人工呼吸器治療
こんにちは。
人工呼吸器のニュースが結構流れている。
今日は人工呼吸器を使った治療がどのようなものか、体の状態を簡単に書いていこうと思う。
若いから大丈夫と思っている人もいるかもしれないが、
今回のコロナは誰がどうなるか分からない。
Twitterでこれ(管)突っ込まれたくなかったら自粛しようって書いていた人も居るくらい。
おそらく人工呼吸器治療のことを知らない人も多くいると思い、どんな状態になるのかを書こうと思った。
不安になる人もいるかもしれないので、そういった人はここで見るのを辞めてほしい。
どんな感じなのか興味がある人は引き続きを見てほしい。
まず、人工呼吸器は自分で呼吸できなくなった人や全身麻酔の手術で使うことが多い。
管を入れない人工呼吸器もあるが、報道されている人工呼吸器は管を入れるものが多いと感じる。
ブレードみたいなやつを口に突っ込まれて管を入れられる。
その後に管を入れられ、抜けないように空気を入れて気管につっかえるようにする。その後に人工呼吸器に繋いで呼吸をすることになる。
図にしたらこんな感じ。
経口挿管ってのが口から管を入れるものである。
管を入れる人工呼吸器を使うと鎮静といって薬で意識を混濁させることが多い。
自分で抜くのを防ぐためと、違和感を和らげる等色々目的がある(中には鎮静をかけない人もいる)。
報道で意識がないというのは薬を使っているからではないかと個人的に思っている。
喉に管を入れられるため、しゃべることもできない。栄養、水分補給は点滴からである。
汚い話になるが、尿は管が繋がれ、う○こはおむつでする状態。
全身管ばっかりで、飯も食えない。呼吸も機械で無理やり呼吸させられている。気管は異物を出そうとする為、自然と痰が増えるからこまめに痰を吸引しないと窒息する。吸引って凄い苦しい処置なんだよね…。
酸素がずっと行くから喉が乾燥する。
書いてて思うけど、しんどい治療。
この記事を見た方で不安になった方、申し訳ない。人工呼吸器の治療の現状ってこんな感じだと思う。
医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等の医療従事者がチームになって患者さんの治療に当たっている。
人工呼吸器とかを稼働しようと思ったら、凄い人手もいるし、大変だ。
人工呼吸器を使うっていうのは、生死がかかってることが多い。
再度言うが、若いから大丈夫って考えは通用しなくなっている。自分にも言い聞かせるぞとも思っている。
手洗い、うがい、人に移さないようにするためにマスクの着用、自粛をしっかりしよう。
最後に人工呼吸器の全てを知っている訳ではないし、病院時代、私がみてきた経験で書いているので、これが全てではないということはご了承いただきたい。
最前線で活躍されている医療従事者の方々に感謝して、この記事を終わりたいと思う。
本当にありがとう。