【ゲーム小説】老兵は死なずただ消え去るのみ...だったはずが再び戦場に舞い戻る/GBO2戦記(第2話)
(全1,111文字)
俺はまた終わりも出口も無い戦場に舞い戻った。
俺が手玉に取られかけた!?
こいつは…
エースだ…
レートBやCの戦場に一際、
動きのキレが違う奴がいる。
「昨日、今日、はじめたばかりでーす!」
といった初心者の動きとは明らかに違う奴がいる。
初心者には到底マネできない連続コンボを決めまくっている。
少しでもスキを見せた相手には絶妙な角度とタイミングでそれらの技を華麗に繰り出して『無双状態』だ。
初心者に奴をとめることは、まず無理だろう…。
知らなかった。
今の低レート帯は地獄だ。
高レベルのプレイヤーがサブアカウントを作り、下のレートから遊べば、踏んでる場数が違うのだから、初心者より強くて当たり前だ。
そう言った節操のないプレイヤーは『初心者狩り』とも言われて嫌われるのだが…
この世界は非情だ。
取り締まる法なんて無ければ強制力もない。
かく言う俺も、言ってみれば同じだろうと指摘されれば言い逃れできないが。
「間もなく戦場に到着!MS隊は発進急げ!」
オペ子の檄がとぶ。
マップ:北極基地
コスト:450
ルール:ベーシック/5vs5
友軍はオーソドックスな編成
強襲機1
汎用機3
支援機1
目的は仲間二人のレートを上げること。
俺が目立ったりポイントをとるのではない。
チームが勝てるようにしなければならない。
低レート帯のプレイヤーは自由だ。
開幕から、各々が好き勝手、自由気ままに動き回っている。
戦場全体を瞬時に分析する。
敵のシンボルマーカーが1体レーダに映ってない。
恐らくステルス機がいるか、開幕スタート地点近くに潜んでいるか。
答えは前者、ジャミングがかかっている。
さっそく友軍主力は敵1機を3機で囲んでサッカーをはじめている。
敵強襲機がご主人に向かって行くのが気配で分かる。
カバーに入りたいが俺は手練れ(恐らくサブアカウントの高レートプレイヤー)を含む3機に囲まれていて身動きがとれない。
手際よく『バズ下』(射撃でよろけさせた敵機体に格闘攻撃で寝かせて、一定時間何もできない状態にしてしまうこと)で『枚数有利』を量産してゆく。
その効果は試合結果に地味に出る。
「いや~いつもボロ負けで理不尽な試合ばかりだったから、こんな普通の戦いは初めてで新鮮でした!」
「ですです、気分爽快です。めちゃくちゃ楽しかったぁ~!!」
2人とも思うようにプレイできたことが嬉しかったようだ。
上級者が初心者をイジメるのは良くない。
負けた側のチームの人たちは悔しい思いをしてもいるだろう。
相手チームにもサブアカウント傭兵がいるとは言え、力加減には気を付けなければならない。
最後まで老兵の自叙伝にお付き合い頂き感謝申し上げる。
補足/文字カウント外
本記事のプレイは約3か月少々前のものです。現在のガンダムバトルオペレーション2ではグループレーティング機能が削除されており、フレンド同士での共同出撃は出来なくなっています。
敵側にサブアカウントが多く、自軍に地雷(又は利敵行為を繰り返すプレイヤー)がいる場合はポイント大差で負ける試合も少なくありません。
また、いくら手加減しているとは言え、高レベルプレイヤーが低レベルプレイヤーを一方的に負かすことは許されることではありません。(まかり通っているとは言ってもです。)
言い訳にはならないかもですが、敵チームに明らかにサブアカウントがいる場合に限り、私もそれなりに対応はしますが、基本的にプレイヤーのレベル、レートに応じたプレイをするようにしています。
友人のレートが上がり、私の本アカウントと同レベルに昇格したら、サブアカウントは凍結するつもりでいましたが、既にフレンドとのレーディング戦への共同出撃ができないルールに改編されていますので、友達と一緒にレーティング戦に出ることは無く、サブアカウントも、しばらくしたら使用しなくなります。