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【仕事】若者は宝 005

皆さんこんばんは。

中小企業の社長さんや個人事業主さまなど、比較的少人数の社員さんや従業員さんを抱えていらっしゃる方々の、人に関わるお悩みに寄り添いたいと思っているかけうどんです。

(全1,111文字)

【昔の話】
ずっと昔ですが、まだ私が若かった頃は、辞めずに職場に残ってくれる人を重視して鍛え、教育し、訓練していました。

ある日、管理者にあたる上司からこんなことを言われました。

うちの職場は残る人間に優しくし、
辞めていく人間に厳しい。
本来は辞めていく人間を大事にしなければならない。
辞めていく人間はうちの組織の最大の理解者になり、
最高の協力者になるはずなのに、
辞めていく者を大事にしないから、
みんな組織を恨み嫌って辞めていっている。
そうなると
後から入りたいと思ってくれる若者たちが減ることなる。
だから、辞める人間の面倒を
管理者や指導者はよく見てあげて欲しい。
退職の直前になってあわてて面倒を見るのではなく、
入社した時からそれは始まっている。
職場にいる全期間を通じてしっかり見るようにしなさい。


眼からうろこが落ちるとはこういうことなのか!と感動した覚えがあります。それ以来、その言葉がずっと心に残っています。自分が正しいと思っていた価値観が、実は間違っていたということを気付かせてくれた上司は本当に尊敬に値する立派な人だと思いました。

自分も歳を重ね、難関の試験も突破し、その上司と同じ立場になって、管理者の頃は同じことを部下に言っていました。

最近は転職ビジネスのCMを頻繁に見るようになりましたが、社員さんは少しでも条件の良い会社があれば転職したい…からでしょうか?

そんなに簡単に今ある生活、今ついている仕事を手放して、またゼロから始めるには相当の覚悟と決意が必要になる。すなわち、心を削る必要性に迫られるわけです。なかなかその選択肢をとるには勇気がいります。それでも、職場の環境や処遇に不満があったり、何らかの原因で離職を希望する人はいてもおかしくはありません。管理者は、それだけのきつい選択肢を若者に選ばせていることを憂慮しなければなりません。

せっかく入社してきてくれた若者が、もっとこの職場にいたい、もっとここで働きたい、ここのみんなと働きたい、と思うようになってくれたら、おのずと離職する人は少なくなり、そんな雰囲気は職場全体に滲み出て、新たに入社を希望してくれる人たちも増えるのではないでしょうか。

少子化が進み、募集の対象年齢人口そのものが減っている今、賃金アップや、各種保証などの施策充実も重要かもしれません。ただ、そこにプラスアルファの視点が重要なのではないかと思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。


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