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【日記】FURIOSA A MAD MAX SAGA/マッドマックス:フュリオサ(映画の感想)

(全3,333文字)
皆様こんにちは。

毎週末はノンジャンル記事を投稿している、かけうどんです。

今日は、映画『マッドマックス:フュリオサ』の感想を書きたいと思います。(暴力的シーン多/R12指定)

先日TVで『マッドマックス・怒りのデスロード』を観ました。
で、「こりゃ続き(厳密には過去エピソード)を観なきゃアカンな!」と思って映画館に行ってきました(笑)

作品そのものが持つ魅力や面白さを自分なりに書きたいと思います。(なるべくネタバレにならないように…笑)

過去の日記はこちらのマガジンにまとめております。

日本語版劇場予告


1.概要

水と石油の争奪をめぐって起こった最終戦争が集結したあと、暴力と闇と混沌が地上を支配している世界が舞台です。

生き残った人々の寿命は戦争前の時代に生きていた人たちの半分になり、地上に残されたわずかな資源や水、食料をめぐって争いを繰り返しています。

法も秩序も崩壊して跡形もなく消え去った世界に生きるアウトローたちの生きざまを描く、限界サバイバル・アクション・ムービー。

これまで主人公は『マッド・マックス』と映画の題名にもなっている元警察官のマックスでしたが、今回は前作『怒りのデスロード』に登場した女戦士『フュリオサ』にスポットが当てられています。

前作にあたる『怒りのデスロード』が、ほんの3日間の出来事を描いたのに対し、本作品は主人公フュリオサの十数年間の人生を描くと言う、とても見ごたえのある映画です。

…必ずトイレに行ってから観ましょう(笑)

『怒りのデスロード』と『フュリオサ』の両作品は、相互にとても深い関係性があるものの、怒りのデスロードを観ていなくても、本作品だけで十分に楽しめるものになっています。

2.感想

(1)世界観など

ならず者バイカー集団をまとめるディメンタス(主人公フュリオサの親の仇)が無法地帯の中につくられた「一応の仕組み」を破壊しようとしますが、法や秩序が崩壊した世界だからこそ、イモータン・ジョーのような存在が必要だったのかも知れないのかなと。

誰かが全体を統べ率いていかなければ、物事が上手く回って行かないというのを絶妙に描いていたような気もします。

映画の中では時間の限りもあって細かくは描かれていませんが、千人弱ものウォーボーイたちを統率するにはイモータン・ジョー一人では不可能で、中間にいる各級指揮者は必要です。

彼らの真の強さは、イモータン・ジョーのような神がかり的な求心力や卓越した統率力のあるリーダーの存在だけでは成り立たちません。

その根底に軍隊並みの強力なシステムがなければムリだと思いました。(映画のパンフレットにはそのあたりの経緯が少し書かれていもいますが。)

(2)カーアクション&ガンアクション

本作品の見どころの一つに、超改造を施された禍々しいマシンたちと、それらが爆走しまくる大迫力のカーアクションがあります。

恐ろしく緻密で膨大な情報量のあるシーンが連続しますが…。

たった7~9秒程度のカットをとるのに1日かかるのはザラだったのだとか(汗)(映画のパンフレットに書かれていた解説記事より)

個性的なマシンが次から次に登場しますが、中でも物語の軸となる『ウォータンク』は『戦車』と言うよりも、まさに走る『砦』。ただ重武装&装甲ではなく、モンスターエンジン2基を搭載するモンスターマシン。(よろしくメカドックのCRXモンスターを思い出しました:笑)

あと、チラリとしか映りませんが、銃のチョイスが非常にニクイ。

最初のエピソードでフュリオサの母親が狙撃で敵をバタバタ倒すシーンがありますが、そこで使われているのは狙撃銃ではなくSKSカービン。

(AK47が採用される以前に旧ソ連軍で正式採用されていた歩兵銃)

そして、大人になったフュリオサが弾薬畑でジャックを掩護する狙撃シーンで使用していたのも同じSKSカービンでした。

独特のストック形状から、思わずドラグノフSVDか?と思ったのですが、固定弾倉が見えてSKSカービンと分かった時は、思わずニヤリとしてしまいました(笑)

まあ、一瞬しか映りませんし、とても小さな話ではありますが。

ガンマニアにはたまらない瞬間があちこちに散りばめられています。

(3)登場人物

非常に個性的で不気味でカッコよく、味と灰汁の濃厚なキャラクターが多数登場する映画ですが、その中でも、今回ひときわ目立ったのは言うまでもなく主人公のフュリオサでしょうか。

怒りのデスロードではシャーリーズ・セロンが演じた役でしたが、今回はアニャ・テイラー・ジョーイが演じています。

(最近の出演作品ではスーパーマリオのピーチ姫の声や、砂の惑星パート2など。)

シャーリーズ・セロンは私の大好きな女優さんの一人なのですが、今回のフュリオサを観て、アニャ・テイラー・ジョーイの大ファンになってしまいました。終始、ずっとコワい顔なのに、…なんか妙にカワイイなと(笑)

一言で、かつ簡単に、カッコいいとかたくましいなどと言った言葉では形容しきれません。

凄惨な子供時代を過ごし、狂った世界の中で狂った光景を観させられ続けて来た彼女の生き様を描く物語な訳ですから、仕方ないのかも知れませんが、彼女は劇中で1度も笑顔を見せません。

終始キリっとした、ある種の怒りを内に秘めた表情のままです。その整った顔立ちは、どこから見ても美人だしカワイイのですが、マッドマックスと言う映画の世界観にドハマりした役を見事に演じきっていると思えました。

(その他の登場人物)

ジャック(トム・バーク):フュリオサをビジネスパートナーとしてスカウトする警護隊長。全身にまとっている雰囲気が超男前です。(俺も、ああなりたい(笑))

彼とフュリオサ、互いに相手に心を開いてはいたようですが、残念ながら熱いラブシーンは皆無です。フュリオサの傷の手当をするシーンでは、流れ的にそうなるんじゃないかと、少し期待もしましたが(笑)

ディメンタス(クリス・エムズワース):妙に人懐っこい所やユーモアがあって、マイクパフォーマンスが得意だったりと、リーダーとしてのカリスマ性があるように見える。しかし、実は無計画・無鉄砲・無能。

指導者に最も必要な『先を見通して方向付けする力』が欠落しているダメな指導者。

でも、まあ、この人がいたのでこの物語は成立するのですが(笑)

印象的だったのは、中世の戦車チャリオット(馬が引く戦闘用の馬車)を模したバイク3台に牽引された台車に乗って砂漠を滑走する姿でしょうか。

イモータン・ジョー(ヒュー・キース・バーン):もともとは戦争の英雄として人々に崇められた偉大な軍人だったらしいです。(映画のパンフに書いてあった:笑)

でも、戦争が終わった後の世界の壊れっぷりに人格が崩壊して、だんだん心がすさんでいってしまったのだとか。

でも、どんな形であれ、誰かが人々の上に立たないと、世界はもっと早くに壊れてしまったのかもしれません。やり方に多数の問題があったので、必ずしもこのような人の存在が必要だったとまでは言えませんが。

怒りのデスロードにも登場し、そちらではバリバリの悪役として描かれていただけに、本作品では主人公の仇敵ディメンタスと対照的な立場で描かれていたからか、そんな風に思えてしまうのかも知れませんね。

3.最後に…

時代に大きな流れや変化が表れ、特殊な環境になると、偉大なリーダーが誕生する。このような歴史的事象は、我々が生きるリアルな世界史の中に事実として残っていますが、このような終末世界になるとイモータン・ジョーのようなリーダーが誕生してもおかしくないのかなぁ。

…できれば、平和的で愛にあふれる立派な君主を誰もが願うものでしょうけれど、それだと次から次に襲い来る暴力的な悪者集団には耐えられないのでしょうか。

余談になりますが、遠い昔の記憶、人気漫画『北斗の拳』は、この映画の世界観が深く影響していたと聞いたこともあります。

(フュリオサのオフィシャルHPには、北斗の拳の原作者が描いたイラストも公開されています。)

この映画独特の迫力を味わうには、是非映画館で観ることをお勧めしたいと思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。


おまけ画(トップ絵/かけうどん作)

(大項目含めてここからは文字カウント外です。)

超適当に遊びで描いたので、
作業時間は約1時間弱ほど。

家に帰ってから、記憶が新しいうちに感動の余韻を少しでも味わいたくて、ちゃちゃっと適当に描きました(笑)

線画がほぼラフ状態で、色塗りも滲んだボヤボヤの筆でペタペタ。

妻いわく「荒すぎやろ(笑)」

いいんです、わざとそう描いたので。
(今、ちゃんとしたやつも描いてますよ(笑))

他にも描きかけのイラストがたくさんあるので、いつアップするか分かりませんが、旬なネタのうちに描き上げたいかな。なので、なるべく早めに仕上げませんとですね。

また遊びに来て頂けると嬉しいです。
ではまた~

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かけうどん/マルチジャンルnoter
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