、つい記事を書くのに熱が入りまくりました。

水星の魔女が終わり、SYNDUALITYが終わり、もはや、まともなロボットアニメはこれから見ることはできないのか…そんな脱力感があった中、突然のこの映画の製作発表には心が躍りました。

あえて、前情報はほとんど入れずに映画館に行きましたが、内容的にはとても見ごたえあり面白かったです。観に行って良かったなと思えるものでした。

恐らくTV放送の開始直前に、映画版が何らかの形で地上波で放送するのかどうかは分かりませんが、劇場版の方を見てなくてもTV版は楽しめるものになってるかも知れません。

映画視聴にかかる2千円くらいの出費が高いと思えるか、安いと思えるかではなく、世代に関係なく是非劇場で直接見て頂きたい。

個人的にはそう思えます。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。

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かけうどん/マルチジャンルnoter
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