みなさんは「明窓浄几」という言葉を知っていますか? 読んで字の如くで、明窓というのは「明るい埃のついていない窓」、浄几(浄机でも)というのは「ごみのたまっていない、平らできれいな机」を意味します。そんな言葉を用いて、羽仁もと子は、自ら創設した自由学園で生徒たちに、年賀の集りで話をしました。
家の中が片づけられない…、いつも散らかってしまう…と悩む方が多くいます。それはきっと溜まったゴミが積もり積もってしまった結果かもしれません。まずは目の前の机やテーブルの上、カバンの中など身近なところから、「明窓浄几」をめざしてみましょう。
もちろんそれは物だけではありません。家計簿をつけている中で、お金の管理がごちゃごちゃになってしまうと、つけるだけでもストレスですし、続きません。そんな状態だと、家計への不安やストレスが、心の塵埃となっていきます。もやもやした心の塵や埃を取り除き、お金を正直に数値化(見える化)することで、解決策や未来への展望も考えられるようになる、そんな一歩になるのではないでしょうか。