見出し画像

【アニメ】ジブリアニメはスキですか?「魔女の宅急便」編

(全2,222文字)
みなさんこんばんは。
毎週金曜日は日替わりカケウドン定食『アニメの日』です。

今日はジブリ長編アニメ映画作品の『魔女の宅急便』について書きたいと思います。

過去のアニメ関連記事はこちらにまとめています。

主題歌『ルージュの伝言』



【タイトル】

1.概要など

宮崎駿氏以外の人が書いた物語がアニメ映画になったのは、ジブリ作品の中では初めてのパターン。劇場公開は1989年7月でした。

角野栄子さんによる児童書、『魔女の宅急便』が原作で、1982年から1983年にかけて『母の友』に掲載され、その後シリーズ化、福音館書店から刊行。2009年10月に最終巻その6が刊行され、24年かけて完結しています。(アニメでは原作の序盤を映画化)

近年では、2014年に、清水崇監督の手で実写化されていますが、意外と知られていないのが、実写版は原作の映画化であるためアニメとは少々異なります。

細かい背景や経緯はチマチマ書きませんが、ざっくり言いますと…

①原作のほうから映画化の企画が立ち上がる
②『宅急便』はヤマト運輸の商標だったため、スポンサーになってもらえないか依頼
③最初はヤマト運輸さんは乗り気じゃなかったけど、偶然クロネコが登場しているなどの要素が刺さり、次第に前向き・乗り気になってくれる
④アニメ映画では宮崎氏を監督に推す声が高かったものの、当時は複数の作品制作を手掛けていた氏は対応困難。若手を起用しようとするも上手く行かず
⑤最終的に宮崎駿氏が監督になることで出資も決まり映画化促進
⑥『となりのトトロ』と『火垂るの墓』の”興行的失敗”から、本作品の結果次第ではスタジオジブリは解散になる可能性もあった
⑦結果は見事に大ヒットしスタジオジブリの知名度を大きく上げた

2.あらすじなど

宮崎監督の設定では、2回の世界大戦を経験していないヨーロッパが舞台。

田舎町に住むキキは13歳。
母は魔女、父は一般男性。

魔女の掟:『13歳の満月の夜に旅立ち、1年間よその町で修業すること』になっている。

人間としても魔女としてもまだ半人前のキキだったが、両親のもとを離れ、相棒のクロネコのジジといっしょに修行の旅に出る。

旅立ちの時、両親は心配しているものの、本人に悲壮感は漂っていない。

ホウキで夜の空を飛び、遠く離れた海に面した大きな街にキキとジジはたどり着き、そこを修行の街にすることに決める。

同年代の少年少女たちがキャッキャ・ウフフと遊んでる姿を横目に、生活のため、修行のためにキキは働く。

劇中では、魔法は人間がもつ特技のように表現。都会に出た少女が自分の持ち前の特技を発揮してお金を稼ぎ、上手く行かないこともあるが、明るく朗らかに生きる姿を描くストーリーになっている。

3.感想や思い出

何を隠そう
わたくし
15歳で実家を出て
独立しました

(家出とかではなく、ちゃんとしたところに試験を受けて入ってます。高校ではないですが…)

平成元年、1989年のことでした。

カッコつけて親元を離れたはいいが、何もかもが上手く行かず、挫折と苦労ばかりでした。

絶対に家には戻らないことを決めていたので、どんなことも耐えられたし、我慢もできましたが…

今思うと、当時の自分はものすごいことをやってたんだなと思います。

そんな時、この映画のCMを目にしました。

宮崎アニメの大ファンだった私が見ない訳はありません(笑)

一人で映画館に通いました。

最初は宮崎駿監督と言う名前のつく作品だから観に行ったのですが。

観たあとは、宮崎駿監督の作品だからスキなのではなく、物語そのものが私にとってはとても心にひびき、大好きな話になりました。

主人公は女の子、私は男の子でしたが、妙に、『生き様』がオーバーラップしてしまう。

10代そこそこの若者が、右も左も分からない、自分のことを知ってる人もいない場所で生きて行くのって、普通に大変なんです。

そんな、自分にしか分からない心の苦しみや葛藤、泣きたい気分や弱音を吐きたい感情が、この映画を見ていると込み上げてくるんです。

原作ではキキは幸せな人生を送っていますが、私も今は幸せな毎日を妻のおかげで送らせてもらっています。

ほぼ自叙伝に近い感想になりましたね、すみません。

4.最後に…

ジブリ作品はどの作品も素晴らしいと思います。

…で、君はどれが一番好きなの?

そう聞かれると困るんですが、あえて考えると…

【私の頭の中のランキング】

『カリオストロの城』私にとっての宮崎監督アニメの入り口になった

『風の谷のナウシカ』全シリーズ中、頂点に輝くが、この作品だけは、原作漫画を最後まで読んで完結することを知らない人が多い

『天空の城ラピュタ』アニメと言うジャンルを超越して一つの映画作品として究極の完成の域に達した

『紅の豚』男として生まれ、男として育ち、男として苦労し、愛はウソや偽りだと思い知らされ、心身ともにへべれけに疲れていた頃に見た

一番好きな作品を選べと言われると、上記4つがせめぎ合います。

サメとクマはどっちが強いねん?

そう聞かれても困るんですが…(汗)

そして、これら4つの作品の『外側』にあり、私の人生そのものと言ってもよい、自分の人生を映し出した作品が、この魔女の宅急便のような気がします。

結論:かけうどんが一番好きなジブリアニメは『魔女の宅急便』です。



この記事をきっかけに、本アニメ作品に興味を持って下さった方がおられたら幸いです。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

この記事が参加している募集

よろしければサポート頂けると嬉しいです。頂いたサポートはクリエイター活動費として使わせて頂きます。