「安いから」「特売だから」とか、または「一目惚れして」「ちょっとあると便利かも」などといった理由で、元々の計画もなく何かを買ってしまうことはありませんか?
そうやって購入したものが、果たして、本当に使われているでしょうか。もしかしたら、家の片隅に眠っているかもしれません。どんなものでも、目的や役割がちゃんと持たせなければ、それは廃物(役に立たなくなったもの、用いられなくなって捨てるもの)になってしまいます。
私たちの生活の中には、どれくらいの廃物があるでしょうか。その「廃物」とは、目的や役割がはっきりしないものだと、羽仁もと子は書き記しています。
本当に必要がなく、ゴミだと言えるものは捨て、包み紙や袋といったものは再利用したり、衣類などは誰か必要な人へ贈ったり、リサイクルショップへ売りに出したり、いろいろ方法はあります。ただ、その物の存在に気づかずに、放置してしまうことで、まだまだ使えるものであっても役目も与えられないままとなり、「廃物」になってしまいます。
だから、家の中にあるものをしっかりと把握し、役目を持たせることで、家の中が自然に整理できるようになります。そのためには、家に迎え入れるときに、ちゃんと役割を持たせることです。使われなくなった物は、できるだけ早くに判断をして、始末をすることも必要ですね。