【日記】ロボットモノのアニメはスキですか?
(全3,333文字)
イメージ画がロボットアニメとどう関係するの?と言われそうですが、『妖精』でカバーに検索かけた一番最初の画像をチョイスしただけですw
今回は妖精にちなんだロボットアニメのお話。
今日ご紹介したい昔のアニメは、機動戦士Zガンダムの前に放送されていた『聖戦士ダンバイン』と言うお話です。
富野監督は宮崎駿(正確にはナウシカ?)を意識してたとか、いろんなことをあちこちで聞いた記憶もうっすらありますが…。そういったお話はちょっと横に置いておいて、純粋に作品を観てみたいと思います。
↓40周年記念だそうです。宮武一貴氏がダンバインのイラストを描いてる動画とかあります。…こうやって描いてらしたんですね。
聖戦士ダンバインAura-Battler-Dunbine
かけうどんが小学校5年生~6年生の頃に毎週土曜日に楽しみにしてたロボットアニメです。
ロボットとは言え、ちょっと風変わりだったのが、当時のロボットと言えば直線的なラインで描かれた工業製品であることが多かったのですが、これはどこからどう見ても『生き物っぽい』『虫っぽい』『ヌメヌメ感がある』どことなくファンタジー色の強い作風のものでした。大人になって知りましたが、小さい子供にはウケが悪かったらしいです…(汗)
かけうどんはプラモデルを買ってもらって一生懸命作ってた記憶しかなかったんですが…(;^_^A
ビルバインの1/100が欲しくてたまらなかったけど、結局手に入らずじまいで作らないまま中学生になっちゃった記憶があります。
(その後、Zガンダムが始まってそのくやしさもどこかに行ってしまいましたが…)
web上に詳しいまとめサイトとか、紹介記事がたくさんありますので、ここでは軽く概要のみ書きますね。
概 要
(全く知らない人向けにかなり丸めて書いてます。ご了承ください。)
○ダンバイン=昆虫のような形をしたロボット。地上から召喚されたロボット技術者がバイストンウェルの不思議なチカラと現代工学を融合して設計したモノ。主人公が乗る機体の名前が『ダンバイン』。大きさが約7mと小さい。生物的デザインは低年齢層にはウケなかったものの青年層には大人気で、放送終了後もガレージキットなど立体モノがかなり売れた。
○物語の舞台となるのは『バイストンウェル』と言うファンタジーワールド。あの世とこの世の中間に位置するとされる。見た目は中世の頃のヨーロッパのような世界観。不思議な生き物や妖精とかも普通にいる。人間もいれば人間に近い種族もいたりする。複数の国が存在していて、オーラマシンを開発したドレイクという悪の親玉役が征服をたくらんでいる。物語後半は『地上編』として現代が舞台となる。
○主人公=ショウ・ザマ(日本人18歳男性)。ショウをはじめとする「地上人」は、バイストンウェルではオーラバトラーを操縦できたり、凄い力を発揮することができる。(聖戦士と呼ばれる。)上級妖精を捕まえて従えていた悪の親玉がバイストンウェルでの支配力を強めるため、地上人を召喚してオーラバトラーを操縦させる。
○ドレイクの支配に対する抵抗勢力もあって、その中のニー・ギブンとマーベル・フローズンに誘われて、ショウ・ザマはダンバインごと寝返る。(おいw)
感想
ロボットアニメの既成概念を覆したポストガンダム作品
当時のそれまでのロボットアニメの既成概念を覆した作品と言えます。
まずはそのデザイン。直線的で工業製品であるロボットではなく、生き物の甲羅を装甲に使っているからか、生物的なシルエットが特徴的なアウトラインはあらゆるロボットアニメに無い革新的なアイデアだったと言えます。
当時、専門誌ではポストガンダム作品として特集が多数組まれていましたが、どうしても特徴のありすぎるデザインなどから低年齢層にはウケなかったとあちこちに書いてあります…。
アニメはそれ単体でのビジネスが成り立たない世界。スポンサーあってのビジネスであることも考えると、関連商品の売り上げは死活問題にもなります。小さなお子様にはウケなかったとの意見もあちこちで聞かれましたが、おもちゃが売れないとアニメを作った予算がペイできなくなってしまいます。(ガンダムの時も同じ話がたくさんあったらしいけど…)
青年層には大人気で、放送終了後も多くの立体モノ、ガレージキットなどがたくさん売れて、その人気もしばらく続いたのを考えると、中2病の心を大きくくすぐった作品であったことは間違いありません。(私もくすぐられた一人ですw)
オーラバトラーの大きさが約7mと言うのも、ロボットものにしてはサイズ感がちょっと小さめですが、キャラクターをフィギア化して売り出すにはこのサイズがちょうど手ごろだったのかも知れません。(ロボットを大きなサイズにしてしまうと、キャラクターが米粒になってワケワカラン状態になってしまうから)
ファンタジーとロボット
ロボットと言えばテクノロジー。戦うストーリーの中心的存在にして花形。いわば主役でもあります。
今の時代は何かにつけて『ガンダム』ですが、当時はたくさんのロボットアニメが割拠した時代であったことを考えると、ファンタジーちっくな世界観を含めて、あらゆる要素で革新的な作品だったと思います。
普通は、ファンタジーと言えばドラゴンや魔法使い、怪我をしたら僧侶が回復、戦士が大剣を振り回して暴れまくり、襲い来る魔物をバッサバッサと切り捨てる…こんなイメージですが(どんなイメージやねんw)
それにロボットを掛け合わせた作品って、それまで存在してなかったから、新規性は十分にあって、面白い作品になっていたと思います。
ただ、様々な理由から物語後半は『地上編』となり、ロボット色を前面に押し出した演出をせざるを得なかったのだとか。(大人の事情でしょうか…)
毎回放送開始の冒頭で入るナレーションの意味が、最終回にチャム・ファウが米軍に救出されるシーンを見てやっと意味が繋がるといった伏線回収は素晴らしいなと個人的に感動しました。
小説
アニメとは別に、富野監督が書いた小説に『リーンの翼』と言う作品があります。小説作品としてものすごく面白い本でしたが、所々に大人な世界の表現もあって、当時中学生だったかけうどんにはドッキドキな内容でした(笑)
現在のように性的表現や刺激が手軽に無料で手に入らなかった時代でしたから、中学生の脳には少々刺激の強い場面もあって、より物語にのめり込むきっかけにもなったかなと(;^_^A
まとめ
ザブングルが全体的にコミカルな作風で、ひょうきんな描写やほっこりした笑いがあちこちにある作品だったのに比べて、ダンバインはシリアス路線の真面目なロボットアニメだったように感じますが、それは後のZガンダムにもつながっていきますね。
思春期の頃にこのアニメを見て、ショウとマーベルって一体どんな関係なんだ?とずっとモヤモヤしてたところ、終盤でのキスシーンを見てやっと安心できたと思ったらマーベルが…ひどいなぁ…こんなのってあるの!?
いや、あるんです。戦争ってそういうものなんです。たぶん。
それを思い知らされた瞬間でした。
きっちり語るべきところは語り、見せるべきを見せ、学ぶべきを学べと言われているような気もしました。
それにしてもマーベル、イイ女だったよなぁ…
あれで設定年齢18歳、うーん、色気がありすぎだよ…
(今、一瞬、中2時代に気持ちだけ戻った気がしましたw)
放送から40年が経過しました。思えば時間が経つのって早いですね。宮武さんの描くイラストの動画を見て刺激されましたので、もうすぐ我が家にやってくるiPadちゃんが来たら、ロボットの絵も描いてみようと思います。
○ 戦闘メカ・ザブングル
○ 聖戦士ダンバイン
○ ←←←こうきたら、次はエルガイムか?(笑)
このシリーズ書いてて楽しいので、ぼちぼち継続していきたいと思ってます。誰か一人でもいいのでこの記事を読んで下さった方と価値観が共有できたなら幸せです。
また、たまたまここへたどり着いた方、いつも読んでくださっている方、よろしければまた遊びに来て下さると嬉しいです。
長くなりましたが最後まで読んで頂いてありがとうございました。