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【アニメ】ジブリアニメはスキですか?「天空の城ラピュタ」編

(全2,222文字)
みなさんこんばんは。
毎週金曜日は日替わりカケウドン定食『アニメの日』です。

先週の金曜ロードショーで放送された『天空の城ラピュタ』。今まで何度も観たことがあるので、最初は「ふーん、ラピュタがあるんだね。夏休みだからかな」くらいにしか思っていなかったのですが、久しぶりに改めて観てみると、やっぱり底なしに凄いし面白い(笑)

実は気付いていなかったところや、忘れてしまっていたこともたくさんある。そんな思いから、今日は『天空の城ラピュタ』について書いてみたいと思います。

過去のアニメ関連記事はこちらにまとめています。

主題歌「君をのせて」

4分少々です。よろしければ美しい歌声を聴きながらどうぞ。



【天空の城ラピュタ】

1.概要など

1986年(昭和61年)公開のアニメオリジナル作品である天空の城ラピュタは、スタジオジブリができて、同スタジオが手掛けた初めてのアニメ作品です。元になったお話は無く、全ては宮崎駿監督が子供の頃に考えた架空の物語が原案になっているのだとか。

アニメというエンタメやオタクといった言葉が良い意味で市民権を持ちつつあるのが今の時代かなと個人的に思うのですが、本作品が発表された当時は、まだそこまで開かれた世界でなかったと記憶してます。

そのような時代背景を考えると、宮崎監督をはじめ、スタジオジブリの皆さんはとても凄い挑戦をしていたんだなと尊敬しかありません。

これまで本作品がテレビで放送されたのが(先週を含めて)19回。テレビでの初放送が1988年の土曜特別ロードショーだったらしいです。

今から38年も前につくられ、超ロングランでテレビ放送され続けてきた訳ですが、改めてみてみても、クオリティーの高さは圧巻。テンポの良いストーリー展開に、個性の塊のようなキャラ達。ここまで凄いアニメが、今あるか?と聞かれると難しい質問ではないでしょうか。

スタジオジブリの名前は今は誰もが知っている超有名なアニメ制作会社ですし、そこで生み出された数々の名作たちも、たくさんの方々が視聴されたことと思います。

もし、「聞いたことはあるけど、実は見た事がない」と仰る方がおられましたら、機会があれば一度ご覧になられてみてはいかがでしょうか。時代の流れを感じさせない、本当にすごいアニメ映画です。

2.ラピュタの魅力(個人的な感想です)

(1)少年&少女+冒険

主人公の少年とヒロインの少女。話の中心にあるのは冒険。それだけで、子供たちの心を鷲掴みな要素が満載なのは間違いありません。(笑)

(2)敵が味方になる流れ

最初は強面で敵?と思ってた海賊ドーラ一家が最終的には仲間になる流れ。ドーラの若い頃の絵がシータに似てもいますが、まさかドーラが50歳だったなんて、先週のテレビ見てて改めて気付いてビックリしました(笑)
ドーラのモデルは宮崎監督のお母さんらしいですね。

(3)主人公&ヒロイン

主人公:強くて優しくてひょうきんな、THE・主人公!的な男の子のパズー。両親を早くに亡くした苦労を感じさせない、明るく好青年なところもいい。シータと出会ってからは、彼女を守ろうとする男らしさもあって、僕は好きです。当時は僕もこんな強い男子になりたいと思っていた。

ヒロイン:80年代当時のアニメのヒロインの描かれ方を考えると、シータは時代の最先端を行くキャラだったと思うんです。ナウシカのような芯の強さがあちこちに散りばめられていて、女性の魅力を感じる仕草があちこちに描かれている。単にカワイイだけじゃなく、強い心を持っていて、一人でちゃんと自立・自律した人間性が垣間見える。嫁にするならこんな子だ!と、今の年齢になったから思うのかも知れません。

(4)メカ

タイガーモス号は設定段階では四つ足で地上を走り回れるギミックが…(アニメージュに載ってたのかな)フラップターは、ブーンではなく最初はバサバサと羽ばたく感じで考えられていたとか。巨大で大砲がたくさんついてて超強そうな空中戦艦。とにかく、宮崎ワールド全開な映画を彩る魅力的メカのオンパレードがこの映画の深みを増す要素になってもいます。
(ロボット兵:テレビ版ルパン三世「さらば愛しきルパン」に登場。宮崎監督のお気に入りだそうですね。)

(5)ストーリー展開

映画はちょっと長めなのですが、複雑かつ深い要素満載の物語を、スピーディーに語ってくれるストーリー展開は、見ていて極めて快い流れ方をしています。

無駄がなく、漏れがなく、きれいに話が流れて繋がっている。
物凄く考え抜かれて構成された作品なのがよく分かります。

(6)暗く怖い歴史

かつてラピュタが地上でどんな存在だったのかをムスカが語るシーンに凝縮されています。歴史は歴史、事実は事実としてきちんとそこを描き、それと正面から向き合うことの大切さが物語に刻まれている。

他にも書ききれない要素はたくさんあるのですが、文字数のからみもありますので、このあたりで留めておきます。

3.最後に…

宮崎監督は、未来少年コナン2の案で、謎のペンダントを巡って少年少女が潜水艦で旅をするという話を考えていたそうです。残念ながら不採用になったらしいですが、その時のアイデアの一部が、このラピュタ(シータの飛行石)に生かされてもいます。

そして、「ふしぎの海のナディア」として庵野秀明氏がコナン2のアイデアを作品として完成させたというのは余談になります。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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