
9/17世界同時開催〜WORLD CLEANUP DAY〜セカイをきれいにしよう
世界のゴミ問題は深刻だ。
2019年にイギリスのリスク分析会社が発表したデータによると、世界194か国で毎年排出されるごみの量は約21億トン。そのうちの約16%しかリサイクルされていないという。
ごみの排出量世界第1位は中国で、全体の約15.5%を占め、次いでインド、アメリカとなり、日本は8位で全体の約2%を占めている。
中国とインドは人口の多さとごみの量が比例しているが、アメリカは世界の総人口に対する国民の割合が約4%なのに対し、世界のごみの総排出量の12%ものごみを排出している。
これは、アメリカの国民一人当たりのごみ排出量が非常に高いことを示しており、世界平均の3倍の量となっている。
アメリカのごみの量が多い理由は、リサイクルの遅れが原因だと言われている。
日本でも年間、一般家庭から出るごみだけで
東京ドーム117杯分を出しているそうだ。
これに産業廃棄ごみを加えれば、もっと多いだろうと予測できる。
日本でのごみは、リサイクル率は19.9%で、ほとんどは焼却処分をされている。
ごみを燃やした熱で、エネルギーを回収し、電力へと変えたり、それらの灰はブロックなどに再利用されるとしても、残りはほぼ埋め立てになる。
日本は国土が狭いので、焼却されたごみの処分場が足りないという問題は多い。
WORLD CLEANUP DAYとは
始まりは2008年、北欧にあるエストニア🇪🇪という小さな国の、たった9人の若者が立ち上がり、不法投棄されたゴミがあふれた森林をきれいにしよう、と国じゅうに呼びかけた。
「Let's Do It 2008」と命名されたこのクリーンアップ運動には1日で5万人以上(エストニアの人口の約5%弱)のボランティアが参加し、わずか5時間で1万トン以上の不法投棄ゴミの除去に成功しました。
人口の5%が一致団結して課題解決のために行動するという市民運動の力を見せつけた、このサクセスストーリーに端を発し、人口の5%の参加を目指すクリーンアップ運動がヨーロッパ各国、そしてアフリカ、アジアへと広まり、2018年から世界各国で同じ日(9月第3土曜日)に地球を一斉にキレイにする「WORLD CLEANUP DAY」として実施されました。
5%という奇跡的で科学的な数字
このエストニアで起こった人口の5%の市民運動が世界への市民運動への動き。
5%という数字は、人を変える力があるそうだ。
これは奇跡的にも聞こえるが、科学的にも実証されている。
しかしそれらはただの5%ではなく、その思いのエネルギーの濃度が高ければ高いほど影響力がある。
チームの中、会社の中、社会の中と、5%の人が変われば世界は変わると思えばなんだかワクワクしてくる。
WORLD CLEANUP DAYは世界の人口の5%のチャレンジを目指している。
Heidi Solba (President and Head of the Global Network at Let’s Do It World)
9/17(土)は地球ラジオも参加します
もし問題がそこにあるなら解決したらいい。
いろいろと口でああだこうだ言っていても何も始まらない。
9/17は家の中のごみを拾うでもいい。
自分の身の周りをよく見てみよう。
どこからでも、今すぐにでも、いつでもできる。
地球ラジオでも仲間と共に、東京のどこかに出没する予定をしている。
世界を変えたいなら自分から変える。
そこにはどんな未来があるのか楽しみだ。
つづく